『マイ・ボディガード』「最初の1時間に何も起きない」と言われても、前半を守った理由
『マイ・ボディガード』では、復讐劇が始まる前に、クリーシーと少女ピタの関係がじっくり描かれます。脚本家ブライアン・ヘルゲランドによると、フォックスからは「最初の1時間に何も起きない」という指摘が来ました。ヘルゲランドは、二人が互いを大切に思うようになることこそ、その時間に起きている出来事だと返したそうです。[1]
・アクションへ急ぐよう求められても
20周年の取材でヘルゲランドは、トニー・スコットが前半の人物描写を短くし、もっと早くアクションへ移るよう強い圧力を受けていたと振り返っています。それでもスコットは抵抗しました。脚本家が評価したのは、復讐のきっかけとなる誘拐だけでなく、その前の二人の時間を残した判断でした。[1]
・二人への愛着を、後半の力にする
この考え方は、公開当時のスコットの発言にもあります。監督は、二人の関係が強く描かれ、観客が人物を好きになったからこそ、その関係を奪われた後のクリーシーの激しい行動に反応できる、と説明していました。[2]
水泳を教えたり、質問好きな少女の相手をしたりする時間は、後半へ進むための待ち時間ではなかったのです。ヘルゲランドは、試写では女性の観客から特に高い評価を得たとも回想しています。[1]
・脚注
- abcInverse:脚本家ブライアン・ヘルゲランド20周年取材(Paul Moore、2024年4月22日)。冒頭の指摘は本人が紹介したスタジオのメモの短い本稿訳。
- Daily Bruin:Young actress lends mature spark to Man on Fire(Justin Scott、2004年4月21日)。