🔍 ポップコーン探偵
‹ アーカイブへ戻る
SPY/スパイの映画トリビア用メインビジュアル 画像は生成イメージです
テレビ東京 サタ☆シネ
次回放送 11月8日(日) 03:05〜

SPY/スパイ

Spy / 2015
IMDb ⭐ 7.0放送日 2026/11/8 テレ東119分2015年
CASE FILE
探偵アイコン 探偵による映画背景メモ

2015年公開、ポール・フェイグ監督が、危険まで冗談にするパロディにはせず、本気の諜報映画に笑いを持ち込もうとした作品である。作曲家にもコメディとして扱わないよう求め、脅威を真面目に描くことで人物の可笑しさを引き立てた。当初の脚本はパリ、ベネチア、カプリ島などを巡る設定だったが、税制優遇もあるブダペストのロケ地を見た監督は、街の使い勝手を生かして舞台の多くを同地へ書き直した。格闘場面はスタント班が動きを撮影・編集した予行映像を用意し、現場ではそれを土台に即興や笑いを足していった。製作費約6,500万ドルに対し、世界興収は約2億3,400万ドルを記録した。スパイの偽装だけでなく、街を別の街に見せる映画の偽装にも、相応の腕が要るわけだ。

― ポップコーン探偵
この映画の トリビア!!!
37件

ピックアップトリビア

演技・関連作品
信頼度

『SPY/スパイ』ステイサム起用のきっかけは『アドレナリン』

『SPY/スパイ』のリックは、腕利きのはずなのに、言うこともやることも大げさなスパイです。この役をジェイソン・ステイサムに演じてもらおうと考えたポール・フェイグ監督は、以前から彼の笑いの才能に注目していました。そのきっかけが、アクション映画『アドレナリン』の真剣な演技だったそうです。[1]

・あれほど無茶な状況を、真顔で演じている

フェイグは2015年の取材で、ステイサムの出演作をずっと見てきた中でも、最初の『アドレナリン』を見たときに、彼は面白い、と感じたと話しています。とんでもない状況だと分かっているはずなのに、本人は大まじめ。その姿から、いつかコメディに起用したいと考えるようになりました。[1]

ただ、すぐに似合う役が見つかったわけではありません。数年後、『SPY/スパイ』の脚本を書く中で、主人公スーザンの前に現れる、自分の強さを誇るライバルのスパイが必要になりました。そこで、ようやくステイサムのために書ける役ができたのです。[1]

白いディナージャケットのリックと、黒いドレスのスーザンがパーティー会場で並ぶ
リック役のジェイソン・ステイサムと、スーザン役のメリッサ・マッカーシー。公式ギャラリー掲載のパーティー場面です。 20th Century Fox。掲載元:20th Century Studios。

写真のリックは、白いディナージャケットに蝶ネクタイ。スーザンと並ぶ姿だけなら、華やかなスパイ映画の登場人物そのものです。整った身なりや堂々とした態度があるから、その後に飛び出す大言壮語が余計におかしく見えます。

・監督が頼んだのは、ふざけずに演じること

フェイグは、この役を本人が引き受けてくれるか不安もあったといいます。実際に会う前は緊張したものの、ステイサムは笑顔で現れ、二人は意気投合。撮影を前に不安を見せたステイサムへ、監督が求めたのは、笑わせようと崩さず、どこまでも真剣に演じることでした。[1]

リック自身は、自分が優秀なスパイだと思っています。だから、能力がないと見下していたスーザンが仕事を任されることに腹を立て、判断を誤っていく。人物の中にある怒りや自信を本気で演じることが、笑いにつながっています。[1]

・現場では、妙な台詞がさらに増えていった

一方、演じる本人まで常に無表情だったわけではありません。フェイグがLAistの番組で話したところでは、撮影中に突飛な台詞を渡すと、ステイサム自身が吹き出すこともあったそうです。途中まで言って笑ってしまい、次のテイクでは見事に決める。それを見た監督たちは、さらに奇妙な台詞を書き足していきました。[2]

画面の中のリックは大まじめでも、現場ではそのおかしさを楽しんでいた。『アドレナリン』で監督が見つけた真顔の面白さが、本人のために書かれた役と、その場のやり取りの中で膨らんでいったのです。

・脚注

  1. abcdeDen of Geek/Simon Brewによるポール・フェイグ取材(2015年6月2日)。『アドレナリン』、リックの執筆、本人との面会と演技方針。 (リンク)
  2. LAist「The Frame」ポール・フェイグ取材。「Making Jason Statham funny」の発言。突飛な台詞を増やした現場のやり取り。 (リンク)
36件 👍投票数順に表示
🃏 気軽にスワイプモードON
企画・脚本
信頼度

ポール・フェイグは『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)の、危険を本気で描く作風に刺激を受けた。007を監督したいと考えつつ、その機会は得られないと見込み、自分でスパイ映画を書くことにした。本作でも事件の筋立てを先に成立させ、笑いは人物の反応から生み出している。

キャスティング
信頼度

フェイグは当初、メリッサ・マッカーシーが多忙で出演できないと思い、特定の俳優に限定せず主人公を書いた。夕食の席で企画を聞いたマッカーシーが脚本を読み、翌朝には出演を希望。フェイグは本作に主演してもらうため、撮影の時期を後ろへ動かした。

キャスティング
信頼度

スーザンの親友ナンシーは、ミランダ・ハートを想定して書かれた。フェイグは以前からハートと仕事をしたがっており、本作でようやく実現したという。役を作る際には、ただ変わった人物にするより、普段知っているハートならその場でどう反応するかを考えた。

脚本・配役
信頼度

武器商人の娘レイナは、初期の脚本では19歳の富豪令嬢だった。フェイグはローズ・バーンの起用に合わせて役を書き直している。完成版でバーンが演じる、大人の威圧感をまとったレイナは、最初の年齢設定のままではなかった。

衣装・ヘアメイク
信頼度

ローズ・バーンによると、レイナの髪とメイクの準備には約90分かかった。ところが撮影中に髪の形が崩れ、違う形になってしまうため、何度も直す必要があったという。本人は、マリー・アントワネットや東欧、カーダシアン家を混ぜたような髪と説明している。

役作り・変装
信頼度

マッカーシーは本作の制作中、実際に諜報の仕事をしていた女性と話していたという。灰色の短いかつらや猫を取り入れた装いなどの変装も見せると、かなり実情に合うと返された。マッカーシーが語った狙いは、華やかに見せることより、人混みに溶け込むことだった。

スタント・準備
信頼度

スタント担当のJ・J・ペリーは、格闘やアクションの段取りを口で説明するだけにしなかった。本作で使う現場へチームを連れて行き、事前に演じた映像を撮影・編集してフェイグに提示した。監督はその映像を見ながら、本番で何を変えるか検討できた。

アクション訓練
信頼度

マッカーシーの格闘練習を担当したダイアナ・リー・イノサントは、フィリピン武術のカリを教えた。動作を覚えてもらう際には、マッカーシーのテニス経験に結びつけて説明したという。仕事の合間に行った約2か月の練習を、本人に馴染みのある身体感覚が助けた。

演出・アクション
信頼度

フェイグによると、マッカーシーが本作で最初に撮影したのは、2日をかけたキッチンの格闘だった。監督は、最初は必死に逃げようとするスーザンが、戦いの中で自分の力を取り戻す流れを重視した。身を守る動きに笑いを入れる発想には、ジャッキー・チェンの影響もある。

スタント
信頼度

【ネタバレあり】ヘリの離陸時に足場へ走って飛びつく危険な動作を担当したのは、マッカーシーのスタントダブル、ルーシー・ロンバーグだった。ペリーは、格闘だけでなくパルクールにも長けたロンバーグを起用している。本作のアクションには、俳優の実演と専門家の役割分担があった。

特殊効果・予算判断
信頼度

機内で体が浮く場面は、当初はアルプス上空で小型ジェット2機が追い合う、もっと大きな場面だった。予算に合わせて機内中心へ変更し、外から見た飛行機は編集時にVFXで補った。機内セットは油圧で20度傾けられる可動台に載せ、俳優をワイヤーで支えた。バーンは動きの準備にプールも使った。

ロケ・脚本変更
信頼度

脚本ではパリ、ヴェネツィア、カプリなどを巡る予定だったが、ロケハンでブダペストを見たフェイグは、その街自身を見せたくなった。ほかの都市に見立てる撮影は残しつつ、物語の多くがブダペストで起きるよう改稿。本作は街の代役探しから、舞台そのものを変えた。バラトン湖でも撮影した。

ロケ・カメオ
信頼度

グレシャム・パレスのホテル側によると、本作は館内で長編映画を撮る許可を初めて得た作品だった。レイナがロビーへ入る場面には、実際の総支配人イヴ・ジャコメッティも登場する。撮影にはロビーだけでなく、客室や5階の廊下、正面玄関まわりも使われた。

美術・ロケ
信頼度

美術のジェファーソン・セイジは、1930年代の発電所の制御室を、宇宙船の操縦室のような場所と見た。ステンドグラスや操作盤が並ぶその場所を使うか相談した際、フェイグは本作を視覚的にも大きく見せる方針を選んだ。ロケ先の形が、美術の方向を押し広げた。

演技・衣装
信頼度

デ・ルーカ役のボビー・カナヴェイルは、役の身なりの一部をフェイグから借りたと話している。特に、監督が持ち歩くステッキを役へ取り入れた。化粧や洒落た服で自分を飾り、屈強な部下を周りに置く人物像を、身近な仕草から作っていた。

撮影技術
信頼度

撮影のロバート・D・イェーマンにとって、本作は初めてデジタルで撮った長編映画だった。使用したのはARRI ALEXA。イェーマンは、現場でほぼ完成に近い映像を確認できる点を評価した一方、フィルムで撮る選択肢が急速に失われることには複雑な思いも語っている。

照明・撮影
信頼度

スーザンがホテルのベッドに座り、リックが暗がりで待つ場面では、フェイグが照明をもっと暗くするよう求めた。イェーマンが光量を落としても、注文はさらに暗くだったという。現場で仕上がりを見られるデジタル撮影が、この暗さの調整を後押しした。

実物効果・セット
信頼度

CIAの地下オフィスでコウモリが飛ぶ場面では、机の下に入ったフェイグ自身も、棒に取り付けた仕掛けを動かした。人物の頭の周りを飛び回る動きにも監督が参加している。CIAの通信室は本作で最も大きく建てたセットで、主要撮影の最後に使われた。

即興・演技
信頼度

【ネタバレあり】レイナの前で毒を盛られる男を演じたザック・ウッズは、死にゆく間もレイナへ中指を立て続ける仕草を加えた。フェイグによると、脚本上では真面目に毒殺される役だったという。短い出番でも、ウッズが自分で動きを試すことで、場面に別の笑いが生まれた。

脚本・撮影方法
信頼度

本作の現場では、追加のジョークを考える脚本家が付箋に案を書き、フェイグに渡していた。監督は気に入った案を俳優へ伝える。フェイグがいう即興は、話を好き勝手に変えることではなく、脚本の骨格を保ちながら言い方や細部を俳優に合わせる作業だった。

編集・試写
信頼度

本作では撮影中から編集を進め、フェイグによると、撮影後3週間で人に見せられる版ができた。約6か月の編集作業では、早い段階から試写を繰り返し、場面やジョークを入れ替えている。監督は、ひとつの編集版に愛着を持ちすぎないことを意識した。

VFX・音響
信頼度

フェイグは公開前の取材で、本作のVFXを約1,200ショットと説明した。実物を撮影し、あとから不要な物を消す方法も好んで使っている。音の仕上げでは、頭上や周囲を物が飛ぶ感覚を出すため、立体音響のDolby Atmosを意識した演出も加えた。

音楽・タイトル
信頼度

オープニングの「Who Can You Trust」(2015)は、劇伴を担当するセオドア・シャピロとクレイグ・ウェドレンの共作で、歌うのはアイヴィ・レヴァン。007の主題歌を思わせる曲は、本作のためのオリジナル曲だった。タイトル映像の制作はPluckyが担当している。曲は歌曲盤と劇伴盤の両方に収録された。

別テイク・エンドロール
信頼度

【ネタバレあり】本編でスーザンとリックが一緒のベッドにいる場面には、エンドロール後に使われる別テイクがある。そこではマッカーシーの性的な冗談にステイサムが笑い、役から外れた素の反応を見せる。物語の続きを足す場面とは違い、撮影中の笑いを最後に残したものだ。

宣伝・関係者の評価
信頼度

フェイグは後年、本作がコメディとして強く宣伝され、スパイ映画のパロディだと思われたと振り返った。特に、スーザンがスクーターで転ぶ映像だけでは、実力を身につけた人物の小さな失敗という文脈が伝わらないと説明している。これは監督自身による宣伝への評価だ。

撮影現場の逸話
信頼度

マッカーシーによると、フェイグは本作の現場で、スーツ姿のままスタント班と身体を動かしていた。監督はかつてスタントマンを志し、前方宙返りもできたという。笑いを担当する監督とアクション班という分担にとどまらず、本人も身体表現を楽しんでいた。

版違い
信頼度

2015年に米国のFox Home Entertainmentが発売したBlu-rayには、劇場版とunrated版の両方が収録された。収録時間はそれぞれ2時間00分06秒と2時間10分22秒で、差は10分16秒。単に最後へ映像を足すだけでなく、途中のジョークの追加や編集の組み替えもある。

人物造形・脚本
信頼度

本作のスーザンは、もともと訓練を受け、能力を持ちながら現場から離れていた人物として書かれた。フェイグとマッカーシーが重視したのは、無能な人が急に万能になる話にしないこと。任務の中で取り戻すのは、ゼロからの技術より、自分の力を信じて使う感覚だった。

画面内グラフィックス
信頼度

本作のGPS表示、ドローンが映したように見えるCG映像、ジャンボ機の操縦を案内する重ね表示は、Territory Studioが担当した。撮影現場に端末を置くだけでは、こうした映像にはならない。スパイが見る情報そのものにも、専用のデザインとアニメーションが作られている。

脚本・出演
信頼度

『デンジャラス・バディ』(2013)の脚本家ケイティ・ディポルドは、本作の脚本を読んで意見を伝え、一部を書く作業にも参加したとフェイグが明かしている。脚本の正式クレジットはフェイグ単独だが、ディポルドは画面にも出演。前作からの協働が別の形で続いていた。

カメオ
信頼度

旅行者役でクレジットされたベン・ファルコーンは、マッカーシーの夫でもある。CIAのエージェントや敵側の主要人物としてではなく、スーザンが旅先で出会うアメリカ人として出演している。夫婦が同じ画面に顔をそろえる、短いカメオ出演だ。

出演・本人談
信頼度

本作の音楽場面に出演したウクライナの歌手、ヴェールカ・セルヂューチカは、詳しい内容を知らない段階で、まず出演料が出るのか尋ねたと振り返っている。撮影ではフェイグや共演者の仕事ぶりを喜んだが、2015年8月の取材時点では、まだ完成した映画を観ていなかった。観るのが怖いとも話している。

ロケ地の発見
信頼度

ローマの「カジノ・ディ・ローマ」として出てくる建物には、ブダペストのハンガリー国立歌劇場が使われたとされる。スーザンが地味な変装からドレス姿に変わって向かう場所だ。劇中の都市名と、撮影された建物の所在地は同じではない。

情報不足・要確認
信頼度

本作に映る男性器は造形の小道具で、その実物をレイティング審査へ提出したという話がある。ただし、小道具の使用と審査機関への実物提出は別の話だ。提出の経緯を示す審査記録や関係者の発言は確認できず、制作上の事実としては未確定である。

情報不足・要確認
信頼度

【ネタバレあり】終盤のベッド場面ではマッカーシーの家族も現場にいて、夫ベン・ファルコーンがステイサムに、手は掛け布団の上へ置くよう言ったという逸話がある。2015年のテレビでの発言として伝わるが、該当する映像や全文の記録は確認できず、発言の正確さは未確定だ。

情報不足・要確認
信頼度

ボビー・カナヴェイルは、交際相手ローズ・バーンが本作に参加したから出演を決めた、という話がある。2人が交際し、本作にそろって出演したことは確認できる。一方、それが起用や出演決定の理由だったとする本人・製作側の説明は見つからず、因果関係は未確認だ。

裏取り強め
有力ソースあり
未確認・噂寄り
情報不足・要確認

主な参考資料

配信で見る

SPY/スパイはどこで配信?

SPY/スパイを配信で見られるサービスを、確認できた範囲で掲載しています。未確認のサービスは公式サイトで探せます。

P
Prime Video
2026-11-01確認・レンタル/購入
D
DMM TV
2026-11-01確認・有料視聴(個別課金)
D
Disney+
2026-11-01確認・見放題
M
music.jp
2026-11-01確認・レンタル
N
Netflix
U
U-NEXT
T
TSUTAYA DISCAS
情報の扱いについて
当サイトは、映画にまつわる公開情報・制作秘話・噂を収集し、信頼度を分けて掲載しています。 誤りのご指摘は お問い合わせ からお願いします。
映画の裏側、のぞいてみる?
1 / 36
← 次へ
↑ 次へ
スワイプで仕分けしよう
気になったトリビアは右へ。それ以外は左・上へ。
ぜんぶ見ました!
👍 0 件のトリビアにグッド
リストに戻って続きを読もう。