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ゆきゆきて、神軍の映画トリビア用メインビジュアル
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ゆきゆきて、神軍

The Emperor's Naked Army Marches On / 1987
監督原一男
IMDb ⭐ 8.1🕐 122分🎬 疾走プロダクション / 今村プロダクション1987年
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ゆきゆきて、神軍はどこで配信?

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P
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N
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U
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D
DMM TV
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D
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T
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V
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M
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📀
DVD / Blu-ray
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探偵アイコン 探偵による映画背景メモ

1987年公開。原一男は、今村昌平から奥崎謙三を紹介されて企画を再始動させ、疾走プロダクションと今村プロダクションの体制で本作を作った。原によれば撮影は5年に及び、完成版に入ったのは撮影中に起きた出来事の約10パーセントにすぎない。奥崎は制作を自ら管理しようとし、意見の衝突のたびに撮影中止を求めたため、原たちは何度も東京へ戻り、助監督も不信感から途中で離れたという。ニューギニア撮影では、持ち出し時にフィルムを現地当局に押収され、原たちは回収を試みたものの取り戻せなかった。1987年のユーロスペース公開は26週のロングランとなり、同館の歴代興行収入首位の記録を残し、横浜映画祭の作品賞・監督賞やベルリンのカリガリ映画賞にもつながった。被写体の暴走も、撮影班の疲弊も、消えたフィルムも抱えたまま進んだ作品であり、ドキュメンタリーの「現実」は、いつも編集室の外で暴れている。

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企画開発
信頼度

企画の出発点には今村昌平がいた。今村は奥崎謙三の裁判を撮ろうと、分解できるゼンマイ式ニュースカメラを法廷へ持ち込み、トイレで組み立て直したが、回した瞬間の大きな作動音で見つかり退廷させられた。テレビ局にも企画を持ち込んだものの実現せず、約10年後、『ええじゃないか』(1981)に参加していた原一男へ奥崎を紹介したことで本作が動き出した。

撮影期間・編集
信頼度

原一男によれば、本作の撮影には5年かかった。それでも完成版に入ったのは、制作中に起きた出来事の約10%にすぎないという。画面に出ない残りを伝えるため、原は後に制作ノートをまとめ、2018年の増補版は296ページになった。

制作トラブル
信頼度

原一男と奥崎謙三は撮影中に何度も決裂した。奥崎が「フィルムを全部燃やせ」と怒ると、原たちは東京へ戻って撮影を止めたが、約1週間すると奥崎から新しい案を知らせる電話が来た。絶縁しかけては再開する流れを、完成まで何度も繰り返したのである。

ドキュメンタリー演出
信頼度

【ネタバレあり】途中まで同行していた本物の遺族兄妹は、奥崎謙三と衝突して撮影を離れた。奥崎は原一男の母親に妹役を頼む案まで出したが、原が拒否すると、自分の妻を妹、支援者を弟として元兵士たちの前へ連れていった。原は、この二人へ役を頼む場面そのものも撮っている。

撮影倫理・スタッフ
信頼度

【ネタバレあり】奥崎謙三が元兵士を攻撃し、許可なくカメラを回すよう求めた時、撮影班は相手から見れば自分たちも奥崎と同じ側だと感じていた。原一男は、元兵士たちへ悪いことをしているという後ろめたさがあったと振り返る。助監督は奥崎への不信に耐えきれず、撮影から離れた

撮影倫理
信頼度

【ネタバレあり】奥崎謙三が元上官へ殴りかかった時も、原一男はカメラを止めなかった。その姿勢を称賛されることもあったが、原は後年、深い思惑があったのではなく、どうしてよいか分からなかっただけだと明かしている。計算された「不介入の美学」とする説明は、本人の回想とは違う。

被写体との関係
信頼度

【ネタバレあり】撮影途中の映像を見た奥崎謙三は大いに感激し、感謝の印として、自分が人を殺す場面を原一男に撮らせると申し出た。原はその言葉で、奥崎がカメラのために行動をさらに過激化させかねないという本質的な恐怖を感じたという。

失われた映像・編集
信頼度

原一男たちは西ニューギニアまで渡り、ラストにするつもりの場面を撮った。ところが帰路の空港でフィルムをインドネシア当局に押収され、返還交渉も実らなかった。原は映画が成立しないと絶望し、約1年間フィルムを部屋の隅へ置いたままにした後、残った素材だけで完成させた。

編集・公開
信頼度

【ネタバレあり】奥崎謙三は1983年、元中隊長宅で応対した息子へ発砲し、逮捕された。本作が完成・公開されたのは奥崎の服役中である。原一男は後年、服役中だったから仕上げられたと振り返り、奥崎が隣で編集に口を出していたら完成しなかったはずだと語った。

観客反応
信頼度

原一男監督ら撮影班は、奥崎謙三の追及が強圧的に見えるため、観客から拒絶されるのではないかと心配していた。ところが上映が始まると、観客は奥崎の言動に何度も笑った。原監督自身も、完成した映画にこれほどユーモアがあるとは気づいておらず、予想外の反応に驚いたという。

続編構想
信頼度

【ネタバレあり】奥崎謙三は本作の完成前から「パート2」を撮るよう原一男へ求めていた。しかし原は、続編を前作以上にしようとすれば、奥崎が人を殺すほどの行動へ進みかねないと恐れた。12年の服役期間中も悩み続けた末、続編は作らないと決めた

被写体との関係
信頼度

奥崎謙三が2005年に亡くなった後、部屋から原一男への批判を録画したVHSが何本も見つかった。そこには、原は映画監督ではなく、自分の意向に従って撮るだけのカメラマンだという奥崎の考えが残されていた。映画完成後も、二人の主導権争いは奥崎の中で終わっていなかったらしい。

撮影・修復
信頼度

原一男は16mm撮影で露出を少し切り詰め、暗い部分を魅力的に見せようとした。オリジナルネガから作られた2021年のデジタルリマスターを見た原は、コントラストがはっきりしながらフィルム粒子も画面へ残った点を評価している。暗めの画調は偶然ではなく、撮影時の狙いだった。

製作資金
信頼度

自主資金と借金で進め、スタッフへ十分な報酬を払えなかった。原一男は、自分たちで資金を工面し、親や知人から借金して制作したと説明している。スタッフへ十分な報酬を払えない状況でも、作品に価値があると信じる人たちの協力で撮影が続いた。

公開・興行
信頼度

1987年のユーロスペース公開は、26週間に及ぶロングランになった。シネマトゥデイが2017年に報じた時点でも、本作は同館の歴代興行収入1位を保っていた。自主製作のドキュメンタリーが、ミニシアターの長期記録を作ったのである。

関連作品・影響
信頼度

マイケル・ムーアは『ロジャー&ミー』(1989)の仕上げ中、編集作業から逃げ出すように本作の上映へ入り、衝撃を受けた。本作に日本の「同志」を見つけたように感じ、自分が進めていた型破りな作り方を続けてよいのだと確信したという。

海外評価・IMDb訂正
信頼度

ドキュメンタリー監督エロール・モリスは、ヴェルナー・ヘルツォークと並んでサンフランシスコ映画祭で本作を見た。二人とも信じがたい物語に圧倒され、モリスは後に自分の「映画ベスト10」に入る一本だと評した。IMDbでは「ノンフィクション映画のトップ10」と要約されているが、確認できる本人の言葉はジャンルを限定していない。

海外評価
信頼度

米誌The New Republicは2023年、「最も重要な政治映画100本」の第65位に本作を選んだ。IMDbにも同じ記述があるが、今回は同誌の特集PDFで作品名、1987年、原一男監督という掲載内容まで直接確認できた。

映像ソフト・発掘資料
信頼度

2021年の限定BOXで、奥崎自演の約30分作品が初ソフト化された。奥崎謙三が演出・出演した約30分の『亜人間 奥崎謙三』を初めてソフト化し、撮影依頼を受けた1982年の日記、原一男の新録解説、奥崎の著書『殺人論』166ページ復刻版まで収めた。

関連作品・後続作家への影響
信頼度

映画監督マーク・カズンズは、本作を見て人生が変わったと語っている。信友直子も最も好きなドキュメンタリーに挙げ、原一男が撮ることで奥崎謙三も演技しており、「ありのまま」と演出の境界を考えるきっかけになったと明かした。一人の作家だけでなく、違う世代・国の監督へ影響が続いている。

情報不足・要確認
信頼度

【ネタバレあり】本作には「全部やらせだった」という声がある一方、「再現や演出を一切含まない完全な記録」とする解説もある。どちらも原一男の制作証言とは合わない。元兵士への暴力や撮影班との決裂は現実に起きたが、本物の遺族が離れた後には奥崎謙三の妻と支援者が遺族を演じ、原はその依頼場面まで映画に残した。カメラが現実へ介入したドキュメンタリーであり、全編を一語で「やらせ」か「無加工」と片づけることはできない。

裏取り強め
有力ソースあり
未確認・噂寄り
情報不足・要確認

主な参考資料

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