🔍 ポップコーン探偵
‹ アーカイブへ戻る
テルマ&ルイーズの映画トリビア用メインビジュアル
過去の放送記録
放送日 7月15日(水) 13:00〜

テルマ&ルイーズ

Thelma & Louise / 1991
IMDb ⭐ 7.6🕐 130分🎬 MGM / Pathé1991年
配信で見る

テルマ&ルイーズはどこで配信?

テルマ&ルイーズを配信で見られるサービスを、確認できた範囲で掲載しています。未確認のサービスは公式サイトで探せます。

P
Prime Video
購入・レンタルの場合あり
N
Netflix
U
U-NEXT
2026年7月13日時点で日本国内配信を確認
D
DMM TV
D
Disney+
T
TSUTAYA DISCAS
2026年7月13日時点でDVD・Blu-rayの宅配レンタルを確認
📀
DVD / Blu-ray
※本ページにはプロモーションが含まれています。
みんなの トリビア!!!
42件 👍投票数順に表示
CASE FILE
探偵アイコン 探偵による映画背景メモ

1991年公開。ミュージックビデオ制作の現場で働いていたカーリー・クーリが1988年頃から書いた脚本は、女性二人を中心に据えた逃亡劇としてスタジオに警戒されたが、プロデューサーのミミ・ポーク・ギトリンを通じて製作へ進んだ。リドリー・スコットは当初プロデューサーとして別の監督を探していたものの、候補者との交渉を重ねるうち、自ら監督することを選んだ。アーカンソーからグランドキャニオンへ向かう設定の多くはユタ州で撮影され、公開後は女性像と暴力をめぐる論争を巻き起こしながら、クーリはアカデミー脚本賞を受賞した。女性のロードムービーは危険だと恐れた業界が、完成後にはその大胆さを表彰したのだから、ハリウッドの良識はたいてい興行の後から到着する。

― ポップコーン探偵
🃏 気軽にスワイプモードON
脚本
信頼度

カーリー・クーリは、映画の女性が「誰かの恋人」や「口うるさい妻」として物語の端へ置かれることに強い不満を抱いていた。そこで、二人の女性だけが中心となり、自分たちで車を運転し、判断の結果を引き受けるロードムービーを書いた。テルマとルイーズが助手席ではなく運転席を交代しながら進む構造は、脚本の発想そのものだった。

脚本
信頼度

本作はカーリー・クーリが初めて完成させた長編映画脚本である。映像制作会社で働きながら約6か月かけ、自宅では手書きし、夜に職場のコンピューターへ入力したと伝えられる。初期稿は137ページに達し、その新人の脚本が完成後ほぼ一直線に映画化され、アカデミー脚本賞まで獲得した。

企画
信頼度

カーリー・クーリと友人アマンダ・テンプルは、完成脚本を自分たちで製作し、クーリが監督する計画を考えていた。大手スタジオの華やかなロードムービーではなく、低予算でドキュメンタリーに近い手触りを想定していたという。リドリー・スコットの会社へ脚本が渡ったことで、風景を第三の主役に据える規模へ変わった。

企画・脚本開発
信頼度

リドリー・スコットは最初から監督候補だったわけではなく、製作者として脚本を受け取った。スター俳優を確保できれば50万ドルで権利を取得する条件を整え、クーリとの脚本作業では深刻さの中にある笑いを消さないよう提案した。男性観客を最初から締め出さず、笑わせた後で登場人物の扱いを突きつける構成を狙った。

企画・トラブル
信頼度

スコットは製作者として複数の監督へ脚本を渡したが、次々に断られた。中には女性二人を侮蔑的に呼び、車に乗るだけの小さな映画だと片づける候補もいた。スコットは風景が第三の人物になる壮大な旅だと反論し続け、その説明を重ねるうちに、自分がすでに監督の視点で作品を考えていると気づいた。

キャスティング・監督
信頼度

ミシェル・ファイファーはジョディ・フォスターと主演する案へ参加していたが、『ラブ・フィールド』との日程が重なり離脱した。それでも脚本への評価は変わらず、製作者に徹しようとしていたリドリー・スコットへ、自分で監督すべきだと勧めた。スコットが決断する最後の後押しの一つになった。

キャスティング
信頼度

初期にはジョディ・フォスターとミシェル・ファイファーが主演へ結びついたが、企画の長期化と別作品の日程で実現しなかった。その後、友人同士だったメリル・ストリープとゴールディ・ホーンも二人で出演を希望した。ストリープは終盤でどちらか一人を生かす案を示したが、製作側は二人が同じ選択をする結末を守った。

キャスティング
信頼度

ジーナ・デイヴィスは脚本を読んだ時点で、どちらの役でもよいから出演しなければならないと感じた。代理人はリドリー・スコットの事務所へ約一年間、毎週のように関心が続いていると連絡した。別作品の返事を迫られた段階で、製作側はテルマかルイーズのどちらでも演じるという条件なら即日契約すると提案し、デイヴィスは受け入れた。

キャスティング
信頼度

スーザン・サランドンはオーディションを受けず、ほかの候補が離れた後に脚本を渡された。リドリー・スコットは面会したサランドンの落ち着き、技術的な経験、場を支配する感覚にルイーズの人物像を見た。ジーナ・デイヴィスも三人で会った瞬間、自分がルイーズではなくテルマを演じるべきだと納得した。

脚本・演技
信頼度

初期の脚本には、テルマとルイーズが具体的にどこで育ち、どの訛りを持つ人物なのかが十分に書かれていなかった。サランドンは自分のニューヨーク訛りをそのまま使うだけでは人物に合わないと考え、デイヴィスとともに台詞や背景を組み直した。二人の会話の土地感は、撮影前後の俳優による具体化を経ている。

脚本・演技
信頼度

モーテルでジミーが指輪を差し出す場面は、初稿では二人が性行為をし、即席の結婚式をまねる展開だった。サランドンは、殺人と逃亡の直後にルイーズがそう振る舞うのは人物の心理に合わないと反対した。当時のパートナー、ティム・ロビンスと台詞を練り直し、触れ合いたい二人が結局別れる場面へ変えた。

契約・脚本
信頼度

スーザン・サランドンは直前の出演作で、曖昧だった結末がより明るい形へ差し替えられる経験をしていた。そのため本作へ署名する前に、テルマとルイーズの最後の選択を変えないとリドリー・スコットへ約束させた。スタジオから別案を求める圧力が出ても、結末を守る根拠が撮影前に置かれていた。

演技
信頼度

【ネタバレ】崖の前でルイーズがテルマへ強くキスする動作は、スーザン・サランドンが加えたものである。事前に知っていたのは相手役のジーナ・デイヴィスだけで、ほかのスタッフには知らせなかったという。恋愛関係を示す説明ではなく、言葉で整理できない二人の別れを一動作へ凝縮した。

演技・演出
信頼度

駐車場の発砲は、ルイーズが冷静に処刑する場面へ見えないよう調整された。サランドンは両手で銃を構える警官のような動作を拒み、相手を殴ろうとして怒りが制御を越え、一発撃ってしまう流れを考えた。引き金の前後に浮かぶ動揺まで含め、単純な復讐劇へ寄らない演技になった。

衣装・演技
信頼度

テルマとルイーズは物語の後半、ほぼ72時間まともに眠らず走り続けている。ところが衣装部がシャツを丁寧に洗って戻すため、デイヴィスとサランドンは密かに汚れとしわを付け直した。また、崖の直前にあった互いを「最高の友人」と呼ぶ台詞を甘すぎると考え、もっと早い場面へ移している。

車両・撮影
信頼度

旅を通して一台に見える青緑色の1966年型フォード・サンダーバードは、実際には5台で演じ分けた。外観を美しく見せる主役車と予備車、カメラや照明を入れるため車体の一部を切り欠いた撮影車、危険な走行を担うスタント車2台である。会話場面と高速走行を同じ車に無理に負わせない構成だった。

ロケーション
信頼度

物語はアーカンソーからオクラホマ、ニューメキシコ、アリゾナへ進むが、撮影はカリフォルニア、ユタ、コロラドで完結した。ロサンゼルスのタルザナがテルマの住宅地、ロングビーチの酒場が事件現場、コロラドのグランド・ジャンクションとパラドックス・バレーがアリゾナとニューメキシコを演じた。終盤の崖もグランド・キャニオンではなくユタ州モアブ周辺である。

撮影・演出
信頼度

監督候補から「小さい映画」と言われたとき、スコットは正反対に捉えていた。二人が進む荒野を第三の登場人物とし、車内の会話を広い西部劇の画面へ開くオデュッセイアとして構想した。道路の先が次々変わることで、テルマとルイーズが元の生活から戻れない距離を視覚的に積み上げた。

スタント・撮影
信頼度

【ネタバレ】崖の場面は撮影最終日に残され、夕方の黄金時間を逃せば撮り直せない状況だった。崖の上へランプを造り、ダミーのテルマとルイーズを乗せた車体を3台用意したが、試験車は奇妙な角度で落下した。二台目が狙い通りに飛び、サランドンとデイヴィスの車内クローズアップも同時に一度で収めた。

編集・音楽
信頼度

【ネタバレ】撮影された長い結末では、サンダーバードが谷底へ落ちていく姿をさらに見せ、B.B.キングの「Better Not Look Down」が流れる。完成版は車が空中へ出た瞬間に画面を止め、ハンス・ジマーのスコアへ切り替えた。リドリー・スコットは、二人を被害者として沈鬱に閉じず、旅が画面の外でも続く感覚を選んだ。

脚本・スタジオ
信頼度

ネタバレ】スタジオは、二人が崖へ向かう結末をそのまま公開することへ強く抵抗した。テルマを車外へ押し出して生かす案や、どちらか一人だけを救う案も検討されたが、それでは二人が同じ地点まで進んだ物語を分断してしまう。代案が原案を超えないまま、スコットと出演者が守った結末が残った。

キャスティング
信頼度

旅の途中で現れるJ.D.は短い出演だが、若手俳優にとって大きな役だった。ジョージ・クルーニー、マーク・ラファロ、グラント・ショウらが読み合わせに参加し、ウィリアム・ボールドウィンが一度得た役を離れた後、ブラッド・ピットへ渡った。クルーニーは後年、完成作を見てピットが正しい選択だったと認めている。

演出・キャリア
信頼度

J.D.がヘアドライヤーを拳銃のように掲げ、銀行強盗の手順をテルマへ教える場面で、スコットはブラッド・ピットの魅力が画面に出ると確信した。髪を乱し、水を吹きかけて身体の見え方まで自ら整えたという。ピット本人は自分よりジーナ・デイヴィスの自由な演技が場面を成立させたと振り返っている。

即興・撮影事故
信頼度

旅行へ出る朝、テルマはヘッドホンを着けたままルイーズの呼びかけに気づかない。これは予定された芝居ではなく、ジーナ・デイヴィスがウォークマンの音量を上げすぎて撮影の合図を本当に聞き逃したためだった。スーザン・サランドンが車を降りて迎えに行き、ヘッドホンを外す対応まで一続きで採用された。

即興・撮影事故
信頼度

家を出たダリルが工事資材で足を滑らせる動きは、台本にないクリストファー・マクドナルドの本当の転倒だった。それでも撮影を止めず、転んだ苛立ちまでダリルの尊大さへ変えて作業員を怒鳴り、そのまま車で去った。リドリー・スコットは偶然が人物に合っていると判断して採用した。

即興
信頼度

速度違反で止めた州警察官は、脚本では指示へ無感情に従う程度の役だった。ジェイソン・ベギーは、テルマに銃を向けられた瞬間に泣き出し、命乞いする反応を加えた。警官の権威が崩れるほど、序盤には夫へ旅行を言い出せなかったテルマの変化が大きく見える。

キャスティング・即興
信頼度

リドリー・スコットは通常、脚本を固めてから撮影へ入るが、モアブへ向かう車中で自転車の男を見つけると車を止め、その場で出演を頼んだ。もとは夜になって警官が自力でトランクから出る予定だった。完成版では自転車の男が空気穴から煙を吹き込み、警官の受難を乾いた笑いで締める。

特殊効果・撮影
信頼度

タンクローリーの爆破は、別撮りの火球を合成するのではなく、複数のカメラを回して実際に一度で吹き飛ばした。スコットはサランドンとデイヴィスの本物の驚きを同時に撮るつもりだったが、爆発が予想以上に大きく、二人は芝居を忘れて見入ってしまった。そのため完成版に必要な反応は改めて撮影した。

演技準備
信頼度

テルマとルイーズは旅が進むほど、車を速く走らせ、銃を迷わず扱うようになる。デイヴィスとサランドンはその変化を自分で演じるため、運転と射撃の訓練を受けた。サランドンは撮影が終わった後も、現場で身についた荒い運転の感覚を日常から抜くまで数週間かかったと振り返っている。

情報不足・要確認
信頼度

当初は主要クレジットを終盤へまとめ、冒頭に現在のメインタイトルを置かない案だったとされる。リドリー・スコットがハンス・ジマーのスコアを聴いて強く気に入り、荒野の映像とともに音楽を提示する開始部を設けたという。商品特典には二つの音声解説があるため、発言箇所の再確認が望ましい。

配給・トラブル
信頼度

当初は1991年2月または3月の公開が検討されたが、MGM=パテの資金難で春夏作品がまとめて遅れた。製作側が得た広告・宣伝費は希望額より60%少なかったという。それでも5月公開後に議論と口コミが広がり、16週目にはさらに99館を追加する長い興行へ変わった。

受容・論争
信頼度

1991年の公開後、二人の暴力を「有害なフェミニズム」や男性嫌悪とみなす批判が新聞・雑誌へ相次いだ。一方で、男性主人公の逃亡映画では問われない倫理を女性二人にだけ要求する二重基準だという反論も出た。カーリー・クーリは、敵意の対象は男性全体ではなく、女性を愚かな類型へ押し込める行動だと説明した。

受賞
信頼度

第64回アカデミー賞では、ジーナ・デイヴィスとスーザン・サランドンがそろって主演女優賞へ候補入りした。リドリー・スコットの監督、エイドリアン・ビドルの撮影、トム・ノーブルの編集も候補となり、カーリー・クーリがオリジナル脚本賞を受賞した。女性二人の演技だけでなく、旅の構成と映像技術まで評価された六部門である。

映画祭・受容
信頼度

本作は全米公開の4日前、1991年5月20日にカンヌ国際映画祭の閉幕作品として上映された。35年後の2026年、第79回カンヌはサンダーバードに座るテルマとルイーズを公式ポスターへ採用した。公開時に固定観念を破った自由と友情の象徴として、映画祭が自ら過去の上映作を現在へ呼び戻した形である。

保存・受容
信頼度

1991年に社会的論争を巻き起こした本作は、公開25年後の2016年、米国議会図書館の全米映画登録簿へ選ばれた。選定は人気投票ではなく、米国映画文化にとって文化的・歴史的・美学的に重要で、保存すべき作品という判断に基づく。騒動の対象だった映画が、後世へ残す公的記録へ移った。

修復・ソフト
信頼度

2023年に米Criterion Collectionから発売された4K UHD+Blu-rayは、リドリー・スコット監修の4Kデジタル修復をDolby Visionで収録した。スコットとカーリー・クーリ、デイヴィスとサランドンによる二本の音声解説、新規インタビュー、削除・延長場面、車が谷底へ落ちる長い結末も含む。通し番号は1180である。

削除場面・キャスティング
信頼度

ハーヴェイ・カイテル演じるハル刑事には、完成版で見えない家庭生活が撮影されていた。妻役はキャサリン・キーナーで、出演場面は一本だけだったが編集で全て削られた。二人へ共感を寄せるハルを私生活から説明せず、捜査中の態度だけで理解させる完成版になった。

画面内ディテール
信頼度

逃亡する二人の情報を警察無線が読み上げる場面で、テルマの生年月日は1956年11月27日とされる。カーリー・クーリ本人の誕生日は1957年11月27日で、月日は同じ、年だけが一歳違う。脚本家の数字を捜査資料へ忍ばせた小さな自己挿入である。

情報不足・要確認
信頼度

ルイーズが車へ戻り、J.D.と話し込むテルマを見つける場面では、一部だけ見える新聞を持っている。これは撮影用の架空紙ではなく、1990年5月29日付のThe Daily Oklahomanだとされる。作品内の日付を示す意図までは確認できず、撮影時の実用品が画面へ残った可能性が高い。ソフトを持っている捜査員は、該当場面を一時停止し、この指摘が画面と一致するか確かめてほしい。

カメオ・音楽
信頼度

テルマが踊り、ハーランと出会うシルヴァー・ブレットのステージで、バンドを率いて歌う人物はチャーリー・セクストンである。10代でデビューし、後にボブ・ディランのバンドでも活動した米国のギタリストが、架空の酒場の演奏者として画面に入っている。

情報不足・要確認
信頼度

IMDbにはストリープとシェールが主演候補だったとあるが、当事者回想で確認できる強い組合せはストリープとゴールディ・ホーンという話がある。ただし、出どころまでたどれる当事者の証言や制作資料は見つかっていない。そうだったのかもしれないが、事実としては言い切らない方がよさそうだ。

情報不足・要確認
信頼度

終盤のテルマのシャツ文言が伏線だという説がある。画面の読み取りとして面白いが、公式意図と断定するには弱い視覚ディテール説だ。

裏取り強め
有力ソースあり
未確認・噂寄り
情報不足・要確認

主な参考資料

情報の扱いについて
当サイトは、映画にまつわる公開情報・制作秘話・噂を収集し、信頼度を分けて掲載しています。 誤りのご指摘は お問い合わせ からお願いします。
映画の裏側、のぞいてみる?
1 / 42
← 次へ
↑ 次へ
スワイプで仕分けしよう
気になったトリビアは右へ。それ以外は左・上へ。
ぜんぶ見ました!
👍 0 件のトリビアにグッド
リストに戻って続きを読もう。