『ソウ6』回転木馬に約200の撮影アングル――監督が予定を超えた難場面
『ソウ6』の回転木馬の場面には、約200もの撮影アングルが必要だったそうです。 監督のケヴィン・グルタートが、2023年の取材で振り返っています。200台のカメラを一度に並べたという話ではなく、場面を組み上げるために撮る必要があった角度の多さです。[1]
・装置だけでなく、相手の顔も撮らなくてはいけない
回転木馬に拘束された人々は、外にいるウィリアムへ助けを求めます。場面写真を見ると、人物たちを囲む柵と、装置の外で判断を迫られるウィリアムが、はっきり分かれています。回転する小道具を見せるだけではなく、中の人々と、それを見ている人物を行き来する場面なのです。
柵の内側と外側で、立場が分かれる場面。場面写真:Lionsgate/掲載元:Film Storiesの監督インタビュー。
場面画像は上記の掲載元で確認できます。
その配置を踏まえると、約200という数も、装置の大きさだけの話ではないと分かります。助けを求める側の表情、選ぶ側の反応、両者の位置関係。観客に何を見せるかが切り替わるたびに、必要な画も変わっていきます。
・初監督作で、予定を大きく超えた
グルタートにとって『ソウ6』は初の長編監督作でした。本人は回転木馬の撮影を非常に厳しかったと振り返り、自分が予定を大きく超過した、唯一の撮影だったと話しています。[1]
それでも、この場面は本人のお気に入りでした。『ソウX』を作る以前のシリーズで、最も好きだった罠として回転木馬を挙げています。画面では次々に選択が迫られますが、その短い時間を作るために、現場では多くの角度を撮り重ねていたのです。[1]