CGの宇宙船に、撮影監督自身がカメラを向ける。『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(2026)では、太陽の位置まで手元で動かせる操作盤が作られました。 [1]
fxguideに掲載されたFramestoreの担当者への取材から、仮想カメラを使った撮影の工夫をご紹介します。まずは、元記事の制作映像をご覧ください。[1]
投稿元:fxguide掲載、Framestore制作リール。約4分9秒。元記事/映像を別画面で見る
宇宙船を建てる前に、VRで中を歩く
宇宙船の内部は、複数のセットに分けて建てられました。そこで、建設前に船全体をVRで確認。レンズやカメラ位置を試し、撮影の邪魔になる構造や、取り外せるようにしたい壁を先に見つけていきました。[1]

肩には仮想カメラ、手元には専用の操作盤
Framestoreの公式解説によると、撮影監督グレイグ・フレイザーには、専用の肩載せリグと、照明も調整できる操作盤が用意されました。使ったのは、同社の仮想カメラ用ツール「Farsight」です。[2]
フレイザー自身も、CGの宇宙船が飛んでくる様子を見ながらカメラを向け、まるで宇宙に立って撮っているようだったと話しています。宇宙船の映像に手持ち撮影のような動きが感じられるのは、こうした撮り方とつながっているんですね。[2]

操作盤のダイヤルやトラックボールでは、露出や仮想の太陽を調整できました。仮想撮影は65日間に及び、1,096のショットを記録したそうです。[1]
実写のセットにも、CGをその場で重ねる
本番では「Simulcam」で、実写のセットにCGの背景を重ねて表示。フレイザーはその画面を見ながら、実物の照明の向きや明るさを調整できました。[1]
カメラやレンズ、照明の設定はVFXチームへ渡し、CGだけのショットにも引き継いでいました。[1]
映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』について
太陽の異変を調べ、地球を救うために宇宙へ送られた科学教師ライランド・グレースの物語。ライアン・ゴズリングが主演を務めています。[3]
- 公開年: 2026年
- 監督: フィル・ロード、クリストファー・ミラー
- 主演: ライアン・ゴズリング
- 撮影: グレイグ・フレイザー
- 日本公式サイト
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仮想カメラの工夫を知って、もう一度宇宙船へ
撮影監督が調整したカメラや光に注目して、宇宙船の映像を見返してみよう。配信状況と各サービスの公式サイトはこちら。
配信状況は変更される場合がある。最新情報は各サービスの公式サイトで確認してほしい。
出典と参考記事
- fxguide — Project Hail Mary: FPS giving Greig Fraser the controls(2026年10月26日)。マイケル・ザマン、コナー・リンへの取材。制作画像・映像の掲載元。 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6
- Framestore — グレイグ・フレイザーが語るFarsight。制作会社公式の説明と、本人のインタビュー映像。 ↩1 ↩2
- 映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』日本公式サイト(ソニー・ピクチャーズ)。邦題、作品概要、監督、出演者。 ↩
