🔍 ポップコーン探偵
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幻魔大戦の映画トリビア用メインビジュアル 画像は生成イメージです
BS12 日曜アニメ劇場
次回放送 11月1日(日) 19:00〜

幻魔大戦

Harmagedon / 1983
IMDb ⭐ 5.6131分角川春樹事務所 / マッドハウス1983年
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探偵アイコン 探偵による映画背景メモ

1983年公開、角川映画が初めて手がけた劇場アニメーションである。りんたろう監督は新しい画面を求めて大友克洋をキャラクターデザインに起用したが、大友本人は自分の絵をアニメで動かせるのかと心配していた。制作陣が独特の線を動かす作画に挑む一方、監督と大友は吉祥寺を下見し、西新宿の夜景を描くためにホテルの部屋まで借り、服や靴にも生活感を持たせた。音楽にはキース・エマーソンを招いたものの、全曲を任せる時間はなく、要所の楽曲と青木望の音楽を組み合わせた。日本の配給収入は10億6,000万円を記録した。超能力を売る映画の足元は、喫茶店での説得と街の下見、一枚ずつの作画という、至って人間的な仕事で固められていたのである。

― ポップコーン探偵
この映画の トリビア!!!
15件
背景美術・資料収集
信頼度

『幻魔大戦』の夜景を描くために、ホテルのスイートルームを借りた

『幻魔大戦』の背景づくりでは、西新宿の夜景を描くために、ホテルのスイートルームを借りています。りんたろう監督が、2009年の上映イベントで明かした話です。キャラクターデザインを担当した大友克洋と、実際の街を調べながら画面を作っていました。[1]

・「ビルだと分かる」だけでは足りなかった

イベントで背景の情報量について尋ねられた監督は、それまでのアニメでは、ビルだと分かればよい、記号のような背景でも成立していたと振り返りました。『幻魔大戦』で目指したのは、そこからもう一歩踏み込んだ、現実感のある映像でした。[1]

そのため、大友と吉祥寺へ出かけ、撮影場所を調べるように街を下見しました。アニメなので撮影した街をそのまま画面に使うのではなく、絵にするための観察にも、現地の場所が必要だったのです。[1]

・街だけでなく、服と靴も組み合わせた

同じ回想で監督は、キャラクターの服から靴までを組み合わせて考えたことにも触れています。背景の建物と、そこに立つ人物の身なり。両方を具体的に作ろうとした仕事を、監督自身は、アニメ制作の一つの分岐点だったと語っています。[1]

・脚注

  1. abcdシネマトゥデイ:りんたろう監督が『幻魔大戦』秘話!(2009年10月26日。前日の「秋葉原エンタまつり2009」上映・トークショーの直接取材)。
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企画
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りんたろう監督は『銀河鉄道999』(1979)の後、角川春樹から本作の企画を持ちかけられたと回想している。中高生とさらに上の世代を想定し、従来と違うキャラクターや画面を目指した。出版社がアニメ映画へ進出する企画そのものが、監督にとって挑戦の動機だった。

原作・脚色
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りんたろう監督は、新しいアニメを作るため、石森章太郎の既存の漫画を映像化する方向よりも、平井和正の小説を出発点にしようと考えたと説明している。原作クレジットには平井と石森の両名が残るが、監督の映像づくりの方針は漫画の画風を再現することではなかった。

スタッフ起用
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本作は大友克洋がアニメーションの仕事へ進む入口になった。りんたろう監督が起用のきっかけとして挙げるのは、都筑道夫の推理小説に大友が描いた、大蛇を首に巻いた人物の挿絵である。大友は自分の絵が動かせるのかを心配し、監督は吉祥寺の喫茶店で説明して参加を促したという。

キャラクターデザイン
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りんたろう監督と大友克洋は、キャラクターの性格に合わせて服装を相談した。靴ならスニーカーか革靴か、上着ならどんな編み物かといった具体的な選択まで話し合ったという。人物を見分けるための記号だけでなく、その人物が日常で何を好んで身につけるかをデザインへ持ち込んだ。

作画技術
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本作で飛び散るガラスは、りんたろう監督によれば手描きで表現された。細かな破片の形や動きを絵として作る必要があり、監督は後年の取材で、その手間に触れている。具体的な作画枚数までは明らかにしていない。

作画
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大友克洋のデザインは、線の特徴を保って動かすこと自体が難題だった。りんたろう監督は、作画監督の野田卓雄の苦労を語る一方、大友の絵を好むなかむらたかし、森本晃司、梅津泰臣らがその特徴を受け継いだと振り返る。キャラクターを描きやすい形に変えるだけの仕事ではなかった。

特殊アニメーション
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【ネタバレあり】終盤の富士山で現れる火焔竜について、りんたろう監督は葛飾北斎のイメージを出発点にしたと説明している。スペシャルアニメーションを担当した金田伊功と相談し、炎の形を大胆に変えていくうちに竜の姿になったという。最初から固定した怪物の輪郭ではなく、変形する炎を追求した表現だった。

音楽・制作日程
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音楽は当初、青木望の楽曲と鼓童の和太鼓を中心にする構想だった。りんたろう監督によれば、キース・エマーソンの起用案が後から出たが、日程上すべての曲を任せることはできず、要所の楽曲を依頼した。青木の曲も監督が組み合わせて使い、両者の音楽で本作を支えた。

音楽制作
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明田川進の回想では、キース・エマーソンには事前に資料を送り、国外で作った旋律を来日後に仕上げた。りんたろう監督も、制作途中の確認映像を見ながらシンセサイザーの音を重ね、変更を頼むとエマーソンが作り直したと語る。出来上がった曲を受け取るだけではない共同作業だった。

音楽の参照元
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りんたろう監督は、インドネシアの音楽を収めたレコードを持ち、合唱音楽ケチャのような響きを本作の参考にしていたと明田川進は回想している。『AKIRA』(1988)の音楽が作られるより前の話である。ただし、そのレコードの録音を本作へ直接流用したとまでは証言されていない。

出演者・キャリア
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東丈役の古谷徹にとって、本作は仕事の軸をアニメ声優へ置く節目でもあった。古谷は東丈を演じることになったとき、アニメ中心で仕事をしていた青二プロダクションへ移籍する決心がついたと振り返っている。主役の獲得が、所属先を選ぶ判断とも結びついていた。

制作体制
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本作の専用の制作現場として、プロジェクトチーム・アルゴスが設けられた。丸山正雄が設定、明田川進がプロデューサーを担当し、りんたろう監督の映画づくりを支えた。既存の制作会社名を並べるだけでは分からない、作品のために組んだ制作体制である。

公開・興行指標
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日本映画製作者連盟の1983年表では、本作の配給収入は10億6,000万円と記録されている。これは劇場で売れたチケット代の総額を示す興行収入とは違う指標だ。同年表に東宝東和の配給作品として載る数字を、製作費を引く前の売上や映画の利益へ言い換えることはできない。

情報不足・要確認
信頼度

【ネタバレあり】【ガセビア・未確認】【ネタバレあり】最後に幻魔が消滅するときの声は、象の鳴き声を半分の速度に落として作ったという説がある。ただし、元の録音や音の加工記録、担当者の証言は確認されておらず、確定した制作事実ではない。

裏取り強め
有力ソースあり
未確認・噂寄り
情報不足・要確認

主な参考資料

配信で見る

幻魔大戦はどこで配信?

幻魔大戦を配信で見られるサービスを、確認できた範囲で掲載しています。未確認のサービスは公式サイトで探せます。

確認済みの動画配信先は、現在掲載していません。

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