🔍 ポップコーン探偵
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SING/シング:ネクストステージの映画トリビア用メインビジュアル 画像は生成イメージです
日本テレビ 金曜ロードショー
次回放送 11月27日(金) 21:00〜23:09

SING/シング:ネクストステージ

Sing 2 / 2021
IMDb ⭐ 7.3放送日 2026/11/27 日テレ110分2021年
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探偵アイコン 探偵による映画背景メモ

2021年公開、『SING/シング』(2016)の監督・脚本ガース・ジェニングスが続投し、前作を超える大舞台の映像化に挑んだ続編である。宇宙船を模した装置や空中演出、炎、大勢の出演者を見せる設計は作業を増やし、コロナ禍も制作の難しさに重なったと監督は語っている。伝説の歌手の声にはU2のボノを迎え、実在のスターの歌声だけでなく、傷を抱えたライオンの人物像を声から作り込んだ。新曲「Your Song Saved My Life」は監督から発注したのではなく、役と音楽について話したボノ自身が提案し、録音した曲を持ってきたという。製作費約8,500万ドルに対し、世界興収は4億ドルを超えた。劇中の興行主だけでなく、作り手まで大物歌手の熱意に助けられたわけである。

― ポップコーン探偵
この映画の トリビア!!!
26件

ピックアップトリビア

衣装・アニメーション
信頼度

『SING/シング:ネクストステージ』ミーナのドレスを動かすまでに1年

『SING/シング:ネクストステージ』で、ミーナがまとう舞台衣装。そのドレスをアニメーションとして動かすために、1年を要したそうです。衣装デザインを手がけたロダルテのローラ・マレヴィが、イタリア版『Vanity Fair』の取材で明かしています。服の形を考えるだけでなく、映像の中で動く衣装にするまでの時間でした。[1]

・舞台衣装を作ったのは、ロダルテの姉妹

参加したのは、ファッションブランド「ロダルテ」のケイトとローラ・マレヴィ姉妹です。実写映画『ブラック・スワン』でも衣装を手がけた二人ですが、今回は生身の俳優へ服を着せる仕事ではありません。監督やアニメーションのチームと、動物たちのための衣装を作っていきました。[1][2]

ローラによると、参加したのは2018年頃。姉妹が大切にしたのは、それぞれの登場人物が、最後の舞台へどんな気持ちでたどり着くかでした。衣装を単に華やかにするより、人物ごとの性格や変化を服に表そうとしたのです。[2]

・青いケープの下に、白いドレスを隠した

ミーナの衣装には、『ロミオとジュリエット』のイメージが使われました。初めての恋を経験する彼女を、シェイクスピアの物語を思わせるドレスで表現しています。[1]

最初に身を包む大きなケープには、ミーナの内気さが重ねられています。そして、それを脱いだ先には、喜びに満ち、世界へ心を開いた姿が現れる。ローラは、このように衣装の意味を説明しています。一着の見た目だけでなく、脱ぐ動作まで人物の変化に結び付けていたのです。[1]

ロダルテによるミーナの衣装資料。スケッチ、青いケープ、白いドレス、生地見本、完成画面を並べた図版
ミーナの舞台衣装のデザイン資料。左のスケッチから、布の質感や完成画面までを一枚に並べています。 Rodarte/Illumination Entertainment and Universal Pictures/© 2021 Universal Studios。掲載元:Vanity Fair Italia。

公開された資料には、スケッチ、青いケープ、白いドレス、生地の見本、完成画面が並んでいます。白い衣装の幾重にも重なるひだと、ケープの細かな表面。同じ人物でも、覆われているときとドレスが広がったときでは、輪郭の見え方が変わります。

・CGの服にも、手仕事の質感を持ち込む

姉妹は、ロダルテが得意とする手染めやビーズ細工のような手仕事の感覚も、映画へ持ち込みたいと考えていました。均一に整えすぎず、自然な揺らぎや細部を感じられる衣装です。資料に布の見本が添えられているのも、形だけでなく質感まで伝えようとする仕事の一端が見えます。[2]

実物の服を作る場合とは違っても、動きが自然に見えることは欠かせません。ケイトは、アニメーションならではの自由がある一方で、衣装は実在するように感じられ、正しく動いてほしいと話しています。[2]

ケイトが特に気に入っていた衣装も、ミーナのドレスでした。たくさんの手間がかかった一着が、物語を美しく語るところが好きだと話しています。[2]

・脚注

  1. abcdVanity Fair Italia/Essia Sahliによるケイト&ローラ・マレヴィ取材(2021年12月24日)。ローラの「動かすために1年」の発言、ミーナのケープとドレスの意味、衣装資料。 (リンク)
  2. abcdeThe AU Review/Peter Grayによるケイト&ローラ・マレヴィ取材(2021年12月22日)。2018年頃の参加、手仕事の質感、衣装の動きと人物の変化。 (リンク)
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美術・演出
信頼度

ガース・ジェニングス監督は、続編の舞台作りのためにラスベガスへ行こうと言われても、最初は乗り気ではなかった。それでもプロデューサーのクリス・メレダンドリに勧められ、3日間現地を視察。ホテルの中を25分歩いても外へ出られない規模や、舞台が90度に起き上がるショーに圧倒された。アニメでも、実写映画のロケハンのように現地を歩いた経験が、大劇場の発想につながっている。

美術・CG
信頼度

巨大なクリスタル・タワー・シアターの美術資料は、ラスベガスだけではない。美術監督のオリヴィエ・アダムらは、ドバイを含む実在の建築写真を集め、そこから劇場の姿を組み立てた。2次元のデザインを3次元の空間へ起こした後も、光の当たり方や反射を含めて各部門が調整している。空想の都市を支えるのは、現実の派手な建築の観察だった。

振付
信頼度

振付を担当したシェリー・シルヴァーにとって、本作は長編アニメーション全体に関わる初めての仕事だった。実写では、俳優に開脚や跳躍を覚えてもらうための訓練が必要になる。アニメなら、作画や動きを担当する人たちと相談しながら、人間には難しい動きも考えられる。シルヴァーは、身体能力の制約に縛られないことを、この仕事の大きな楽しさとして語っている。

音楽・宣伝
信頼度

本作のための新曲「スエルタテ」(2021)は、実写のミュージックビデオやTikTok向けのダンス企画でも展開された。その振付も担当したのが、本編と同じシェリー・シルヴァーだ。MVの出演アーティストたちには事前のリハーサルがなく、シルヴァーは前夜にダンスの手本を送ったという。映画の動物たちだけでなく、作品の外で人間が踊る動きまで一続きで手がけていた。

キャスティング
信頼度

伝説の歌手クレイ・キャロウェイ役について、ガース・ジェニングス監督の希望リストにあったのはボノの名前だけだった。声や存在感に加え、U2の歌を物語の感情の中心に据えられることが大きかったという。交渉を始めると、ボノ自身も『SING/シング』(2016)のファンだった。映画の中ではバスターたちが隠遁中の歌手を必死に説得するが、実際の出演交渉はそれほど難航しなかった。

声の演技
信頼度

クレイの声を考えるとき、ボノは最初にジャック・ニコルソンのように演じられないかと考えた。ところがガース・ジェニングス監督が求めたのは、俳優の物まねではなくライオンの声。ボノは低いうなり声を探って、クレイの話し方を作り上げたという。監督との初期の声のテストはダブリンのボノの自宅で行われ、後には南フランスの自宅近くのスタジオでも収録している。

音楽
信頼度

ボノとガース・ジェニングス監督が最初に話した電話は、約45分に及んだ。クレイにとって音楽とは何かを語り合ううち、ボノが「歌に命を救われる」という発想を口にする。監督はその場の好意的な提案だと思っていたが、数か月後、本当に新曲が届いた。それが本作のオリジナル曲「ユア・ソング・セイヴド・マイ・ライフ」(2021)。最初から楽曲の納品を細かく交渉して生まれた曲ではなかった。

選曲・脚本
信頼度

アッシュがクレイに歌いかけるU2の「スタック・イン・ア・モーメント」(2000)は、脚本の段階から使うことが決まっていた。ガース・ジェニングス監督によると、この場面でクレイに伝えるべき言葉が、その歌詞にあったからだ。ほかの場面では曲が変わり、絵コンテを描き直すこともあったが、この曲は変わらなかった。台詞で説得するだけでなく、歌の言葉で相手に働きかける場面として組み立てられている。

歌唱・録音
信頼度

【ネタバレあり】終盤、アッシュが伴奏なしで歌い出す場面の声は、スカーレット・ヨハンソンがスタジオで披露した歌そのものだ。ガース・ジェニングス監督は、伴奏に頼れず、後でボノ本人が聴くことも分かっている状況で、ヨハンソンが恐れず感情を乗せたことに驚いたという。後からその歌を聴いたボノも高く評価した。

演出
信頼度

【ネタバレあり】クレイが再び舞台に立つ終盤では、アッシュと観客の歌が彼を迎え入れる。ガース・ジェニングス監督は、クレイが舞台へ踏み出す直前に、亡き妻の姿をそっと寄り添わせた。妻に台詞を言わせたり、大きくカメラを動かしたりせず、ただその場にいてくれるように見せたという。クレイの復帰を描く場面で、壮大なショーと対照的な静けさを選んでいる。

歌唱・選曲
信頼度

ポーシャが歌う「クッド・ハヴ・ビーン・ミー」(2013)は、制作の終盤まで選曲が変わっていた場面に採用された。ホールジーに提案すると、彼女は原曲を気に入り、自宅のスタジオで収録すると申し出た。ガース・ジェニングス監督のもとへ歌声が戻ってきたのは、それから数時間後。役者を改めて録音スタジオへ呼び込む形ではなく、歌手自身の環境で完成させた録音だった。

脚本・人物造形
信頼度

劇場の大物ジミー・クリスタルが、人を威圧してから冗談だと笑うような言い方には、ガース・ジェニングス監督の過去の仕事での経験が反映されている。ミュージックビデオなどを作る中で出会った、怖い態度を取る人々の台詞や振る舞いを持ち込んだという。ただし監督は、『SING/シング』(2016)と本作を作ったクリス・メレダンドリとの仕事については、むしろ恵まれた環境だったと明確に区別している。

演出・影響
信頼度

仲間たちがホテルに入り込むくだりには、モップがけや視線のやり取りなど、体の動きで見せる笑いがある。ガース・ジェニングス監督は、この部分をチャップリン的な喜劇として説明している。台詞で落ちを伝えるだけでなく、動作の間や音のリズムで笑わせる発想だ。子どものころから親しんできたサイレント喜劇の感覚が、歌の多いアニメーションにも入り込んでいる。

制作・録音
信頼度

制作途中に新型コロナウイルス感染症対策の制限が始まると、数百人のスタッフが在宅作業へ移った。ガース・ジェニングス監督によると、IT担当者たちは数週間で制作方法を大きく切り替えたという。多くの声の収録はそれ以前に終わっていたが、残った歌や台詞の録り直しには、自宅や感染対策を施したスタジオを使った。音の反響を抑えるため、柔らかい衣服のあるクローゼットで録る俳優もいた。

声の演技・録音
信頼度

バスター役のマシュー・マコノヒーは、本作の声の仕事をすべて遠隔で行ったと語っている。自分のいる部屋に録音機材を用意し、パリにいるガース・ジェニングス監督とは大きな画面を通じてリアルタイムにやり取りした。離れた場所でも、その場で細かな演出を受けられる仕組みだった。ボノとは以前から知り合いだったが、二人で役について相談したり、収録のために会ったりはしていない。

日本語版・訳詞
信頼度

日本語版の歌詞は、意味を訳すだけでなく、画面の口の形にも合わせている。大橋卓弥がジョニーとして歌う「ア・スカイ・フル・オブ・スターズ」(2014)では、原詞の「I don't care」に日本語の「例え」を当て、母音の響きを近づけた。日本語詞監修のいしわたり淳治は、口が映っていない箇所も利用しながら、原曲の意味との整合性を取っている。画面に合わせて言葉を変えた分を、歌全体で補う作業だった。

日本語版・キャスティング
信頼度

クレイ・キャロウェイの日本語版を誰に任せるか。音楽プロデューサーの蔦谷好位置によると、ボノに匹敵する現役の大スターという条件から、稲葉浩志の名前が全員一致で挙がったという。学生時代にB'zのコピーバンドをしていた蔦谷は、緊張しながら直接依頼に出向いた。原語版の有名歌手に合わせて有名人を呼ぶだけでなく、伝説の歌手という役の重みから考えられた起用だった。

日本語版・録音
信頼度

日本語版の合唱は、最初から大人数を集めて録ったものではない。音楽プロデューサーの蔦谷好位置によると、8人のコーラス隊を呼び、約30回にわたって声を重ねたという。録音には延べ12〜13時間かかった。原語版の大きな合唱に負けない迫力を作るため、少人数の歌声を幾層にも重ねて、人数の多い響きを作り出している。

日本語版・ミックス
信頼度

蔦谷好位置は、日本語版にすると音の迫力が落ちたと思われないよう、歌声を音楽に混ぜる作業にもこだわった。原語版の残響や音の繰り返し方を聴き、使われた効果を推測しながら日本語版で再現している。残響を加えるソフト「ヴァルハラリバーブ」ではないか、とまで耳で分析したという。ただし、これは蔦谷の聴き取りによる推測であり、原語版の使用ソフトが公表されたという話ではない。

カメオ
信頼度

英語版の小さな役には、映画監督たちの声も紛れている。エドガー・ライト、スパイク・ジョーンズ、ウェス・アンダーソンに加え、クリス・ルノーとスコット・モシャーも参加した。さらに、編集のグレゴリー・パーラー、編集助手のトーマス・ウォルターズ、プロデューサーのジョイ・ポワレも声を入れている。スターだけを並べるのではなく、映画を作る側の人々も動物たちの世界に加わっていた。

カメオ
信頼度

英語版には、バスター役マシュー・マコノヒーの娘ヴィーダも声で参加した。ガース・ジェニングス監督の妻ルイーズと末の息子、旧友のジョージ・グリフィスも出演。製作総指揮デイナ・クルピンスキーの娘アデラインの声も使われている。完成版の小さな声を支えたのは、俳優やスタッフだけでなく、その家族や長年の友人たちでもあった。

公開・配給
信頼度

本作の米国公開は、当初の2021年7月2日から12月22日へ移された。同じ会社の公開予定が組み替えられる中、夏の枠には別作品が入ることになった。一方、正式公開を待たず、11月27日には全米1,000館以上で一斉の先行上映を実施している。一般公開日の約1か月も前に、大規模な観客へ本編を見せる機会が設けられた。

人物造形・制作
信頼度

ガース・ジェニングス監督は、『SING/シング』(2016)の制作のため家族とパリへ移ったとき、現地の言葉も分からず、新しいスタジオで働き方を覚える最初の1年を非常に難しく感じたという。慣れた仲間たちと20年仕事をしてきたところから、一から始めるような経験だった。本作でバスターが、背伸びをしすぎたのではないか、地元に残るべきだったのではないかと悩む姿には、自分にも通じるものがあると監督は語っている。

興行・観客評価
信頼度

米国公開時の観客調査CinemaScoreで、本作は最高評価のA+を得た。これはイルミネーションの長編映画では初のA+だった。批評家が選ぶ賞ではなく、実際に見た観客の反応を示す評価だ。大きな舞台へ進む続編は、この観客調査でもスタジオ初の最上位に届いている。

情報不足・要確認
信頼度

クレイ・キャロウェイの名前は、歌手キャブ・キャロウェイへの敬意だという説がある。だが、名づけの理由を説明する監督や脚本家の発言は確認できていない。同じ姓の音楽家がいることと、その人物への献辞であることは別だ。ボノが演じる歌手という役柄には似合う由来だが、現時点では確定した設定とはいえない。

裏取り強め
有力ソースあり
未確認・噂寄り
情報不足・要確認

主な参考資料

配信で見る

SING/シング:ネクストステージはどこで配信?

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