🔍 ポップコーン探偵
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ジョン・ウィック:チャプター2の映画トリビア用メインビジュアル 画像は生成イメージです
過去の放送記録
放送日 10月11日(日) 19:00〜

ジョン・ウィック:チャプター2

John Wick: Chapter 2 / 2017
IMDb ⭐ 7.4放送日 2026/10/11 BS12122分Thunder Road Pictures / Summit Entertainment / 87Eleven2017年
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探偵アイコン 探偵による映画背景メモ

2017年公開、シリーズ第2作である。前作『ジョン・ウィック』(2014)の撮影監督ジョナサン・セラがデヴィッド・リーチ監督の『アトミック・ブロンド』(2017)へ移ったため、チャド・スタエルスキ監督はダン・ローストセンを迎え、暗い場所でも動きの見える鮮やかな画面を組み立てた。主演のキアヌ・リーブスには約3か月半の準備期間を設け、格闘と複数の銃の扱いを身につけさせて、細切れの編集に頼らずアクションを見せる方針を貫いた。『燃えよドラゴン』(1973)を踏まえた鏡張りの空間は、監督によれば準備に6か月、鏡に映る撮影スタッフを消すなどの映像加工にもさらに6か月を要した。製作費は約4,000万ドル、初公開時の世界興収は約1億7,154万ドルで、再上映を含む累計では約1億7,435万ドルとなった。殺し屋の世界を大きくした代償は、敵の増員だけでなく、撮影班が自分たちの姿を半年かけて消す仕事にも回ってきたのである。

― ポップコーン探偵
この映画の トリビア!!!
35件
美術・影響作品
信頼度

『ジョン・ウィック:チャプター2』鏡の迷宮はどう撮ったのか

本作終盤の、敵も味方も何重にも映る鏡の迷宮。あの空間は、実物の鏡を使ったセットで撮影されました。チャド・スタエルスキ監督によると、セットを建てる費用だけで約100万ドル。撮る側も、鏡の中から姿を消す工夫が必要だったのです。[1]

・『燃えよドラゴン』に、色と階段を足す

発端は、ブルース・リー主演の『燃えよドラゴン』(1973)でした。スタエルスキは、その鏡の部屋に光と色を加えたいと、撮影監督ダン・ローストセンと美術監督ケヴィン・カヴァナーに相談します。カヴァナーが提案したのは、画家エッシャーの、終わりなく続く階段の発想。平面の鏡張りを、上下にも広がる空間へ変えていきました。[2]

ローストセンからはLED照明を入れ、色を変える案が出ました。さらに三人で訪れたメトロポリタン美術館の映像展示をヒントに、映像も投影することにします。鏡だけでなく、光と映像まで動く迷宮になったわけです。[2]

・カメラマン一人の反射を消せば済む、という話ではない

鏡を向かい合わせれば、俳優だけでなくカメラやスタッフも繰り返し映ります。監督が説明する厄介さは、背後の鏡を一枚直せば終わるのではなく、天井や四方の壁にまで反射が広がることでした。[1]

そこで準備中は、スタント班も小さな鏡を手にして、どう映るかを試しました。撮影当日に立ち位置を考えるのでは遅く、反射を残したまま、撮影する側の姿をどう隠すかを先に詰める必要があったのです。[1]

・準備に6か月、撮影後にも6か月

スタエルスキは、この場面には企画から実現まで6か月、さらに撮影後の作業に6か月かかったと振り返っています。後半は、鏡に映った人を視覚効果で取り除く作業です。実物のセットを使うことと、デジタル処理を使わないことは別でした。[2]

来日時の取材では、キアヌ・リーブスも鏡張りのアクションを、発想の面で特に難しかった場面に挙げています。監督の答えは、撮影そのものより「どうすればいいかを考える」ことが難しかった、というものでした。[3]

・脚注

  1. abcShuffle Online:スタエルスキ監督への取材 Part 2(2017年2月7日)。
  2. abcSlashFilm:スタエルスキ監督インタビュー(2017年2月10日)。
  3. シネマトゥデイ:キアヌ・リーヴス&スタエルスキ監督 単独インタビュー(2017年7月5日)。
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アクション
信頼度

キアヌ・リーブスは撮影前に約3か月半、柔道、ブラジリアン柔術、サンボ、銃の扱いなどを訓練した。スタント担当のJ・J・ペリーが重視したのは、決められた動きを暗記することだけではなく、弾の装填や銃が動かなくなった際の対応まで身体で覚えることである。

スタント
信頼度

ローマの階段を転げ落ちるジョンとカシアンの場面は、スタント俳優ジャクソン・スピデルとダニー・グレアムが演じた。撮影時に二人が互いを鼓舞していた声を、編集担当エヴァン・シフが面白がり、完成版にも残したと監督は説明している。

撮影技術
信頼度

本作の格闘と銃撃を組み合わせた接近戦では、通常の空包を用いる方式の安全距離が問題になった。監督たちは銃器・小道具担当と、銃口から破片などを出さずに作動する銃を用意した。銃口の発光はデジタルで加え、銃の側面に出る光も後処理したという。

制作工程
信頼度

編集・撮影の担当者もアクション準備に参加。監督は編集担当と撮影監督もリハーサルに参加させ、動きを撮影・編集でどう見せるかを共有したという。格闘を撮ってから別の担当者に任せるのではなく、準備段階から映画の見せ方を組み立てた。

ロケ地
信頼度

ローマの演奏会はカラカラ浴場の遺跡にステージを設けて撮影した。監督によれば、その直下にある地下通路もアクションのロケ地に使っている。別の場所を編集だけでつないで上下の関係を作ったのではなく、実際の遺跡の空間を生かした場面である。

スタント・影響作品
信頼度

スタントドライバーのジェレミー・フライは、『ベイマックス』(2014年)で車が横滑りしながら跳ぶ場面を見て、実写でもやってみたいと第2班監督ダリン・プレスコットに話していた。本作のカーアクションでその発想を実現したと、フライ本人が明かしている。

撮影技術
信頼度

冒頭でバイクの乗り手が車との衝突で飛ばされる場面は、人形を使った実写が土台になっている。第2班監督ダリン・プレスコットの解説によれば、人形の動きにはCGも加えた。実写かCGかの二者択一ではなく、実物を撮った素材をデジタルで補ったスタントである。

アクション設計
信頼度

監督とスタント班は、銃を延々と撃てる道具として扱わず、弾数と再装填をアクションに組み込んだ。J・J・ペリーはライフルの30発や拡張マガジン付き拳銃の18発などを例に、何発撃ったかを数えていたと説明している。ただし、完成版の全発砲を独立に数えた検証とは別の話である。

衣装・カメオ
信頼度

イタリアの仕立て屋を演じるルカ・モスカは、本作の衣装デザイナーでもある。ジョンの戦闘用スーツを画面の外で作る担当者が、画面の中でも採寸と仕立てを行う役を演じた。ただし、劇中の防弾スーツの機能と、撮影用衣装の実際の防護性能は別である。

衣装
信頼度

衣装担当ルカ・モスカは、バワリー・キングの服に、日本の十二単の着付けと、冬のニューヨークで生活するホームレスの重ね着から着想したと説明している。複数のコートを一つの衣装へまとめ、表面だけでは分からない豪華さを持たせた。

音楽・カメオ
信頼度

ローマのパーティーでDJを演じるLe Castle Vaniaは、本作の音楽も作った。監督の希望で「John Wick Mode」(2017年)の初期デモを撮影前に用意し、現場で流してエキストラの踊りや俳優の動きにリズムを与えた。その後、完成した編集に合わせて曲を仕上げたという。

音楽・音響
信頼度

【ネタバレあり】監督は終盤の美術館の音楽として、ヴィヴァルディの『四季』より「夏」(1725年)を挙げ、電子的にアレンジしたと説明している。監督はその場面について、通常のドラムの代わりに銃声が打楽器の役割を果たすようにしたと説明している。古典音楽と銃撃を別々に流すのではなく、銃撃を曲のリズムに組み込んだ。

音楽・カメオ
信頼度

ローマの演奏会でギターを弾く人物は、本作の音楽担当タイラー・ベイツである。歌っているのは音楽家ノスタルジアで、監督は二人を実際の演奏者としてステージに立たせた。劇中の演奏会に、本作の音を作る音楽家自身が登場している。

脚本・配役
信頼度

バワリー・キングは、ローレンス・フィッシュバーンを念頭に置いて書かれた。監督によれば、キアヌ・リーブスから、フィッシュバーンが『ジョン・ウィック』(2014年)を気に入って出演に関心を示していると聞き、起用が実現した。二人の再共演は、完成後の宣伝上の偶然ではなく配役の段階から意識されていた。

配役
信頼度

キアヌ・リーブスは、ピーター・ストーメアと早朝のジムで顔を合わせ、挨拶を交わすうちに親しくなったと語っている。互いの作品への出演を話し合う中で、ストーメアからも役があれば出たいと言われ、本作の出演が実現したという。単に共演歴を並べるより、起用へ至る本人の経緯が残っている。

役作り
信頼度

カシアン役のコモンは、本作のために数か月、ブラジリアン柔術とナイフを使うアクションを練習したと語っている。キアヌ・リーブスだけでなく、ジョンと互角に戦う相手役にも準備期間があった。コモンは完成済みの動きをその場でなぞるだけの出演ではなかった。

役作り
信頼度

アレス役のルビー・ローズは、役のために手話を学んだとテレビ番組で語った。報道に残る発言では、日常会話を幅広く覚えたというより、脅しや相手への敵意を伝える、本作の人物に必要な表現を練習したと説明している。手話全般に堪能になったという意味ではない。

脚本・小道具
信頼度

血の誓約を表す小道具の発想には、スタント仲間が亡くなった人を偲んで持つ記念コインがあった。監督は、飲み会でコインを持っていない仲間が一杯をおごる習慣を脚本家に話し、そこから本作の貸し借りを証明する小道具へ発展したと説明している。

脚本開発
信頼度

監督とキアヌ・リーブスは、本作の物語を作る準備段階で、新しい恋愛を与える案も検討した。しかし完成した物語には採用せず、ジョンの次の行動と裏社会の仕組みを中心に据えた。最初から完成版の形しか存在しなかったわけではない。

削除場面
信頼度

撮影時には、サンティーノが裏社会の金貨の流れを支配しようとする副筋もあった。リッカルド・スカマルチョとジョン・レグイザモの場面も撮ったが、監督は物語を簡潔にするために削除したと説明している。金貨の仕組みを説明する素材が、完成版にすべて残ったわけではない。

脚本・演出
信頼度

【ネタバレあり】ジャンナの浴室の場面は、キアヌ・リーブスの提案を出発点に、脚本家デレック・コルスタッドと監督が形にした。監督は、キアヌの案に脚本家が内容を与え、自分が浴室という舞台を加えたと語っている。単に原稿を撮った場面ではなく、役者・脚本・演出の相談から作られた重要な場面だった。

脚本・制作工程
信頼度

脚本家デレック・コルスタッドによれば、本作の脚本は86ページだった。すべての戦闘動作を脚本で指定するのではなく、アクションの細部は87Elevenのチーム、撮影、編集の担当者と作り込んだという。短い脚本だから場面が簡単だったのではなく、動きの設計を専門の制作工程へ分けていた。

影響作品
信頼度

【ネタバレあり】サンティーノが話している途中でジョンが撃つ場面には、『ワイルド・レンジ 最後の銃撃』(2003年)の影響がある。脚本家デレック・コルスタッドは、相手の台詞を最後まで待たずに発砲する演出を挙げている。終幕の唐突さには、脚本家が意識して参照した別の西部劇があった。

音楽・影響作品
信頼度

監督は冒頭のカーアクションの音楽について、『ジョーズ』(1975年)を基にしたと説明している。車の音や動きを、接近する脅威として見せる場面に、別の映画の音楽的な発想を持ち込んだ。車体とサメの形が似ているという観客の推測だけが根拠ではない。

企画・影響作品
信頼度

監督は続編を作る際の手本として、『エイリアン2』(1986年)を挙げている。前作を繰り返すだけでなく、同じ世界を別の規模と方向へ広げる方法に注目した。本作が裏社会の人物や仕組みを増やす方向へ進んだのは、単に敵の人数だけを増やす続編とは異なる発想だった。

撮影技術
信頼度

撮影監督ダン・ローストセンは、ARRIの協力で、水平の細い線を組み込んだ特別なフィルターを使った。夜は細いワイヤー、昼は太めのナイロンを使い、光が横へ伸びる効果を作りながら、黒の深さと像の鮮明さを保つことを目指した。色だけでなく、レンズに入る光の形も調整していた。

編集
信頼度

編集担当エヴァン・シフによれば、監督は編集ソフトAvidでアクション素材を自分でも組んだ。シフが作った版と監督の版を比べ、投げ技や銃の持ち替えなど、よく見える動きを選んで合わせたという。監督は完成した編集を批評するだけでなく、素材から別の形を試していた。

視覚効果・試写
信頼度

編集担当エヴァン・シフは、本作に約800の視覚効果ショットがあったと説明している。視覚効果がまだ入っていない試写では、観客にアクションが伝わりにくく、制作側は完成した効果を見てから場面の成否を判断した。完成版の読みやすさは、編集だけでなく後処理にも支えられていた。

音響
信頼度

音響編集担当マーク・ストッキンガーの取材では、遺跡の地下通路、開けた演奏会場、鏡の空間などの違いが音の設計に反映されたと説明されている。同じ銃声をどこでも同じように鳴らすのではなく、反響や響きの長さによって、場面の広さや材質を感じさせた。

公開版・審査
信頼度

【ネタバレあり】英国の劇場公開では、15歳以上向けの区分を得るため、血の見える自傷場面の細部がカットされた。審査記録では、カットなしなら18歳以上向けの区分も可能だったとされる。一方、英国のホーム映像版にはノーカットの審査記録があり、同じ英国でも媒体ごとの版を区別する必要がある。

演出
信頼度

人混みの中でジョンとカシアンが消音銃を撃ち合う場面は、ニューヨークの人々が奇妙な出来事にもあまり反応しないという監督の観察から生まれた。俳優たちは真剣に演じ、その周囲の平然とした日常とのずれで笑いを作ったという。暴力を軽く演じるのでなく、真顔の行動と場所の組み合わせに笑いを置いた。

企画・脚本開発
信頼度

『ジョン・ウィック』(2014年)の公開後、続編の話が動き始めた時点では完成した脚本はなかった。監督はキアヌ・リーブス、脚本家、プロデューサーと約4か月相談し、場面の案や設定を積み上げたと回想している。前作の制作時から、本作の全筋が完成済みだったわけではない。

音楽・制作経緯
信頼度

エンディング曲「A Job to Do」(2017年)を書いたジェリー・カントレルは、引っ越し先で隣人の作曲家タイラー・ベイツと知り合ったことから本作への参加につながったと語っている。曲はジョンの立場から書いたという。完成した本作を観てから感想を歌にしたのではなく、人物を想像して作った曲だった。

情報不足・要確認
信頼度

【裏付け未確認】カシアンはコンチネンタルで美容師やメイクの仕事をしていたという説がある。ただし、この設定を示す元の公式ページは確認できず、関係者の証言も得られていない。コモンが取材で語るのはジャンナを守る人物としての役作りであり、それも美容師説を否定する証言ではない。

裏取り強め
有力ソースあり
未確認・噂寄り
情報不足・要確認

主な参考資料

配信で見る

ジョン・ウィック:チャプター2はどこで配信?

ジョン・ウィック:チャプター2を配信で見られるサービスを、確認できた範囲で掲載しています。未確認のサービスは公式サイトで探せます。

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