『ソウ3』エンジェル・トラップが動かない! 最後はスタッフが引っ張った
『ソウ3』のエンジェル・トラップは、撮影当日に翼が開かず、最後はスタッフが隠したワイヤーを引いて動かしました。 仕掛けを設計した美術担当デヴィッド・ハックルが、技術誌の取材で明かした話です。画面では機械が勝手に作動しているようでも、その外側には人の手がありました。[1]
・強くした磁石が、別の問題を起こした
ケリーを包む翼のような装置には、動く小道具と、身体が裂けるように見せる特殊造形が組み合わされていました。試験では機能したものの、造形部分を加えると、その重さを磁石が支えられません。スタッフは一晩で磁石を強化します。[1]
ところが翌日、カメラを回しても翼は動きませんでした。今度は、強くした磁石と特殊造形を合わせた重さに、翼を開く駆動部分が負けてしまったのです。一つの問題を直したことで、別の部分に負担がかかっていました。[1]
・二度目の撮影を助けたのは、見えない引き手
小道具担当のジェイソン・エールたちが調整した後、次のテイクでは翼が開きました。ハックルが後から聞いたところでは、エールともう一人が、翼の先に付けた黒いワイヤーを引いて補助していたそうです。[1]
ハックルがこの結果をよしとしたのは、映像が狙いどおりに見え、俳優も安全だったから。映画の仕掛けに求められるのは、劇中の殺人装置をそのまま再現することではありません。恐ろしく見える特殊造形、演技、機械、そして画面に映らないスタッフの動きを、撮影の瞬間に合わせることだったのです。[1]