🔍 ポップコーン探偵
‹ アーカイブへ戻る
SING/シングの映画トリビア用メインビジュアル 画像は生成イメージです
日本テレビ 金曜ロードショー
次回放送 11月20日(金) 21:00〜23:04

SING/シング

Sing / 2016
IMDb ⭐ 7.1放送日 2026/11/20 日テレ108分2016年
CASE FILE
探偵アイコン 探偵による映画背景メモ

2016年公開、実写やミュージックビデオを手がけてきたガース・ジェニングスが、イルミネーションで初めて長編アニメーションに挑んだ作品である。監督はアニメーション制作に入る前に選曲の約8割を固め、膨大な楽曲の使用許諾は早い段階から別の担当者が進めていたと語っている。エルトン・ジョンの「アイム・スティル・スタンディング」では、実際にどう使うかを映像で示して交渉した。歌を次々につなぐ場面では、監督がミュージックビデオで培った感覚と、編集のグレゴリー・パーラーの細かなリズム作りがものをいった。製作費約7,500万ドルに対し、初公開時の世界興収は6億ドルを超えた。気軽な歌合戦に見えて、舞台裏の大仕事は歌うことだけでなく、歌わせてもらうことにもあったわけだ。

― ポップコーン探偵
この映画の トリビア!!!
31件

ピックアップトリビア

音楽・権利
信頼度

『SING/シング』ジョニーの決め曲は交渉に半年 エルトン・ジョンの曲を使うために

『SING/シング』で、ジョニーがピアノを弾きながら歌う『アイム・スティル・スタンディング』。エルトン・ジョンのこの曲を使うため、ガース・ジェニングス監督たちは交渉を重ねていました。監督の回想では、約6か月働きかけ、ようやく直接説明する面会にたどり着いたそうです。[1]

・ほかの曲を探しても、代わりが見つからなかった

当初、エルトン側の会社は、この曲を使わせることはできない、と答えていました。制作側も別の曲を探したものの、ジョニーの場面にこれほど合う曲は見つからなかったと、監督は話しています。[1]

ジョニーの歌は、歌唱力やピアノの腕前を披露するだけの場面ではありません。犯罪に関わる父との間で揺れていた彼が、舞台で自分の望む道へ踏み出す場面です。ジェニングスは、この曲もジョニーの物語を語っているのだと説明しています。使い慣れたヒット曲を一つ差し替える、というほど簡単な選択ではなかったのでしょう。[1]

舞台でピアノに向かい、マイクへ顔を上げて歌うジョニー
ピアノを弾きながら歌うジョニーの完成画面。交渉時に見せた絵コンテ映像ではありません。 Universal Pictures。掲載元:Looper。

・ノートパソコンで、曲を使う場面を見せた

約半年のやり取りの後、エルトンの夫でビジネスパートナーでもあるデヴィッド・ファーニッシュが、面会に応じました。ジェニングスはノートパソコンを持参し、映画の説明に加えて、その曲を使う場面全体を見せています。[1]

見せたのは完成映像ではなく、絵コンテを映像のようにつないだアニマティックでした。曲に合わせて、誰が、何をして、どんな感情になるのか。それが分かる段階の映像です。[1][2]

別の取材でも、監督はこの面会を振り返っています。ジョニーがピアノを弾き、父が刑務所から抜け出そうとする一連の場面を見せると、相手は使い方を気に入ってくれたそうです。曲名やあらすじだけで頼むのではなく、音楽と物語が結び付くところまで見てもらったのです。[3]

・エルトンの曲を、誰の手に託すか

ジェニングスによると、その頃には、エルトン側が別の企画でこの曲を使わないことは決まっていました。それでも面会では、自分たちの映画でどう使われるかを見てもらう必要がありました。大切な曲を、新しい観客へ届ける相手として任せられるか。それが問われていた、と監督は振り返っています。[1]

『SING』では、アニメーション制作の開始前に、少なくとも8割の曲が選ばれていたそうです。キャラクターが音楽に合わせて歌い、動く映画だけに、選曲は完成間際の飾り付けにはできません。[3]

ジョニーの舞台を支えたのは、歌声と映像だけではありません。この場面にはこの曲が必要だと考え、代わりを探しながらも交渉を続けた、制作陣の時間がありました。

・脚注

  1. abcdefThe Playlist/Gregory Ellwoodによるガース・ジェニングス取材(2016年12月20日)。約6か月の交渉、ファーニッシュとの面会、持参したアニマティック。 (リンク)
  2. Animation Scoop/Jackson Murphyによる監督取材(2021年12月)。第1作の楽曲交渉で見せたのがアニメーション制作前の絵コンテ映像だったという回想。 (リンク)
  3. abMotion Picture Association/Susan Wloszczynaによる監督取材(2016年12月15日)。ピアノと父の脱獄の場面を提示した交渉、事前の選曲。 (リンク)
30件 👍投票数順に表示
🃏 気軽にスワイプモードON
企画・脚本
信頼度

動物の歌唱大会という出発点から、監督ガース・ジェニングスが目指したのはテレビ番組のパロディとは違う映画だった。『ザ・コミットメンツ』(1991)のように、歌が普通の人々の人生を動かす群像劇にしたいと考え、劇場とバスターの物語を育てていった。

キャラクター造形
信頼度

アッシュの人物像を考えていたジェニングスは、歌手トレイシー・ソーンの回想録を読んでいた。そこで語られるパンクの経験が、反抗的な少女とヤマアラシを結びつけた。単にトゲのある動物を選んだだけでなく、音楽を通じて自分を作る少女の像が先にあった。

キャラクター造形
信頼度

マイクの小さな体に大きな自己主張を入れ、ミーナの巨大な体に強い内気さを入れる。監督は性格と体の大きさの落差で人物を見せようとした。ミーナが耳の後ろに隠れられるのも、その恥ずかしさを目でわかる形にした工夫である。

脚本・編集
信頼度

開発中には、物語で次第に存在感を増していく大物実業家のキャラクターがいた。ところが完成へ向けて整理すると、その大きな役割は必要なくなった。監督によると、残ったのは銀行でマイクにクレジットカードを渡す短い場面だけだ。

配役・歌唱
信頼度

ジョニー役のタロン・エガートンは演技力が知られていたため、主に歌をオーディションで確かめられた。逆に歌手のトリー・ケリーは、ミーナとして自然に演じられるかを試された。二人は歌と演技で逆向きの審査を受けて役をつかんだ。

声の演技
信頼度

英語版のミス・クローリーを演じるのは監督自身。正式な声を録る前、社内の人々で仮音声を作る際に担当したのが始まりだった。ジェニングスはこの老トカゲを演じるのが好きになり、仮の声がそのまま本役として残った。

キャラクター造形
信頼度

子育てのために仕事を離れ、再び自分の仕事へ戻ろうとする監督の妻の経験が、ロジータの背景に重なっている。一方、家事を回す発明の発想には監督の母の工作好きが入った。家族の別々の経験を、一人の母親ブタに集めている。

声の演技
信頼度

25匹の子ブタがいるロジータの一家には、ジェニングスの4人の息子も声で参加した。監督は仕事として謝礼も支払われたと話している。画面の大所帯の中に、作り手自身の家族が加わっているのである。

アニメーション
信頼度

【ネタバレあり】終盤のゴリラ父子の抱擁も、まず監督とアニメーション監督たちが体を動かして試した。頭をどこへ置き、どう抱けば感情が伝わるかを実演して録画し、担当者へ渡したのである。声優の収録映像をそのまま動きに写す方法とは違う。

声の演出
信頼度

出演者の声は別々に録られ、相手の収録と何か月も間が空く場合もあった。ジェニングスが気を配ったのは、それでも同じ部屋で話しているように聞かせること。各人物らしい声を保ちながら、一つの会話としてつなぐ演出だった。

音楽・制作
信頼度

多くの曲は、公開の約2年前には選ばれ、録音されていた。口の動きまで作るアニメでは、歌を決めてから必要な作業が長い。監督はその時の流行曲を追うのではなく、人物の変化を語れる歌を選んだと説明している。希望した楽曲は使えたとも話した。

音楽・個人的背景
信頼度

監督は母の60歳の誕生日に、家族らが「アイム・スティル・スタンディング」(1983)を歌うアルバムを作って贈った。当時89歳だった祖母の歌も録音したという。ジョニーの決め曲には、物語に合う力強さとともに、監督自身の家族の記憶もある。

音楽・選曲
信頼度

きゃりーぱみゅぱみゅを知ったきっかけは、友人がロンドンで開くMV上映イベント「BUG」だった。監督はそこで映像を好きになり、本作に合う曲を探した。「にんじゃりばんばん」(2013)、「きらきらキラー」(2014)、「こいこいこい」(2013)が使われている。

声のカメオ
信頼度

オーディションへ来る背の高いキリン、ダニエルの英語の声はウェス・アンダーソンが担当した。ジェニングスとは互いの作品へ声や端役で参加する間柄。本作でも、映画監督の友人が小さな声の役で登場している。

脚本・演出
信頼度

【ネタバレあり】歌のコンテストで始まる本作だが、監督は終盤では競争そのものを外すことを選んだ。最後に動物たちが歌うのは、賞を勝ち取るためではなく、自分自身のため。番組形式よりも、それぞれの再出発へ着地させる判断だった。

日本語版・権利
信頼度

日本語版では全曲の翻訳を目指したが、デモを送りながら個別に許諾を得ても、翻訳できない曲が残った。結果として日本語版にも英語の歌がある。「吹替版だから全曲日本語」とは限らず、歌ごとの権利条件が完成形に表れている。

日本語版・技術
信頼度

日本語の歌詞を手がけたいしわたり淳治は、英語で動く口の歌い出しと歌い終わりを合わせた。途中の動きに少し差があっても違和感を抑える工夫だ。歌い方も原歌手の録音ではなく、映画用に作られた歌唱を基準にしている。

日本語版・歌唱
信頼度

【ネタバレあり】ミーナ役のMISIAは「ドント・ユー・ウォーリー・アバウト・ア・シング」(1973)の高音で、英語版の歌唱よりさらに4度高い音まで出したという。口の動きに合わせる条件を守りながら、日本語版ならではの歌声が加わった。

日本語版・歌唱
信頼度

山寺宏一が歌う「マイ・ウェイ」(1969)は、演技が入る終盤から先で最初のテイクを採用した。蔦谷好位置はその出来に感動し、追加で録った後も最初の感触を選んだという。曲全体を一度しか録っていない、という話ではない。

日本語版・カメオ
信頼度

エディには歌う場面がないが、日本語版の宮野真守はカタツムリのレイとして歌っている。スタッフから歌唱も頼まれ、オーディションで「風立ちぬ」(1980)の短い一節を担当した。話す役と歌う役が別だったのである。

音楽・オリジナル曲
信頼度

エンディングの「フェイス」(2016)は、既成曲のカバーではなく本作へ用意された新曲。スティーヴィー・ワンダーとアリアナ・グランデが歌い、ライアン・テダーとベニー・ブランコが制作した。名曲を集めるだけでなく、新しい歌も加えた作品だ。

音楽・オリジナル曲
信頼度

アッシュが歌う「セット・イット・オール・フリー」(2016)は、スカーレット・ヨハンソンが歌った映画のための新曲である。往年のヒット曲や新しいポップスが並ぶ中で、アッシュが自分の歌を作る物語には、実際の書き下ろし曲を据えた。

音楽・数値の読み方
信頼度

本作の宣伝では85曲以上と紹介される一方、公開時には65曲以上という案内もあった。短く流れる歌も多く、監督自身も正確な総数は即答していない。いずれも宣伝上の数字で、使用曲をすべて数えた厳密な確定値とは区別が必要だ。

関連作品・本人証言
信頼度

タロン・エガートンは本作に続き、『ロケットマン』(2019)でも「アイム・スティル・スタンディング」(1983)を歌った。本人によると、当時から伝記映画の話はあったが、同じ歌になったのは偶然。本作の歌が役を決めた、とまでは話していない。

制作体制
信頼度

実写を長年作ってきたジェニングスも、家族でパリへ移って本作に取り組むと、アニメの工程の違いに圧倒されたという。それでも約6か月で制作に順応し、MVを含むそれまでの経験も生かせるようになった。初アニメは、住む場所まで変える仕事だった。

美術・世界観
信頼度

舞台の街について、監督は特定の実在都市そのものではなくアメリカの一つの形だと説明している。配色にはマイアミの要素も入れ、写実的すぎて息苦しくならないよう調整した。見慣れた家や車の中に動物がいる世界を目指したのである。

日本語版・録音
信頼度

日本語版の伴奏は、楽器ごとに分かれた音源ではなく、まとめ済みの2ミックスで届いた。蔦谷好位置は楽器の音量を個別に変えられず、歌の音量や質感で合わせたという。後に担当者から直接頼めば送れたとも言われ、素材の受け渡しにも苦労があった。

情報不足・要確認
信頼度

バスター役にジョニー・デップとジェシー・アイゼンバーグが検討された、という説がある。ただし、候補者とする公式発表や交渉を語る本人取材で裏付けられた説ではない。マシュー・マコノヒーへの配役と、未確認の候補説は分けて扱う必要がある。

情報不足・要確認
信頼度

エディ役にはオーウェン・ウィルソンが検討された、という説がある。しかし、オーウェン・ウィルソンの候補や辞退を示す記録による裏付けは得られていない。ジョン・C・ライリーの正式な役とは別の、裏付けが取れていない候補説である。

情報不足・要確認
信頼度

本作は配給・輸送の際に「Sixpence」という暗号名を使った、という説がある。ただ、その使用を示す配給記録は確認されていない。仮題や正式な制作中タイトルだったとまでは言えず、どの地域・段階で使った名なのかも未確認である。

裏取り強め
有力ソースあり
未確認・噂寄り
情報不足・要確認

主な参考資料

配信で見る

SING/シングはどこで配信?

SING/シングを配信で見られるサービスを、確認できた範囲で掲載しています。未確認のサービスは公式サイトで探せます。

P
Prime Video
2026-11-01確認・見放題/レンタル/購入
U
U-NEXT
2026-11-01確認・見放題
H
Hulu
2026-11-01確認・見放題
M
music.jp
2026-11-01確認・レンタル
N
Netflix
D
DMM TV
D
Disney+
T
TSUTAYA DISCAS
情報の扱いについて
当サイトは、映画にまつわる公開情報・制作秘話・噂を収集し、信頼度を分けて掲載しています。 誤りのご指摘は お問い合わせ からお願いします。
映画の裏側、のぞいてみる?
1 / 30
← 次へ
↑ 次へ
スワイプで仕分けしよう
気になったトリビアは右へ。それ以外は左・上へ。
ぜんぶ見ました!
👍 0 件のトリビアにグッド
リストに戻って続きを読もう。