2026年10月30日から、『ソウ』4Kレストア ディレクターズ・カット版が2週間限定でリバイバル上映されます![1]

新作ではなく、2004年の第1作が戻ってくる上映ですが、今回は、これまでのシリーズ全10作と、少しややこしいバージョン違いをまとめてみました。

シリーズは全部で10作! まずは公開順にご紹介します。

6作目以降の番号が付かなくなったあたりから、何作目なのか分かりにくくなりますが、基本的に番号順です。公開順に並べると、こうなります。年は日本公開年ではなく、米国での公開年です。各映画名にトリビアページへのリンクをいれています。[2]

順番 作品 年
1 ソウ 2004
2 ソウ2 2005
3 ソウ3 2006
4 ソウ4 2007
5 ソウ5 2008
6 ソウ6 2009
7 ソウ ザ・ファイナル 3D 2010
8 ジグソウ:ソウ・レガシー 2017
9 スパイラル:ソウ オールリセット 2021
10 ソウX 2023

シリーズものあるあるなのですが、ややこしいのが、公開順と、物語の時系列が同じではないことです。 例えば10作目の『ソウX』は、第1作と第2作の間の出来事です。(ついてきてますか?)[3]

初めて見るなら、まずは公開順がおすすめです。過去の出来事が後から明かされる仕掛けも多いので、無理に時系列へ並べ直さなくても大丈夫です。(そもそも、時系列の説明自体がネタバレになりがちなシリーズですが)

場面写真の掲載元:FILMAGA掲載の『ソウ』場面写真。© 2004 Saw Productions, Inc. All rights reserved. 掲載記事/画像原典

3つの呼び名があります

はい、これテストに出ます。

まずは呼び名を整理しておきます。『ソウ』シリーズの海外ソフトでは、次の3つの呼び名が出てきます。

版の呼び名 どういうもの?
劇場版 劇場で公開された編集版。以下では米国R指定版と比較しています。
アンレイテッド版 米国のレーティングを意識せずに再編集されたバージョン。『ソウ』では、残酷描写や場面が追加・変更された版があります。いわゆる興行のためにゴア表現を抑えていたのを取っ払った版です。
監督版(Director’s Cut) 監督の意向を反映し、場面の追加や編集の変更を行った版。

ただし、全作品に3種類ずつあるわけではありません。『ソウ3』には、劇場版・アンレイテッド版・監督版が別々にあります。[4] 一方、『ソウ4』の「アンレイテッド・ディレクターズカット」は、二つの名称で一つの版を指します。[9]

ディレクターズカット、アンレイテッド版の違いとは?

第1作から第7作には、アンレイテッド系の別編集版があります。 劇場版との主な違いを簡単にまとめてみました。[5] 『ソウ4〜6』は、二つの名称で一つの版を指すため、表では「アンレイテッド版=監督版」と表記しています。

作品と別編集版 劇場版との主な違い
ソウ/Director’s Cut・アンレイテッド 傷口や有刺鉄線の罠の描写が延長され、終盤のショットも一部変更されています。[6]
ソウ2/アンレイテッド 注射器の穴の場面を延長。制限時間の表示も3分から4分に変わり、会話も追加されています。[7]
ソウ3/アンレイテッド版 残酷描写に加え、ケリーの会話なども追加・再編集されています。[8]
ソウ3/監督版 アンレイテッド版をさらに再編集した、別の版です。アマンダの悪夢やリンの脱出を追加し、終盤の流れも変更されています。[4]
ソウ4/アンレイテッド版=監督版 解剖や罠の描写を延長し、一部の会話や場面も追加されています。[9]
ソウ5/アンレイテッド版=監督版 振り子の罠などを延長。終盤では、場面の順番も大きく組み替えられています。[10]
ソウ6/アンレイテッド版=監督版 残酷描写の延長は少なめ。終盤の罠が作動するタイミングが変わり、エンドロール後の場面も追加されています。[11]
ソウ ザ・ファイナル 3D/アンレイテッド 公開処刑の罠など、主に残酷描写を延長。物語の大きな変更はありません。[12]

なお、『ジグソウ:ソウ・レガシー』『スパイラル:ソウ オールリセット』『ソウX』は、米国の20周年10作品BOXではR指定版が収録されています。[5]

『ソウ3』のディレクターズ・カットは何が違う?

『ソウ3』のディレクターズ・カットは、アンレイテッド版をもとに、登場人物の場面やラストを追加・変更したバージョンです。主な違いは次の三つです。[4]

  • アマンダが悪夢を見る場面が追加されています。
  • リンが脱出を試み、アマンダと争う場面が追加されています。
  • 終盤にジェフがテープを聞く場面が加わり、ラストの流れが変わっています。[4]

単に残酷な場面が長くなっただけではなく、人物の描写や物語の見せ方にも違いがあるということです。

日本版は海外版と違うのか

国内盤と米国盤で、収録されている編集版が違う例はあります。

『ソウ2』の国内2009年Blu-rayは劇場版として登録されている一方、米国2007年Blu-rayはアンレイテッド版です。[14][15] 米国盤のほうでは注射器の穴の場面が長くなり、制限時間の表示も3分から4分に変わります。会話や暴力描写にも追加・変更があります。[7]

『ソウ3』の国内2009年Blu-rayは約113分のアンレイテッド版ですが、米国2007年発売の監督版は約121分。国内盤にはないアマンダの悪夢やリンの脱出、アマンダとの争いが入り、終盤の流れも変わっています。[13][16][17][4]

まずは第1作から、ゲームを始める

作品数だけでなく、同じ作品にも別の編集版がある。それが『ソウ』を調べると少し混乱する理由です。今回は「第11作の公開」ではなく、第1作のリバイバル。シリーズを未見の人にも、途中で離れてしまった人にも、出発点を見直す機会になりそうです。

第一作の配信情報はこちらです。

映画『ソウ』ディレクターズ・カット版を劇場で!

2026年10月30日(金)から2週間限定!

シリーズの原点『ソウ』が、4Kレストア ディレクターズ・カット版で全国の映画館に戻ってきます。初めて見る人も、あのラストを知っている人も、この機会にぜひ劇場で。[1]

『ソウ』4Kレストア ディレクターズ・カット版のFILMAGAリンクはこちら

※劇場によって上映日・期間が異なり、2K上映となる場合があります。

出典と参考記事

  1. FILMAGA:『ソウ』リバイバル上映の案内 — 公開日、上映版、作品情報。 ↩1 ↩2
  2. The Numbers:Sawシリーズ一覧 — 長編10作と最初の公開年。 ↩
  3. AMGエンタテインメント:『ソウX』 — 第1作と第2作の間という設定。 ↩
  4. Movie-Censorship:『ソウ3』アンレイテッド版とDirector’s Cutの比較 — 三つの編集版と具体的な変更点。比較先には結末の説明や残酷描写の画像があります。 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5
  5. Sound & Vision:Saw 10-Film Collectionのレビュー — 米国20周年BOXの収録版。第1〜7作はアンレイテッド、第8〜10作はR指定版。 ↩1 ↩2
  6. Movie-Censorship:『ソウ』劇場版とDirector’s Cut/アンレイテッドの比較 ↩
  7. Movie-Censorship:『ソウ2』劇場版とアンレイテッド版の比較 ↩1 ↩2
  8. Movie-Censorship:『ソウ3』劇場版とアンレイテッド版の比較 ↩
  9. Movie-Censorship:『ソウ4』劇場版とアンレイテッド・ディレクターズカットの比較 ↩1 ↩2
  10. Movie-Censorship:『ソウ5』劇場版とアンレイテッド・ディレクターズカットの比較 ↩
  11. Movie-Censorship:『ソウ6』劇場版とアンレイテッド・ディレクターズカットの比較 ↩
  12. Movie-Censorship:『ソウ ザ・ファイナル 3D』劇場版とアンレイテッド版の比較 ↩
  13. AV Watch:『ソウ5』とシリーズ第1〜4作の単品Blu-ray発売記事 — 2009年国内盤の分数・品番と、第5作のアンレイテッド表記。 ↩
  14. Blu-ray.com:『ソウ2』2009年日本盤の登録 — 93分、Rated R。 ↩
  15. High-Def Digest:『ソウ2』米国2007年Blu-rayレビュー — アンレイテッド版の収録と、その編集変更に触れる音声解説。 ↩
  16. Blu-ray.com:『ソウ3』2009年日本盤の登録 — アンレイテッド版に分類。 ↩
  17. Inside Pulse:『ソウ3』Director’s CutのDVDレビュー — 2007年10月発売の米国監督版を121分と記載。 ↩