🔍 ポップコーン探偵
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探偵アイコン 探偵による映画背景メモ

2008年公開の本作で監督に起用されたデヴィッド・ハックルは、『ソウ2』(2005)から『ソウ4』(2007)まで美術を担当し、シリーズの殺人装置を形にしてきた人物である。製作者マーク・バーグによれば、監督起用の話は『ソウ3』(2006)の頃から進み、『ソウ4』(2007)の製作前には本作の監督契約が結ばれていた。バーグは前作の構成を複雑にしすぎたとも認め、本作では協力をテーマにしながら、物語を以前より追いやすい形で進めようとした。装置にも、ジョン・クレイマーが身近な材料で作れそうで、物語と結び付いていることが求められた。製作費約1,080万ドルに対し、世界興行収入は1億ドルを超えた。殺人装置を上手に作れることが監督への推薦状にもなるのだから、映画界の人材登用はなかなか物騒である。

― ポップコーン探偵
この映画の トリビア!!!
28件

ピックアップトリビア

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『ソウ5』水のキューブはどう撮った? 俳優の恐怖と、やり直しの少ない編集

『ソウ5』でストラムの頭を覆う透明なキューブは、俳優が実際に入って撮影した小道具でした。 スコット・パターソンは公開前のコミコンで、この撮影に一日を費やし、恐怖からスタッフに出してもらったこともあったと語っています。[1]

・入る前と、入った後では違った

パターソンの証言は、2008年のサンディエゴ・コミコンで報告されています。ハックル監督も同じ場で、最初はパターソンが平気そうだったものの、実際に入ると様子が変わったと話しました。監督自身、説得力のある場面にするには、俳優と実物の小道具による撮影が重要だと考えていたのです。[1]

ここで怖いのは、巨大な装置ではなく、顔のすぐそばに壁があり、その中へ水が入ってくること。逃げるための動きまで制限される設定なので、画面は自然と顔や手元へ集中します。

・少ないテイクを、複数のカメラで拾う

撮影した映像をつなぐ段階にも工夫がありました。Blu-ray特典を紹介したAVForumsのレビューによると、何度も撮り直しにくいため、現場では複数のカメラを使っています。一度の演技から、編集に必要な違う角度を残すためです。[2]

特典「Slicing the Cube」では、監督と編集担当が、この場面をどう組み上げたかも説明しています。短いフレームの差し込みや、映像を逆向きに使う処理も、その方法に含まれていました。俳優が装置に入っている実感を土台にしながら、時間の切迫感は編集で作っているわけです。[2]

パターソンの体験だけを見ると、我慢の撮影の話に聞こえます。しかし完成した場面の息苦しさには、やり直しを減らす撮り方と、撮れた素材を組み合わせる仕事も重なっていました。

・脚注

  1. abBloody Disgusting「SDCC ’08: Report From Lionsgate’s ‘Saw V’ Panel」(2008年7月27日)、パターソンとハックルの会場発言。(リンク)
  2. abAVForums、Mark Botwright「Saw V Blu-ray Review」(2009年3月15日)、特典「The Cube Traps」「Slicing The Cube; Editing The Cube Trap」の紹介。(リンク)
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デヴィッド・ハックルが本作を監督する契約は、『ソウ4』(2007)の制作が始まる前に結ばれていた。製作者マーク・バーグによれば、『ソウ3』(2006)ごろから監督への昇進を話し合っていたという。『ソウ2』(2005)から罠と空間を作ってきた美術担当が、今度は映画全体を動かす側へ回った。

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脚本家パトリック・メルトンとマーカス・ダンスタンは、『ソウ4』(2007)、本作、『ソウ6』(2009)を三作の物語の弧として提案していた。メルトンは、本作の時点でも大筋をかなり追っていると説明。ただし最初から全場面が決定済みだった、という意味ではない。

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結末を守るため、約100ページの脚本でも出演者やスタッフに渡したのは80〜85ページ。脚本家パトリック・メルトンは、最後の展開を知る人数を絞り、本作では最終のひねりを複数の形で撮影したとも説明している。台本を持っていても、最後まで知っているとは限らなかった。

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【ネタバレあり】製作者マーク・バーグは『ソウ4』(2007)について、『ソウ3』(2006)と同時に起きていると伝わらなかった観客がいた、と率直に振り返っている。本作ではより直線的な構成へ。回想は残しつつ、何が進行中の事件なのかを追いやすくする狙いだった。

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【ネタバレあり】五人が奪い合う試練の中心にあるのは、製作者マーク・バーグが掲げた協力というテーマ。一人で動くより仲間と組む方が多くを達成できる、という発想だ。他人を蹴落として人数を減らす行動が、終盤で逆に生存の負担を重くする仕組みにつながっている。

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【ネタバレあり】ホフマンとジグソウの重い対話には、トビン・ベルが呼びかけた小さなリハーサルがあった。コスタス・マンディロアは、台詞を覚えるだけでなく、ベルが作る人物の頭の中へ入ることが大切だったと回想。師弟の対面は、撮影前の二人のやり取りから練られていた。

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ストラム捜査官を演じるスコット・パターソンは、役作りのためFBIの訓練を経験した。本人が後年語ったのは、ロサンゼルスで、容疑者の行動や習慣をどう読み取るかに触れたこと。職業名を借りるだけでなく、捜査官の考え方を探ろうとした準備だった。

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五人の首輪は、画面上だけのつながりではなかった。ブリット役のジュリー・ベンツは、他の四人と実際につながれていたと説明し、早く装置から出たかったと回想している。脚本を読んで悪夢を見て、明かりをつけたまま眠ったというほど、物語にも撮影にも圧倒されていた。

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水槽場面の見せ方は、ハックル監督が9歳の息子と事前に試していた。映像特典を見たレビューには、息子の頭にプラスチック製の箱をかぶせ、周囲を見る動きを演出するホームビデオが紹介されている。本番の水を使う危険な撮影と、家で行った見せ方のテストは別の話だ。

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水槽場面の切迫感には、逆再生と瞬間カットも使われている。特典を確認したレビューによれば、何度も撮り直せない条件を複数カメラで補い、編集では短いフラッシュフレームや映像の逆再生を組み合わせた。長く水に浸かって撮るだけでなく、断片のつなぎ方でも追い詰める設計だ。

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冒頭でセスに迫る振り子は、エドガー・アラン・ポーの『落とし穴と振り子』(1842)が発想源。脚本家パトリック・メルトンが、古典文学から罠を考える例として本作の振り子を挙げている。見た目が似ているという観客の連想だけでなく、作り手が結び付きを明言した例だ。

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振り子に腹を切られる場面は、ダミー刃と義体の出番でもある。制作特典を見たレビューは、刃の代用品、体を壊すための作り物、手を挟む部分の発泡材プレートを確認している。金属の装置に見える画面の中で、俳優に触れる部分と壊してよい部分を作り分けていた。

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【ネタバレあり】首輪の罠でアシュリーが切断される場面は、セットにグリーンバックを置きにくく、人物を後から切り抜く方法で合成した。俳優をワイヤーで引く素材と、髪を覆った別素材を撮り、刃・首輪・切断面などをCGで追加。落ちる頭も実写とCGを混ぜて動きを整えている。

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【ネタバレあり】ブリットとマリックが手を切る試練には、約40カットの合成が使われた。俳優と同じ画面に入る刃はCGにし、本物の手に傷が広がる動きを追従させた。義手にも血管やしわ、指の微かな動きを足している。担当したスイッチVFXは、本作全体で155カットとオープニングも制作した。

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本作を監督したハックルが明かした罠づくりの内側は、弱いモーターと安全停止。錆びた金属に見せた柔らかい部品や、抵抗が強ければ滑る部品も使い、スタント担当は初期から加わるという。実際に動く装置を作ることと、本当に人を壊せる機械を作ることは、撮影では切り分けていた。

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ホフマンが酔って鍵を落とし、車にはねられかける芝居は本編から削除された。コスタス・マンディロアは、監督の音声解説を聞いた取材者からその件を問われ、酔って車に接触しかける演技がひどかった、と笑って認めている。削除された場面について、俳優自身がその芝居を笑って振り返った一幕だ。

宣伝・公開
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本作の宣伝は、NHLのゴーリーマスクにも登場した。製作者オーレン・クールズが共同オーナーだったタンパベイ・ライトニングで、マイク・スミスとオラフ・コルツィグが『ソウ』柄を着用。後年の取材では、マスクの慈善オークションが2万ドル超を集めたと紹介されている。

宣伝・公開
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『ソウ2』(2005)から『ソウ4』(2007)まで続いた北米初週首位が、本作で途切れた。約3,005万ドルを稼ぎながら初登場2位。同じ週の1位は『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』(2008)で、約4,203万ドルだった。ハロウィーンの罠を、歌って踊る高校生たちが上回った週末だ。

版違い
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【ネタバレあり】本作の米国ディレクターズカットは、場面の順番も違う。米国DVD同士の比較では、劇場版92分10秒に対し95分3秒で、正味の延長は2分53秒。ホフマンがストラムの携帯電話を取る場面も、劇場版の67分台から17分台へ動く。残酷描写を足すだけでなく、手掛かりを見せるタイミングも組み替えている。

撮影・美術
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撮影監督デヴィッド・A・アームストロングは、本作で配色を少し抑えたと振り返っている。『ソウ3』(2006)や『ソウ4』(2007)の強い色から、もう少し自然な肌の色へ向かう途中の選択。続く『ソウ6』(2009)では、さらに色を引いたとも説明した。

宣伝・公開
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本作の米国コレクターズ版は、発売告知の時点で刃が回るパッケージを案内していた。映画の丸ノコを、ケースを手に取る体験にまで持ち込んだ仕掛けだ。通常のDVD・Blu-rayすべてに共通する仕様ではなく、特別パッケージとして紹介されたもの。

制作の裏側
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【ネタバレあり】ジルが受け取る箱は、本作では中身を見せない。しかし製作者の音声解説を紹介したレビューによれば、作り手には中身が決まっていた。明かすのを『ソウ6』(2009)まで待つ方針だったという。画面の謎を残したまま、次の一作へ引き継ぐための保留だった。

制作の裏側
信頼度

【ネタバレあり】ストラム役のスコット・パターソンは、特殊効果班が腕の型を取る時まで、役の最期を知らなかった――後年の映画記事はそう紹介している。何のための型取りか尋ね、圧縮壁で腕が砕ける場面の準備だと知らされたという。これは本人の原発言を再確認できた話ではなく、記事に伝えられた撮影逸話として読むのがよい。

情報不足・要確認
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最後の採血場面には、動物の本物の血を使い、臭いに悩まされたという話が流通している。後年の映画紹介にも現れるが、血の種類や使用量、監督が臭いを語った元の発言はたどれない。画面に大量の血が見えることと、撮影で本物の動物血を使ったことは別で、後者はまだ確認できていない。

情報不足・要確認
信頼度

タップ役のダニー・グローヴァーに回想出演を頼んだものの、『ブラインドネス』(2008)との日程重複で断念した、という説がある。出演歴を並べるだけでは、オファーがあったことも辞退理由も証明できない。誰が依頼し、グローヴァーがどう答えたのかを語る当時の証言が、この話には欠けている。

情報不足・要確認
信頼度

ミーガン・グッドとジュリー・ベンツは、最初の罠で上着を失い、以後はブラジャー姿で進む案だった、という逸話がある。二人の真剣な演技を見て制作側が考え直した、という筋書きだ。ただし、該当する脚本の版や衣装変更を決めた人物の証言は見当たらず、美談として完成した部分の出所ははっきりしない。

情報不足・要確認
信頼度

マーク・ロルストンが演じたエリクソン役は、当初ウィリアム・フォーサイスを想定して書かれた、という話がある。日程の都合で断ったとも広まっているが、配役交渉を報じた当時の記事やフォーサイス自身の発言へはつながらない。想定配役だったことと、正式なオファー後の辞退だったことも分けて考えたい。

裏取り強め
有力ソースあり
未確認・噂寄り
情報不足・要確認

主な参考資料

配信で見る

ソウ5はどこで配信?

ソウ5を配信で見られるサービスを、確認できた範囲で掲載しています。未確認のサービスは公式サイトで探せます。

U
U-NEXT
2026-10-19確認・見放題
H
Hulu
2026-10-19確認・見放題
P
Prime Video
2026-10-19確認・レンタル/購入
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