🔍 ポップコーン探偵
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探偵アイコン 探偵による映画背景メモ

2026年公開の本作は、『モアナと伝説の海』(2016)を実写で作り直す企画として、2023年のディズニー株主総会で発表された作品である。モアナ役には世界規模のオーディションで新人キャサリン・ランガイアを選び、アニメーション版で声を務めたアウリイ・クラヴァーリョは製作総指揮に回った。マウイ役のドウェイン・ジョンソンは体型を作るボディスーツを着用し、トーマス・ケイル監督によれば、水中と陸上を行き来する撮影では複数のスーツを交換して対応した。海や動物たちにも大規模なVFXが必要で、ILMのスタッフは、写実的にしすぎるとアニメーション版の愛嬌が失われるため、カカモラの造形を小さく丸い姿へ戻し、俳優の動きを記録する方法から、アニメーターが動きを一つずつ作る方法へ切り替えたと語っている。The Numbersが記録する製作費は2億5,000万ドル、2026年10月12日の確認時点の世界興収は約3億2,365万ドルである。ディズニーの「実写化」は、俳優をカメラの前に立たせれば済むほど安い航海ではなかった。

― ポップコーン探偵
この映画の トリビア!!!
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撮影・実物特殊効果
信頼度

会話は小水槽、泳ぐ場面は大水槽――海を撮る三つの方法

実写版『モアナと伝説の海』では、海の場面を小水槽、大水槽、船を動かす揺動台の三段階で撮りました。VFX責任者ビル・ウェステンホーファーと実物特殊効果担当J・D・シュワルムが、場面に合わせて撮影環境を使い分ける方法を考えたのです。[1]

理由の一つは、撮影時間です。主要撮影時のキャサリン・ランガイアは17歳で、現場で働ける時間に制約がありました。ドウェイン・ジョンソンの日程も限られています。広い水槽では、俳優だけでなく衣装や小道具も船で運ばなければならず、往復に時間がかかるとウェステンホーファーは説明しています。[1]

実写版『モアナと伝説の海』(2026)でカヌーに立つモアナの完成映像
カヌーに立つモアナの完成画面。出典:The Art of VFX/Vincent Freiの本人取材。© THE WALT DISNEY COMPANY. ALL RIGHTS RESERVED.

会話を中心にした場面には、カヌーより少し大きい浅い水槽を使いました。短い渡り板で素早く乗り降りでき、船の向きも変えやすくなります。実際に浮かせるため、俳優が動いて重心が変わったときの自然な揺れも得られました。[1]

泳いだり水へ落ちたりする場面には、大水槽を使います。そして、船が大波を越えるなど、もっと大きな動きが必要な場面では、水槽を撤去し、カヌーを揺動台へ載せました。同じステージを使うことで、照明や風、雨の設備はそのまま生かせたそうです。[1]

・脚注

  1. abcdThe Art of VFX「Moana: Bill Westenhofer – Production VFX Supervisor」(Vincent Frei、2026年8月13日)。水槽と揺動台の三段階、主演の年齢・時間制約、各方式の使い分けを責任者本人が説明。
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企画・キャスティング
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『モアナと伝説の海』(2016)でモアナの声を演じたアウリイ・クラヴァーリョは、本作では主演を次世代へ譲り、製作総指揮として参加した。知らせを受けた当初は涙が出たというが、太平洋諸島にルーツを持つ若い俳優の活躍を支える機会として、キャサリン・ランガイアを迎えた。

キャスティング
信頼度

モアナ役には約3万2,000件の応募が集まった。監督トーマス・ケイルがキャサリン・ランガイアを見いだした決め手は、「どこまでも ~How Far I’ll Go~」を歌うオーディション動画だった。歌唱力だけでなく、未知の世界への憧れを物語として伝える力に引かれたという。撮影時は17歳で、本作が映画初出演となった。

美術・セット
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モアナの故郷の村は、アトランタ郊外に約4ヘクタールの実物セットとして作られた。建築チームはファレと呼ばれる家屋やカヌーを、釘ではなくヤシの繊維の結束で補強した。セットには250本以上のココナツヤシなども植え、熱帯の植物を保つ給水設備まで用意していた。

衣装
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衣装担当リズ・マクレガーのチームは、本作のために2,000点を超える衣装などを手作業で仕上げた。布を描き、天然繊維を編み、織る仕事を重ねて、村全体の装いを作っている。トンガ出身のマクレガーにとっては、自分の文化をディズニーの物語の中に表現する仕事でもあった。

小道具
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テ・フィティの心は、深緑色の宝石・蛍石を手がかりに、実物らしい石としてデザインされた。小道具チームは撮影用に約150個を作り、アクションで使うゴム製のものも用意した。画面に映る一つの小さな石の裏に、場面に合わせた何種類もの小道具があった。

小道具・安全な撮影
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小道具担当マシュー・カヴァリエロのチームは、マウイの釣り針を20個以上用意した。体重を預ける丈夫なものと、安全に接触できる軽いものなどを使い分けた。モアナのパドルも、最初の木製が重かったため軽い木材に替え、水槽撮影には軽くて丈夫なグラスファイバー製を用意していた。

音楽
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エンドクレジットの新曲「Along The Way」には、キャサリン・ランガイア、アウリイ・クラヴァーリョ、ドウェイン・ジョンソンの3人が参加した。新旧のモアナとマウイが歌で出会う形だ。作曲したリン=マニュエル・ミランダとトーマス・ケイルは、物語の途中に曲を足すのではなく、最後の歌で世代をつなぐ場所を作った。

音楽・配役
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『モアナと伝説の海』(2016)の「We Know The Way」で歌っていたリン=マニュエル・ミランダのパートは、本作ではモーゼズ・マッケイへ引き継がれた。トーマス・ケイルとミランダは、ポリネシアの声を迎える機会にしたかったという。ミランダが楽曲制作から離れたわけではなく、歌い手の選び方を変えたのだ。

アニメーション・合成
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マウイの胸で動く入れ墨のキャラクター、ミニ・マウイは、エリック・ゴールドバーグが再び手描きアニメーションを担当した。『モアナと伝説の海』(2016)と同じ作り手だ。本作では、その絵を実写のドウェイン・ジョンソンの胸へ合成し、生身の体の上で小さなマウイを動かしている。

追加撮影・演出
信頼度

「俺のおかげさ」の場面は、主要撮影で一度撮られたが、制作陣はアニメーション版にあった魔法の楽しさが足りないと感じた。そこで2025年初夏にFramestoreが加わり、2Dと3Dの表現、新しい振り付けを組み合わせて再構成した。追加撮影では、周囲に現れる映像の見本を出演者へ示しながら演じてもらった。

VFX・キャラクター造形
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ILMはタマトアの造形で、ヤシガニの標本を調べて甲羅や口の質感を研究する一方、デヴィッド・ボウイの華やかな姿も手がかりにした。ジェマイン・クレメントが再び声を演じる歌うカニを、ただ不気味にするのではなく、実物らしさと舞台のスターらしい表情が両立するよう作り込んでいる。

VFX・アニメーション
信頼度

ILMのカカモラは初期に人間に近い体形で作られ、演者の動きを記録するモーションキャプチャーも試された。しかし、それでは元のキャラクターの面白さが薄れたため、小さく丸い姿へ変更した。アニメーターが動きを一つずつ付ける方式へ戻し、せわしない動きやコミカルな間を作った。

関連作品・隠し要素
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本作のカカモラには、『モアナと伝説の海2』(2024)で旅に同行したコトゥを意識した一人がいる。モアナのカヌーへ襲撃をかける集団を率いるカカモラだ。顔を覆うココナツの模様には、続編のコトゥの顔のデザインが取り込まれ、二つの映画をつなぐ小さな目印になっている。

終盤のVFX・表現
信頼度

【ネタバレあり】テ・カァとテ・フィティは、単に島の上を歩く巨大な存在ではなく、島そのものとして設計された。終盤、モアナが心を戻すと、赤と白の花が渦の形に広がる。ウェタFXのチームは火山から豊かな島が生まれるイメージを重ね、炎の顔でも感情が読めるように、顔まわりの熱や煙の見え方まで調整した。

日本語吹替
信頼度

マウイの日本語吹替を続投した尾上松也は、生身のドウェイン・ジョンソンに合わせて声色を変えた。ただ低く渋くするだけでは、マウイの高いテンションが失われてしまう。キャラクターの明るさや勢いを保ちながら、実写のジョンソンの声に近づけるバランスを探したという。

日本語吹替・キャスティング
信頼度

モアナの日本語吹替を担当したTSUZUMIは、最終オーディションだと思って会場へ向かったところ、役の決定をサプライズで知らされた。声の演技は初挑戦だったが、応募前から台詞と歌を練習し、モアナらしい発声を学んでいた。役が決まった瞬間、張り詰めていた気持ちがほぐれたという。

撮影現場のエピソード
信頼度

各ショットの撮影が終わり、CG合成の参考にする球や色のチャートが運ばれると、村人役たちは一息つける合図だと覚え、拍手するようになった。それが現場の替え歌に発展し、舞台『ハミルトン』(2015)の曲や童謡などに、球とチャートの歌詞を乗せて楽しんでいたという。

文化監修
信頼度

村の暮らしを見せる場面では、衣装や踊りだけでなく、村人がどう座り、日々の仕事をどう行うかまで文化監修が入っていた。言語学者Grant Muāgututiʻaらは、太平洋の人々が見たときに、自分たちの暮らしとして自然に感じられる動作を目指した。

脚本・演出
信頼度

トーマス・ケイルは、村が抱える問題をモアナと父親だけの会話にせず、評議会で話す場面へ広げた。村人たちにも発言させ、モアナが共同体から期待や圧力を受けることを見せるためだという。同じ冒険の物語でも、旅立つ前の村との関係を、実写の人々のやりとりとして描いている。

俳優の準備・航海
信頼度

キャサリン・ランガイアは、撮影前に水泳や水中での動き、踊りだけでなく、帆やカヌーの扱いも練習した。ハワイでは航海文化を伝える団体と3日間、実際の海で操船を学んだという。青い背景の前で演じる撮影が多くても、船を動かす感覚は実際の体験で身に付けていた。

キャスティング・再共演
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キャサリン・ランガイアと、母シーナ役のフランキー・アダムズは、ドラマ『赤の大地と失われた花』(2023)でも同じ人物の若い頃と成人期を演じていた。本作では母娘として再び共演することになった。ケイルが二人の顔立ちの近さに驚くと、二人はすでに同じ役でつながっていたと気付いたという。

情報不足・要確認
信頼度

撮影写真を見た取材者は、マウイ役のドウェイン・ジョンソンが筋肉を増やしたのかと尋ねた。ところが大きな体はボディスーツによるもの。ジョンソンは、特殊メイクや髪を含め約18キロを身に着けたと説明している。自前の筋肉だけでマウイの体形を再現したわけではない。

情報不足・要確認
信頼度

本作でディズニーが1億~1億2,500万ドルを失ったという説がある。ただし元をたどると、公開初週の成績から将来の損失を見込む話だった。確定した最終損益の数字ではなく、その額を確定額として扱うには、作品別の費用と最終収入を示す資料が欠けている。

情報不足・要確認
信頼度

トーマス・ケイルは、スティーヴン・スピルバーグが昼休みに靴を替えるという話を聞き、本作の撮影でまねしていた。ところが本人に話すと、スピルバーグはなぜ靴を替えるのかと驚いたという。巨匠の習慣だと思っていたのは伝言の中で変わった話だった。ケイルによると、逆にスピルバーグがその方法に興味を示したそうだ。

裏取り強め
有力ソースあり
未確認・噂寄り
情報不足・要確認

主な参考資料

配信で見る

モアナと伝説の海(実写版)はどこで配信?

モアナと伝説の海(実写版)を配信で見られるサービスを、確認できた範囲で掲載しています。未確認のサービスは公式サイトで探せます。

P
Prime Video
2026-10-12確認・レンタル1,980円 / 購入3,300円(UHD)
M
music.jp
2026-10-12確認・レンタル1,980円
N
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