1996年公開の本作は、『バッドボーイズ』に続くマイケル・ベイの長編第2作で、ドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマーの最後の共同製作となり、シンプソンは制作期間中に死去した。撮影隊はアルカトラズ島のほぼ全域へ入り、危険物のため一般公開されていなかった施設まで除染した結果、国立公園局が後に見学範囲を広げられるほど現実の刑務所へ手を入れた。一方、ディズニーは競合大作より先に封切る日程を優先し、当初5500万ドルとされた予算は資料によって約7000万~7500万ドルまで膨らみ、50人の音響編集者と4人の編集者が短期決戦へ投入された。撮影監督ジョン・シュワルツマンは、カメラや台車を意図的に揺らし、近接広角レンズとSuper 35を使って、観客を休ませない運動量を画面へ持ち込んだ。北米興行収入は約1億3407万ドル、世界興行収入は約3億3607万ドルに達した。島からの脱出を扱う映画の裏で、予算と納期だけはスタジオの都合から逃げ切れなかったのである。
アルカトラズの壁は朽ち、塗装も剥がれているが、国定史跡であるため撮影用に手を加えることは許されなかった。照明を壁や天井へ固定することも、塗装を少し削ることもできなかったのである。そこでBカメラとステディカムを担当したクリス・ハーホフは、カメラを床から約1.3センチの高さまで下げられる約6フィートの特製支柱を製作した。照明も壁に取り付けず、片持ちの重りや振り子式の装置を使って窓や壁の外から吊り下げた。床すれすれをカメラが走る独特の映像は、史跡を傷つけないという制約を逆に利用して作られたのである。
参考情報:映画専門誌(米)
アルカトラズでの撮影では、カメラを回す前に機材を現場へ届けるだけでも大仕事だった。島にはエレベーターやフォークリフトがなく、カメラとレンズを六階分の階段と約400メートルの通路で運ばなければならなかった。船着場から主な撮影場所へ歩くだけでも、13階分の階段を上るのに相当したという。しかも霧や日差しは一時間に五度変わることもあり、直前のカットと同じ光を保つのも難しかった。撮影監督のジョン・シュワルツマンは、このロケで約3キロ痩せたと振り返っている。
参考情報:映画専門誌(米)
『ザ・ロック』の制作会社は、アルカトラズを撮影場所として借りただけではない。洗濯施設や工業棟の一部には有害物質が残り、長年、観光客が入れない状態になっていた。制作会社は安全に人と機材を入れるため、費用を負担して有害物質を除去した。清掃後は米国立公園局が見学ツアーを以前の閉鎖区域まで広げられるようになった。映画のために行われた作業が、完成後の史跡公開にも役立ったのである。
参考情報:公式アーカイブ(米)
メイソンたちが炎の下をくぐって進む地下水路は、アルカトラズの実在部分をそのまま撮ったものではない。セットが作られたのは、ソニー・スタジオ第30ステージの床下にある深さ約9メートルの巨大水槽だった。そこはMGM時代、競泳選手出身のスター、エスター・ウィリアムズが水中ミュージカルを撮影した施設である。かつて華やかな泳ぎを見せた水槽が、数十年後には炎と暗闇に包まれた潜入場面へ使われた。正反対の映画表現を、同じスタジオ設備が支えていたのである。
参考情報:公式アーカイブ(米)
サンフランシスコの追跡場面では、実際に街を走る大規模なスタントと、止まった車を高速走行に見せる撮影が組み合わされている。マイケル・ベイは俳優を乗せた車を固定し、数メートル前から素早いパンやズームを行い、カメラを激しく揺らした。ベイが簡易的な走行撮影として音楽ビデオ時代から使っていた方法である。ほかのアクション場面でも撮影台を叩き、車載カメラの固定を意図的に緩めた。画面の荒い揺れは撮影ミスではなく、観客へ衝突の感覚を伝えるために作られたものだった。
参考情報:映画専門誌(米)
人物の顔や銃が画面いっぱいに迫っても、その背後にある刑務所の壁や天井が消えない。撮影監督のジョン・シュワルツマンは、この見せ方を実現するため、近距離まで寄れる17.5ミリと21ミリの広角レンズを多用した。全編の約半分がこの二本で撮られ、特に21ミリが中心だったという。画質が落ちる可能性を承知でスーパー35方式を選んだのも、この広角撮影を優先したためである。特殊なフレイジャー・レンズを使った場面では、レンズの約6ミリ前にある銃から遠くの背景まで、同時に鮮明に写している。
参考情報:映画専門誌(米)
撮影監督のジョン・シュワルツマンは、物語の場所ごとに映像の見せ方を分けた。アルカトラズ内部では手持ちカメラと極端な上向き・下向きの構図を使い、地下水路は第一作『エイリアン』を思わせるほど暗くした。対照的に、国防総省とホワイトハウスは整然とした古典的な画面で撮影している。サンフランシスコ市街では、より洗練された通常のアクション映画らしい撮り方を選んだ。政府の管理下にある空間からアルカトラズへ移ると画面まで不安定になるため、場所の違いが説明台詞を使わずに伝わる。
参考情報:映画専門誌(米)
『ザ・ロック』の目まぐるしい編集は、同じ映像を後から細かく切っただけで作られたものではない。VXを解除する複雑な場面では、脚本わずか8分の3ページ分を撮るために37通りのカメラ位置が必要になった。現場では最低2台、通常3台、最大9台のカメラを同時に回している。さらに撮影初日には42通りの撮影を行ったと、製作者のジェリー・ブラッカイマーが証言している。当時の一般的な現場では一日10〜12通りほどだったため、異例の速さと量である。短く切り替わる一つ一つの映像は、撮影段階から大量に用意されていたのである。
参考情報:映画専門誌(米)
『ザ・ロック』の軍事場面では、技術顧問が俳優へ短時間の指導をしただけではない。デヴィッド・モースら反乱部隊役の俳優は、撮影前に二週間、米海軍特殊部隊員と訓練した。隊員たちはその後もアルカトラズの撮影に同行し、映画にも出演している。モースは、ニコラス・ケイジ、エド・ハリス、ショーン・コネリーらの演技を評価したうえで、特殊部隊員が持ち込んだ本物らしい動きが作品の重要な支えになったと語った。装備の扱い方や部隊内での立ち位置には、実務経験者の身体感覚がそのまま映っている。
参考情報:公式資料(米)
完成版のバクスターは、ハメルへ銃を向けたあと、反乱を続けようとする部下たちへ撃ち返す。この一瞬の迷いは、当初の脚本ではさらに大きな裏切りとして描かれる予定だった。デヴィッド・モースが出演を決めた時点では、バクスターは最後まで敵として生き残り、終盤でグッドスピードと戦う人物だったという。しかしショーン・コネリー、ニコラス・ケイジ、エド・ハリスらが集まった最初の読み合わせでは、ハメルへの忠義を選ぶ人物へ変更されていた。モースは、その変更を読み合わせの場で初めて知ったと振り返っている。
参考情報:公開資料(米)
ハメル将軍が求めているのは、秘密任務で死亡しながら存在を公表されず、補償も受けられなかった兵士の遺族を救うことである。この設定を考えた製作者のドン・シンプソンは、そうした兵士たちの扱いを報じたテレビ番組と、退役軍人デヴィッド・H・ハックワースがベトナム戦争の指揮を批判した回想録を参考にした。そこから、要求には正当性がある一方、都市を化学兵器で脅すという一線を越えた軍人が生まれた。撮影段階ではエド・ハリスが人物の矛盾に悩み、マイケル・ベイや軍事顧問のハリー・ハンフリーズと台詞を調整した。ハメルを単純な悪人にしないため、企画、脚本、演技の各段階で人物像が練られていたのである。
参考情報:新聞社(米)
完成版の脚本作りには合計7人の脚本家が関わっていた。しかし、エンドクレジットに名前が載ったのは、デヴィッド・ワイスバーグ、ダグラス・クック、マーク・ロズナーの3人だけである。ジョナサン・ヘンズリーはマイケル・ベイ監督と9か月にわたって脚本を直し、スタジオも彼の名前を載せるよう推薦していた。アーロン・ソーキンも、うまく機能しない場面を直すため、撮影中に何度も修正原稿を送っていたという。それでも全米脚本家組合の裁定では、二人の名前はクレジットされなかった。ベイ監督は、とくにヘンズリーが外れたことを「不当な裁定だ」と強く批判している。
参考情報:新聞社(米)
『ザ・ロック』は深刻な人質事件を描きながら、グッドスピードの言葉や反応で何度も笑いを作っている。マイケル・ベイは当初の脚本を一度断り、その後、物語をより現実的で深刻な方向へ書き直した。一方、本人によれば、元の台本には笑いの要素がほとんどなかったという。撮影では、即興を得意とするニコラス・ケイジらに新しい台詞や反応を出してもらい、使えるものを完成版へ残した。物語の危機は真剣に描きながら、人物の個性から笑いを生む作り方が選ばれたのである。
参考情報:公開資料
グッドスピードの風変わりな性格には、ニコラス・ケイジ自身のアイデアが数多く取り入れられている。役名は当初のビルからスタンリー・グッドスピードへ変更され、古いレコードを集める趣味や、子どもを持つことへの不安、研究室での仕事を好み危険な任務には出たがらない性格も加えられた。製作者のジェリー・ブラッカイマーは、父親になることを恐れる設定を暗すぎると考えたが、脚本家ロバート・タウンの賛成もあり残されたという。こうしてグッドスピードは、最初から戦いに慣れた英雄ではなく、危険な任務へ突然放り込まれる変わり者の科学者になった。
参考情報:公開資料
ショーン・コネリーは主演だけでなく、製作総指揮としても作品に関わった。スタジオは、長編映画がまだ二作目だったマイケル・ベイに大作を任せることを不安視していたが、コネリーはベイの映像を評価し、監督を支えた。一方で、二日間使われていない撮影用クレーンの費用を問題にするなど、現場の無駄にも厳しかった。さらに、メイソンとグッドスピードの関係を描く場面を残すよう求め、俳優と製作者の両方の立場から作品を支えた。
参考情報:YouTube(米)
アルカトラズ島では霧と雨のため、場面ごとの光をそろえられず撮影が遅れていた。追加費用を認めない意向のディズニー幹部が現場へ来ると知ったショーン・コネリーは、マイケル・ベイに協力を申し出て会議へ加わった。ベイの回顧によれば、コネリーは幹部たちの前で、若い監督はよい仕事をしているのだから必要な予算を出すべきだと主張した。ジェリー・ブラッカイマーも別の取材で、コネリーが作品を評価し、追加費用を認めるよう幹部へ迫った結果、相手が折れたと証言している。本物のアルカトラズ島で撮影を続けられた背景には、主演俳優が自ら交渉に入った出来事があった。
参考情報:公開資料
メイソンを年老いたジェームズ・ボンドとみなす説は、画面の手掛かりから生まれている。彼は英国の諜報訓練を受け、1962年に捕らえられ、国家機密を握る脱獄の達人として描かれる。マイケル・ベイは、ショーン・コネリーが演じるメイソンを年を重ねたボンドのように見せたと語り、コネリー自身もボンドを思わせる役柄を楽しんだという。ただし製作者のジェリー・ブラッカイマーは後年、メイソンを007本人とする案は制作中に話し合われていなかったと明言した。したがって、ボンドを連想させる演出は意図的だが、二人を同一人物とする公式設定ではない。
参考情報:新聞社(米)
ハンヴィーとフェラーリによる追跡は完成版の大きな見せ場だが、制作中のディズニーは短縮を求めていた。スタジオは、同じ製作陣による『クリムゾン・タイド』の規模を基準に考え、大掛かりな市街地での撮影に慎重だった。マイケル・ベイは、自分なら9日間で撮れると主張し、同じ条件でできる監督がほかにいるなら探してみろと押し切った。撮影では、実際の街で行う衝突やケーブルカーの大仕掛けと、固定した車内をカメラの動きや揺れで高速走行中のように見せる方法を組み合わせた。厳しい日程の中で、実写の迫力と撮影上の工夫をつないだ場面である。
参考情報:新聞社(米)
メイソンとグッドスピードが地下水路から侵入する場面では、水面のすぐ上を炎が走る。その撮影でショーン・コネリーは息を止めて水中に残る必要があり、早く浮上すれば顔が火に触れる危険があった。マイケル・ベイの回顧によれば、画面外にいた米海軍特殊部隊員がコネリーの身体を水中に保ち、炎が通過するまで位置を支えたという。コネリーはこの撮影を嫌がり、監督へ強く抗議した。完成映像は一瞬だが、実際の炎、水深、呼吸、画面外の支え役を同時に管理して撮られていたのである。
参考情報:公式資料
地下水路の撮影では、長時間水へ入る俳優の負担を減らす必要があった。ショーン・コネリーの希望もあり、水槽の水は約32度まで温められたと音声解説で振り返られている。しかし温かい水は微生物にも都合がよく、複数の出演者とスタッフが短時間のうちに体調を崩した。医師は、水槽が大きな培養器のような状態になっていると判断したという。炎の危険が目に見える潜水場面とは違い、こちらでは画面に映らない水質が撮影現場の問題になった。
参考情報:映像ソフト公式(米)
『ザ・ロック』は実際の建物や大規模なスタントの印象が強いが、画面を完成させるためドリーム・クエスト・イメージズの視覚効果が随所に使われている。潜水場面の模型は、一コマごとに8〜12秒かけて撮影し、後からデジタル合成と加工を加えて水中の重さを表現した。F/A-18戦闘機が島へ近づく場面では実写の背景と機体素材を組み合わせ、ケーブルカーの爆発にも炎を追加している。観客には数秒の高速アクションとして見えるが、その一部は一コマずつ長い時間をかけて積み上げられた映像である。
参考情報:映像ソフト公式(米)
1996年6月3日の世界初演で、ハリウッド・ピクチャーズは完成した映画を通常の劇場へ持ち込まず、観客をアルカトラズ島へ連れて行った。約500人の招待客のため、刑務所の運動場に大型テントと観客席を設け、映写・音響設備、ポップコーンや食事まで船で運び込んだ。島の周囲には有名人を見ようと水上スクーターで近づく人もおり、招待客の一人はタキシードの上にウエットスーツを着てセイルボードで到着したと、ディズニーの公式記録に残っている。映画の中で人質が集められる運動場が、現実では最初の観客が作品を見る会場になったのである。
参考情報:公式アーカイブ(米)
『ザ・ロック』のVXは、緑色の液体を詰めた細いガラス容器として描かれる。脚本家デヴィッド・ワイスバーグによれば、これは現実の化学兵器を正確に再現したものではなく、映画で分かりやすく見せるために作った架空のデザインだった。2016年に公表された英国のイラク戦争検証委員会の報告書は、イラクで化学兵器を見たと主張した情報源が「ガラス容器」を説明し、それが本作の兵器表現と似ていた点を記録している。ただし、報告書は情報源が映画をまねたとは断定していない。映画用に考えた容器と、現実の兵器情報が似ていたという範囲で扱う必要がある。
参考情報:新聞社(英)
2001年にクライテリオンから発売された『ザ・ロック』の2枚組DVD特別版には、マイケル・ベイ監督が確認した本編映像に加え、ベイ、ジェリー・ブラッカイマー、ニコラス・ケイジ、エド・ハリス、軍事顧問ハリー・ハンフリーズによる音声解説が収録された。さらに、ホイト・イェットマンとドリーム・クエスト・イメージズによる潜水場面の視覚効果分析、銃器演出の解説、絵コンテ、美術資料、撮影写真、未公開映像、アルカトラズ島で行われた世界初演の記録も収められている。本編を見るだけでなく、撮影、軍事指導、美術、視覚効果の制作工程を詳しくたどれる内容である。現在、このDVDはクライテリオン公式で廃盤となっている。
参考情報:映像ソフト公式(米)
『ザ・ロック』の重厚な主題は、ハンス・ジマーの代表的なアクション音楽として語られやすい。しかし本編とクライテリオン版の正式クレジットで音楽担当に並ぶのは、ニック・グレニー=スミスとハンス・ジマーの二人である。さらにハリー・グレッグソン=ウィリアムズ、ドン・ハーパー、スティーヴン・スターンらが追加音楽を作り、編曲や管弦楽への仕上げにも複数の担当者が参加した。ハメル将軍の悲しみを支える荘重な旋律と、潜入や追跡を押し進める力強いリズムは、一人の作曲家だけではなく、メディア・ベンチャーズを中心とした共同制作から生まれたのである。
参考情報:映像ソフト公式(米)
撮影中のショーン・コネリーのため、アルカトラズ島に専用の小屋が建てられたという逸話がある。しかし、実際に小屋が作られた記録はなく、この部分は誤りとして否定されている。コネリーは島から戻りたくない時、撮影用車両で休んでいたという。別の形として、島の近くへヨットを停泊させる許可を求めたものの、沿岸警備隊に認められなかったという話も残っている。ただし、申請や拒否を確認できる当事者資料は見つかっていない。小屋説は訂正し、ヨット説は未確認の撮影逸話として分けて扱う必要がある。
参考情報:映画データベース(米)
『ザ・ロック』は、マイケル・ベイが自分の監督作の中で最も気に入っている作品だと繰り返し紹介されてきた。アルカトラズ島での実景撮影、ショーン・コネリーとの協力、大規模な追跡場面をスタジオとの交渉で残した経緯を考えると、本人にとって特別な作品だった可能性はある。ただし、ベイが最も好きな自作と明言したインタビューや音声解説の該当箇所は確認できていない。好みは時期によって変わるものでもあり、本人の発言媒体が判明するまでは未確認情報として扱うのが適切である。
参考情報:映画データベース(米)
アーノルド・シュワルツェネッガーは、ファンとの質疑応答で『ザ・ロック』への出演を断ったことを認めている。本人によれば、当時渡されたのは手書きの修正や走り書きが大量に入った約80ページの脚本で、まだ十分に練られていない企画に見えたため断ったという。ところが完成した映画を見て、その判断を後悔したと振り返っている。メイソン役を提示されたという説と、グッドスピード役だったという説があるが、本人の回答は役名を明かしていない。したがって、出演辞退と後悔は確認済みの事実として紹介できるが、役名は断定できない。
参考情報:映画データベース
『ザ・ロック』のVX神経ガスは、細いガラス容器の中で緑色に光り、割れれば即座に死へつながるものとして描かれる。その液体には、鮮やかな緑色で知られる市販のプレル・シャンプーが使われたという逸話が広く紹介されている。粘り気のある液体は、無色の現実的な薬品よりも画面で存在感を出しやすく、映画用の小道具として納得しやすい。しかし、今回確認できた資料には、小道具担当者が商品名を明かした発言や調製方法の記録はなかった。見返しやすく面白い話ではあるが、商品名を含めて未確認情報として扱う必要がある。
参考情報:映画データベース(米)
劇中のアルカトラズ島は、刑務所として使われなくなってから長い年月が経過している。ところが地下の機械室ではボイラーと蒸気設備が作動しており、脱走するメイソンは配管から噴き出す高温の蒸気を利用して追跡者を退ける。島は観光施設として管理されているため、何らかの設備が稼働していても不可能とは言い切れない。しかし、古い刑務所の地下装置が戦闘に使えるほど動いている理由は劇中で説明されない。物語の勢いを優先した、小さな論理上の隙間として楽しめる場面である。
参考情報:映画データベース(米)
メイソンが収容されている独房へ連邦保安官たちが近づく場面で、一人の背中が短く映る。その上着にはUS MARSHALLと書かれているが、米国の連邦保安官を示す正式な英語は「U.S. MARSHAL」であり、末尾のLは一つである。「Marshall」は人名などに使われる別のつづりで、政府の役職名としては誤りになる。人物が歩きながら一瞬だけ映るため、通常の鑑賞では見逃しやすい衣装上のグーフである。
参考情報:映画データベース(米)