もとは1本の映画だった――削れない物語を残すため、前後編へ
『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』は、『-運命-』と『-決戦-』の前後編で公開されました。ところが企画の初めから二部作だったわけではなく、最初は1本の映画として脚本を作っていました。 岡田翔太プロデューサーによると、原作のエピソードを大幅に削るか、2本に分けて描くかの選択から、前後編が生まれたといいます。[1]
・続編の構想は、1作目の企画時からあった
岡田は、第1作の大ヒットを見てから、この章の映画化を考えたわけではありません。最初にシリーズを企画したときから、「血のハロウィン編」まで描くことを目指していました。[1]
その理由も、前作とのつながりにありました。タケミチがヒナタを救おうと奮闘し、東卍の仲間との絆ができる。その経験を知った状態で次の物語を見るところに、岡田は面白さを感じていたのです。単独の人気エピソードを映画化するだけではなく、第1作から積み重ねる構想でした。[1]
・タケミチの一本道から、三人の道筋をつなぐ物語へ
脚本作りは、前作より複雑になりました。岡田はMOVIE WALKER PRESSの取材で、第1作をタケミチの一本道と説明する一方、続編はマイキー、一虎、場地の三人の道筋を、タケミチがつなぐ話だと語っています。[2]
どれか一つを落としてよいとは考えられず、原作側とも繰り返し意見を交換しました。そのため、脚本の開発には第1作の倍以上の時間がかかったそうです。[2] ここで増えたのは、ただ登場人物の数だけではありません。それぞれがどこから来て、なぜ違う場所へ向かうのかを描く必要がありました。
・前編で、仲間たちが楽しかった時間を積む
分割によって、前後編の役割も整理されました。岡田が語ったのは、前編で彼らの楽しかった時間を積み、後編では、その積み上げたものをどうするか描く、という考え方です。[2]
前編には、東卍結成メンバーが喫茶店へ集まる回想があります。三ツ谷の作った特攻服に喜び、チームの名前が決まる場面です。写真では、テーブルの上に特攻服が広げられ、キャストが監督の演出を受けています。後にすれ違う彼らを、同じ服を囲む仲間として見せる場面でした。[3]
・短くまとめる代わりに、2本で観てもらう
1本にまとめるには、どうしても省かなければならない部分がありました。原作でも特に好きだった章について、岡田は描き切れないままにしたくないと考え、前後編で観てもらう方法を選びました。[1]
『-運命-』にある仲間同士の時間は、この制作判断とつながっています。後編の大きな衝突へ急ぐ前に、彼らが何を共有していたかを描く。その時間を残すことも、二部作にする理由の一つでした。[1][2]