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レッド・オクトーバーを追え!の映画トリビア用メインビジュアル
過去の放送記録
放送日 8月17日(月) 13:00〜

レッド・オクトーバーを追え!

The Hunt for Red October / 1990
IMDb ⭐ 7.5放送日 2026/8/17 NHK BS🕐 135分🎬 Paramount Pictures1990年
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1990年公開。トム・クランシーの小説をジョン・マクティアナンが映画化し、ショーン・コネリーの参加によって企画そのものが大きく組み替えられた。AFIの記録によれば、当初予定されていたクラウス・マリア・ブランダウアーからコネリーへの交代で脚本改稿が必要になり、予算は約400万ドル増えたという。米海軍の協力を得た一方、実艦内は撮影には狭すぎ、潜水艦の水中場面にはコンピューター制御模型が使われた。製作費の資料には約3,000万ドルと40百万ドル超の差があるが、世界興収約2億ドルに達し、冷戦末期の潜水艦映画はきっちり浮上した。

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企画・原作
信頼度

製作のメイス・ニューフェルドは、トム・クランシーの原作が刊行される前の1984年に映画化権を取得した。しかしMGM/UAをはじめ、企画を持ち込んだほぼすべての映画会社から断られ、唯一関心を示した会社も撤退時の費用を製作者側へ負担させる条件だったため契約を見送った。転機は、パラマウントの映画部門会長ネッド・タネンがロンドン行きの機内で原作を読み、到着後にニューフェルドへ連絡したことだった。

原作・受容
信頼度

ロナルド・レーガン大統領は原作を公に称賛し、この発言と後のホワイトハウス訪問が、無名だったトム・クランシーの小説をベストセラーへ押し上げる大きな追い風になった。ただし製作のメイス・ニューフェルドは、その発言より前に映画化権を取得している。大統領の推薦を見て企画を始めたのではなく、すでに抱えていた企画の原作が、後から社会的な注目を集めたのである。

脚本
信頼度

本作の最初の脚本は、ドナルド・E・スチュワートが原作者トム・クランシーの協力を受けて書いたが、パラマウントの承認を得られなかった。その後ロバート・ガーランド、ラリー・ファーガソンへと書き手が交代し、約6か月に及ぶ全米脚本家組合のストライキも挟んだ。原作の広い世界と軍事情報を一本の追跡劇へ整理するまで、承認された脚本は22稿目に達している。

海軍協力
信頼度

目標は「本物」ではなく、物理法則を破らない説得力だった。海軍側と製作側が共有した基準は、娯楽映画として面白く、同時に物理法則を破らない範囲で説得力を持たせることだった。実際の手順は映画向けに短縮されていても、乗組員の声の出し方や艦内の反応が現実から外れすぎないよう調整されている。

俳優・取材
信頼度

米海軍の潜水艦部隊は、主要俳優だけでなく、脚本家、監督、製作まで実際の原子力攻撃潜水艦の航海へ招いた。出演者は艦内の狭さや機器の音を体験し、乗組員がどの順序で報告し、艦長がどの程度の声で命令するかを観察した。撮影用セットへ入る前に、本物の艦内で人間がどう動くかを共有するための取材だった。

演技
信頼度

スコット・グレンはマンキューソ艦長を演じる前に、原子力潜水艦USSソルトレイクシティへ乗艦した。航海中、トーマス・ファーゴ艦長は部下からの報告を自分だけでなくグレンにも伝えさせ、艦長の立場を体験できるようにした。グレンは、緊迫した状況でも声量を変えず落ち着いて命令するファーゴの姿を、USSダラスを指揮する演技の土台にしている。

演技・訓練
信頼度

USSダラスの乗組員役は、完成した艦内セットへ入る前に4〜5日間の「高速巡航」訓練を受けた。撮影所の床へ潜望鏡や制御盤の位置をマスキングテープで示し、針路変更、潜望鏡深度への移行、戦闘配置の号令と通信を何度も反復した。乗組員役は実在の潜水艦乗りと俳優がほぼ半数ずつで、誰が本職か分からない程度まで動きと声を揃えた。

セット
信頼度

ダラス、レッド・オクトーバー、コノヴァロフの艦内セットは、それぞれ50フィート四方の油圧式ジンバルの上に建てられた。装置は前後左右へ最大25度傾けることができ、潜水艦が急旋回する場面では、俳優だけが身体を傾けるのではなく、壁や機器を含む艦内全体が実際に動いた。三隻分のセット建設費を含め、美術セットには700万ドル以上が使われたと技術顧問は記録している。

セット
信頼度

海面上のレッド・オクトーバーを撮るため、製作側は100万ドル以上をかけて全長500フィートを超えるグラスファイバー製模型を建造した。実在のソ連潜水艦は浮上しても水面から出る部分が少ないが、この模型は艦体を高く見せる形へ変更されている。正確な浮き方より、潜水艦の巨大さを伝え、乗組員が甲板へ避難する場面を実際に撮影できることを優先した設計だった。

VFX
信頼度

海中を進む潜水艦模型は、水槽へ入れず、煙を満たした撮影所でモーションコントロール(カメラや模型の動きを数値制御して繰り返す撮影技術)撮影された。水中カメラでは長い艦体を鮮明に捉えにくく、米海軍も実物の潜水艦同士を撮影距離まで接近させなかったためである。模型の動きに光学合成と漂う粒子を重ね、空気中で撮った映像を暗い海中へ置き換えた。

VFX
信頼度

ILMが本作のVFXへ加わった時点では、海中を漂う大量の微粒子を簡単に作れる既製の道具はなかった。スコット・E・アンダーソンは、後に「psys」と呼ばれる汎用パーティクルツールを制作と並行して開発し、スタッフが「プランクトン」と呼んだ白い点をすべての海中ショットへ加えた。模型とカメラの動きを同じデータで結び、潜水艦が静止した空間ではなく水の中を進んでいるように見せている。

VFX
信頼度

魚雷の海中ショットは、模型を前進させる代わりに固定し、カメラを後方へ動かして撮影していた。そのカメラの動きだけを粒子へ与えると、航跡まで魚雷と一緒に移動し、その場で光る線香花火のように見えてしまった。VFX班は撮影時のカメラ移動と、画面内で魚雷が進むはずの動きを組み合わせて計算し直し、白い航跡が水中空間へ残る形に修正した。

撮影・美術
信頼度

本作は三隻の潜水艦を短い間隔で行き来するため、艦内の形だけでは観客が現在地を見失うおそれがあった。そこでレッド・オクトーバーは青、追跡するソ連潜水艦コノヴァロフは緑、米潜水艦ダラスは赤を基調にして照明を分けた。艦名を毎回示さなくても、画面全体の色が変わるだけで、どの艦内へ移ったのか判断できる設計である。

言語演出
信頼度

冒頭のレッド・オクトーバー艦内では、俳優たちはロシア語で会話している。政治士官プーチンが『ヨハネの黙示録』を読み上げる途中、カメラが口元へ寄り、ロシア語と英語の双方にある「アルマゲドン」という語を境に台詞が英語へ変わる。それ以後の英語は、乗組員が実際に英語を話しているのではなく、観客のために翻訳されたロシア語として聞かせる仕組みである。

音響
信頼度

ソナー音は500種類以上作られた。音響編集のセシリア・ホールとジョージ・ウォーターズ二世は、潜水艦の大きさや距離、海中空間の違いを表すため、500種類以上のソナー音を制作した。深海救難艇の音をプールの水中で鳴らして録り直し、大型艦の音には音程変換と短い反響を加えている。

音響
信頼度

魚雷音にはフェラーリと動物の唸り声が混ざっている。高速艇とフェラーリのエンジン、動物の唸り声、水中の泡、スクーター、引きばねなど、速度や振動の異なる素材を重ねて作られた。機械の回転音へ生物の声を混ぜることで、魚雷が自動兵器でありながら獲物を追う生き物のように迫ってくる。

音響
信頼度

レッド・オクトーバーの無音推進装置は、完全な静寂として表現すると観客に存在が伝わらない。音響班は杭打ち機と音叉に加え、道路工事で約25フィートの鋼管を引きずる音を録音し、低い振動へ組み直した。通常のスクリュー音を消しながら、巨大な艦体が海中を動く重さだけは耳と身体へ残るようにしている。

音響
信頼度

キャタピラー・ドライブが故障する場面では、正常時の低い振動とは別の素材が必要になった。音響班は油圧ポンプ、金属が横滑りする音、船体が桟橋へ押し付けられて軋む音を重ね、ジョン・マクティアナンの要望で金床を打つような周期を加えた。実在しない装置でも、作動音と故障音に共通する重さを持たせている。

音響
信頼度

深海で潜水艦の船体が水圧に耐える音を、実際の危険な状態で録音することはできない。音響班はディズニーランドのアトラクション『スペース・マウンテン』で、乗り物と構造物が動く際の軋みを録音し、船体が圧力を受ける低い響きへ加工した。観客が聞く金属音の一部は、海ではなく遊園地の機械から採られている。

音楽
信頼度

ベイジル・ポールドゥリスの音楽では、百人規模のロシア語合唱が想定されていたが、実際に集められた歌い手は約25人だった。ロシア語を話せない参加者もいたため、指導者が8小節ずつ発音を教え、同じ部分を約60回練習してから録音する作業を繰り返した。少人数の声を何層にも重ね、冒頭で潜水艦の巨大さを支える厚い合唱へ仕上げている。

音楽・編集
信頼度

本作の冒頭では、オーケストラ部分を録音した後にジョン・マクティアナンが映像を再編集し、音楽の長さと合唱の位置が合わなくなった。録音技師ティム・ボイルはデジタル48トラック上で伴奏を切り直し、ロシア語の歌詞も新しい映像へ合わせて組み直した。先に録った演奏を捨てず、後から録る合唱と再編集された画面を一致させる作業だった。

編集・追加撮影
信頼度

終盤でコノヴァロフが沈む仕組みは、完成間近の試写では観客に伝わりにくかった。製作側は映像を追加し、ダラスが魚雷を引き付けた後、発射したソ連潜水艦へ誘導し直したことを説明する台詞も再録音した。複数の潜水艦と魚雷が暗い海中を動く場面でも、誰の判断がどの結果を生んだのか分かるよう、公開直前まで結末を整理している。

時代背景
信頼度

1989年に撮影が始まった時点では冷戦が続いていたが、1990年の公開までにソ連の政治と東西関係は急速に変化した。製作側は冒頭へ、物語がゴルバチョフ政権以前の1984年に起きたという説明を置き、結末にはラミウスが「何か良いことが生まれる」と語る台詞を加えた。試写では、観客が本作を現在の戦争をあおる物語ではなく、平和への変化直前を描いた作品として理解したことも確認された。

史実・原作
信頼度

原作へ影響を与えた出来事の一つに、1975年にソ連軍艦ストロジェヴォイで起きた反乱がある。ソ連側が指揮官ワレリー・サブリンの裁判と処刑を認める報道を出したのは、本作が公開される約1週間前だった。ただしサブリンは西側へ亡命するより、艦を使って政治改革を訴えようとした可能性が高く、潜水艦ごと米国へ渡ろうとするラミウスの物語をそのまま再現した史実ではない。

脚色
信頼度

原作のジャック・ライアンは、追跡中の米潜水艦USSダラスへ乗り込まない。映画では情報分析だけで物語を進めるのではなく、ライアン本人を艦内へ入れ、経験豊富なマンキューソ艦長と直接対立させる構成に変えた。嵐の中でヘリコプターから潜水艦へ移る危険な場面は、主人公を机上の分析官から、判断の責任を負う現場の人物へ移すために追加された。

脚色
信頼度

原作の終盤では、ラミウスがレッド・オクトーバーを追跡艦コノヴァロフへ体当たりさせ、敵の乗組員を百人規模で死なせる。ジョン・マクティアナンはラミウスを観客が支持できる人物として保つため、コノヴァロフが自分の魚雷で沈む結末へ変更した。さらに工作員との銃撃とミサイル攻撃を加え、監督が望んだ冒険活劇の要素を終盤へ組み込んでいる。

配役
信頼度

製作のメイス・ニューフェルドが最初にジャック・ライアン役を望んだのは、ケヴィン・コスナーだった。コスナーは打診を受けたが、自ら監督・主演する『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990)の準備を優先して辞退した。代わって起用されたアレック・ボールドウィンは、当時は大作の主演経験が少なく、本作が主要スターへ進む転機になった。

配役・制作トラブル
信頼度

ラミウス役には当初、クラウス・マリア・ブランダウアーが決まっていた。AFIが引用する同時代の業界紙では、降板理由は骨折ではなく、先に約束していたオーストリア・ドイツ合作映画『セブン・ミニッツ』(1989)を監督するためだったと記録されている。撮影開始後の交代でショーン・コネリー向けの脚本調整と一日の延期が発生し、製作費は約400万ドル増えた。

海軍協力・実写
信頼度

USSダラスの実写航行場面には、同じロサンゼルス級原子力潜水艦のUSSヒューストンが使われた。米海軍は軍艦の貸出料を取るのではなく、撮影で増えた運用実費だけを製作側へ請求した。製作側は海軍協力全体に20万ドルを計上し、同時代記事ではヒューストンの運用費が1時間400ドルと報じられている。

撮影・ロケ
信頼度

荒れた海上場面は、ワシントン州ポートエンジェルスで撮る予定だったが、現地の天候が期待したほど荒れなかった。製作班はより劇的な空と海を求め、通常なら穏やかな印象のある南カリフォルニアへ撮影地を移した。事故を避けたのではなく、必要な悪天候が北側で得られなかったことによる変更だった。

制作事故・訂正
信頼度

本作へ参加したUSSヒューストンは、1989年6月14日にタグボートと艀を結ぶ曳航索へ絡み、タグボートを沈める事故を起こした。乗員一人が死亡し、二人が救助されている。事故は撮影期間中に起きたが、米海軍とパラマウントは、その時のヒューストンの航行は映画制作とは無関係だったと説明している。

脚本・カメオ
信頼度

脚本の最終稿を担当したラリー・ファーガソンは、USSダラスの先任伍長役として本編にも出演している。海軍技術顧問J・H・パットン大佐は、実在の潜水艦乗りと俳優が混ざった乗組員の中で、コーヒーカップを指に掛けている人物がファーガソンだと明かした。艦内の台詞と行動を整えた脚本家自身が、命令を受ける乗組員の一人に入っている。

配役・テーマ
信頼度

原作ではグリーア提督とソナー員ジョーンズのどちらも黒人として描かれていないが、映画ではジェームズ・アール・ジョーンズとコートニー・B・ヴァンスが起用された。ジョン・マクティアナンは、グリーアの厳しさと温かさを俳優が備えていることに加え、この配役が米国社会の「移民と統合」という本作の主題を表すと説明している。

宣伝・公開
信頼度

パラマウントの宣伝は、作品の中心にいる潜水艦を大きく見せる方法を選ばなかった。公開前の予告や看板では潜水艦の画像を意図的に避け、「追跡が始まる」という短い告知で正体不明の事件として売り出した。本作は映画として初めてスーパーボウルのCM枠から本格的な公開キャンペーンを始め、公開直前には15秒広告を連続して流している。

出版・画面内ディテール
信頼度

トム・クランシーの原作を刊行したのは、一般の文芸出版社ではなく、海軍戦略や海洋史を扱う米海軍協会出版局だった。同出版局にとって本書は初めて刊行するフィクションである。映画では、同協会の月刊誌『Proceedings』がジャック・ライアンのロンドンの自宅に置かれ、原作を世に出した組織が画面内にも残されている。

配役
信頼度

ショーン・コネリーへファクスで送られた脚本には、物語がゴルバチョフ政権以前の1984年に起きると示す冒頭頁が入っていなかった。冷戦終結へ向かう当時のソ連を舞台にした話だと思ったコネリーは、設定が現実と合わないとして一度出演を断った。製作側が頁の欠落に気づいて送り直すと、冷戦期の物語だと理解し、ラミウス役を引き受けた。

公開・受賞
信頼度

パラマウントが全米公開を1990年3月に決めた時、製作陣は年末の賞レースまで作品の印象を保てず、アカデミー賞で不利になると反対した。会社側は年末にショーン・コネリー主演の『ファミリービジネス』(1989)が控えていることを理由に予定を変えなかった。それでも本作は編集、録音、音響効果編集の3部門で候補となり、セシリア・ホールとジョージ・ウォーターズ二世が音響効果編集賞を受賞した。

グーフ・画面内ディテール
信頼度

レッド・オクトーバーに対して、対潜哨戒機とヘリコプターがそれぞれ魚雷を投下する。しかし着水する瞬間を並べると、魚雷の周囲に広がる水しぶきが左右反転した同じ形になっている。実物の魚雷投下を一度だけ撮影し、映像を反転して二度目の攻撃へ再利用したために残った画面上のグーフである。

撮影・照明
信頼度

撮影監督ヤン・デ・ボンは、潜水艦セットの照明を天井側へ組み込み、どの方向へカメラを動かしても光源が艦内設備の一部に見えるよう設計した。青は夜、赤は緊急時、白は昼を示し、窓のない艦内でも乗組員と観客が時間や状態を判断できる。ラミウスが重要な台詞を話す場面では、ショーン・コネリーの顔からあえて光を外し、表情より声へ意識が向くように撮影している。

演技・共演
信頼度

USSダラスのマンキューソ艦長を演じたスコット・グレンによれば、終盤には当初、ラミウス役のショーン・コネリーが中心となる場面が用意されていた。ところがコネリーは、その場面はマンキューソを演じるグレンへ譲るべきだと自ら提案した。主演俳優が自分の活躍を増やすのではなく、米潜水艦の指揮官が決断する場面として共演者へ渡したという回想である。

編集・制作トラブル
信頼度

ジョン・マクティアナンによれば、監督が編集室を離れていた週末、パラマウントの幹部が編集担当者へ、本作を『トップガン』(1986)の続編のように派手な映画へ作り直すよう指示した。マクティアナンは、潜水艦を戦闘機へ置き換えるような発想では物語が成立しないと上層部へ直訴し、その方針を撤回させた。編集者は週末を通して別版を作業したが、監督自身は完成した別編集を一度も見ていないという。

現場運営
信頼度

ジョン・マクティアナンは、監督を現場の上に立つ人物ではなく、スタッフと同じ条件で働く指揮役だと考えていた。本作の撮影所で大きな木箱を移動する必要が生じた際も、自分で箱を運び始めたという。その姿を怪訝そうに見ていたショーン・コネリーも、やがて仕方がないという様子で運搬へ加わり、監督と主演俳優がスタッフと一緒に大道具を動かした。

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配役・受容
信頼度

アレック・ボールドウィンは、ジャック・ライアン役のオーディションへ向かう飛行機で、ファーストクラスの乗客の大半がトム・クランシーの小説を読んでいるのを見たと振り返っている。表紙には原作だけでなく、『クレムリンの枢機卿』(1988)や『レッド・ストーム作戦発動』(1986)もあった。まだ役を得る前だったが、ライアンを中心とする映画を待っている読者がすでに大勢いると実感したという。

配役・続編
信頼度

アレック・ボールドウィンがジャック・ライアン役へ戻らなかった経緯には、関係者ごとに異なる説明が残っている。ボールドウィン本人は、続編二本を想定していたものの、スタジオがより興行力のあるハリソン・フォードへ交代させたと振り返る。一方、ジョン・マクティアナンは、自分とボールドウィンはいずれもIRAを敵にする『パトリオット・ゲーム』(1992)に抵抗があり、別の原作『今そこにある危機』の映画化を望んでいたと説明した。舞台『欲望という名の電車』への出演時期も重なっており、交代を一つの理由だけで説明することはできない。

情報不足・要確認
信頼度

ラミウス役のクラウス・マリア・ブランダウアーが骨折で降板したという説明が広まっている。しかし制作時の業界紙記録では、先に約束していた監督作へ入ることが理由とされており、役の交代は事実でも骨折説は同時代記録と一致しない。

情報不足・要確認
信頼度

後年、製作側がショーン・コネリーを起用するため、クラウス・マリア・ブランダウアーが参加できない日程を意図的に示したという回想が出ている。一方、制作時の記録は、ブランダウアーが先約の監督作を選んだと伝えており、意図的な排除まで確認できる資料はそろっていない。

情報不足・要確認
信頼度

レッド・オクトーバーの艦内を退役前の潜水艦USSブルーバックで撮影したという説明がある。しかし制作記録では、レッド・オクトーバー、ダラス、コノヴァロフの主要艦内は撮影所の油圧式セットとして建造されている。実艦の一部が参考や限定ショットに使われた可能性と、主要艦内の撮影場所は分ける必要がある。

情報不足・要確認
信頼度

アラスカの原油流出事故が原因で冒頭撮影を南カリフォルニアへ移したという説明があるが、制作時の業界紙は、ワシントン州ポートエンジェルスの天候が穏やかすぎたためだと記録している。撮影地変更は事実でも、その理由は事故ではなく必要な荒天が得られなかったことだった。

裏取り強め
有力ソースあり
未確認・噂寄り
情報不足・要確認

主な参考資料

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