『ジグソウ』渦巻きの罠は野菜カッターから――脚本にはなかった形の誕生
『ジグソウ:ソウ・レガシー』の巨大な渦巻き型の罠は、野菜を細長い渦巻き状に切るキッチン用品が着想源でした。 製作ノートによると、撮影用の装置は高さ約12フィート、約3.7メートル。台所の小さな道具を、人が中へ入れる大きさへ変えた発想です。[1]
・逆さづりとバイクは、脚本から残っている
ただし、この場面が最初から完成形で書かれていたわけではありません。脚本家ジョシュ・ストールバーグは、自身のサイトで、最終的な渦巻きの形はスピエリッグ兄弟のアイデアだと説明しています。[2]
兄弟が参加する前の脚本にも、ミッチを逆さづりにすることと、バイクで罠を動かす設定はありました。一方、近づいてくる刃の形や動かし方は別のものでした。人物の置かれた状況は残し、装置の見た目を作り替えたわけです。[2]
同心円のように見える赤い渦と、中央のミッチ。映画『Jigsaw』の場面画像/掲載元:脚本家Josh StolbergのQ&A。
場面画像は上記の掲載元で確認できます。
この画像では、ミッチの周囲を囲む赤い渦の形がよく分かります。一本の回転刃が近づくイメージとは違い、人物自身が大きな渦の中に取り込まれるような配置になっています。
・赤い刃は、ビリー人形の頬にもつながる
製作ノートによると、刃の赤はビリー人形の頬にある渦巻き模様への目配せでした。ただし赤く塗れば完成、というわけではありません。速く回っても赤いぼやけた塊にしか見えないのでは困るため、形や質感が画面に残る必要がありました。[1]
外から撮って迫力があり、内側には俳優を入れられる。スタント、特殊効果、視覚効果、撮影の各部署の要求もあります。身近な道具から思いついた形を、実際に撮れる映画の小道具へ変えるまでには、こうした条件を同時に満たす必要があったのです。[1]