『ソウ ザ・ファイナル 3D』監督は撮影直前に交代――別作品から呼び戻された理由
『ソウ ザ・ファイナル 3D』のケヴィン・グルタート監督は、最初からこの映画を準備していたわけではありません。 当初の監督予定は『ソウ5』のデヴィッド・ハックル。撮影が迫る中、契約上の権利が行使され、別作品を準備していたグルタートが呼び戻されました。[1]
・『パラノーマル・アクティビティ2』からの移動
当時グルタートが取り組んでいたのは、『パラノーマル・アクティビティ2』でした。『ソウ6』を監督した後、違うシリーズへ進もうとしていたところで、再び『ソウ』を引き受けることになったのです。[1]
脚本家パトリック・メルトンは2010年の取材で、撮影開始の「2週間前」に監督を替えるのは非常に厳しい状況だったと話しています。グルタートの頭は別の映画へ向いており、こちらの撮影が始まるのと並行して、内容をのみ込まなくてはいけませんでした。[1]
・監督が替わっても、セットは簡単に替えられない
新しい監督には新しい案があります。しかしメルトンによると、すでにセットや配役、小道具の準備が進んでいたため、大幅な変更は難しかったそうです。とくに『ソウ』では、罠とセットの形が密接につながっています。台詞を直すのと同じようには、撮影場所を作り替えられません。[1]
脚本を渡されるだけでなく、先に決まった物理的な現場まで引き継ぐ交代だったわけです。メルトンはその一方で、シリーズの編集と前作の監督を経験したグルタートなら、スタッフや使える資源を理解しており、対応できるとも評価しています。[1]
最初から自分の映画として準備するのとは違う出発でした。グルタートの復帰には、シリーズを知り尽くしていたことが強みになる反面、その経験があるからこそ短い助走で現場へ入ることを求められた、という事情がありました。