廃車約150台を倉庫へ――決戦の廃車場は巨大セットだった
『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』で、東卍と芭流覇羅がぶつかる廃車場。あの場所は、約2,000坪の倉庫に、約150台の廃車を持ち込んで作ったセットでした。映画.comの現場取材によると、建設には2か月以上をかけ、積み上げた車の山は約10メートルにもなっていたといいます。[1]
・約150台のうち、約100台が山になった
使われた約150台は、セット全体の台数です。そのうち約100台で車の山を作りました。倉庫の屋根は黒いシートで覆われ、現場にはブルドーザーも置かれていたと取材記事は伝えています。[1]
写真を見ると、車の山の上に倉庫の屋根や梁があり、手前には撮影スタッフが立っています。車を平面に並べた場所ではなく、人が上り下りできる高さを持った舞台を、建物の中へ組み上げていたことが分かります。[2]
・車を積むだけでは、戦える場所にならない
見た目の迫力があっても、そのまま俳優を動かせるわけではありません。マイキーが車の山の上で戦う場面に向け、アクション担当の新田健太は、現場を下見した際に、一台ずつ車幅や車同士の距離を測ったと語っています。[2]
美術部には車と車の間を埋めてもらい、足を置ける場所も作ってもらいました。平らな地面で考えた動きを、そのまま車の上へ移すことはできません。相手との距離に加え、次の一歩を置ける場所まで、セットに合わせる必要があったのです。[2]
・高い場所には、暑さも集まった
アクション担当者たちの取材では、車の山を上るほど、下からの熱気が集まって暑くなったという話も出ています。一方、下での撮影には砂ぼこりの苦労がありました。[2] 高低差は画面の迫力を生むと同時に、俳優やスタッフが過ごす環境も変えていました。
新田によると、マイキー役の吉沢亮は撮影前から蹴りを集中的に練習していました。撮影を終えた後も、翌日のアクションを確認していたそうです。スタッフによると、吉沢自身が事前に確認しておきたいと望んでいたといいます。[2] 場所が変われば、足場も距離も変わる。そのセットの上で動きを成立させる準備が続いていました。
・北村匠海が、セットの説得力を重く見た理由
タケミチ役の北村匠海は、現場取材で、この章は廃車場のセットに説得力がなければ成立しないと考えていた、と語っています。[1] 車の山は背景に収まらず、人物が上り、離れ、相手へ近づくための場所になります。
完成画面で車の上の人物を追ってみると、約150台という規模だけでなく、一台ずつの車幅や隙間まで調べた仕事が、あの決戦を支えていたことが見えてきます。