車のアクションで傷んだレンズが、『マッドマックス』へ渡った
『ゲッタウェイ』と『マッドマックス』(1979)は、車のアクションだけでなく、撮影機材でもつながっています。ジョージ・ミラー監督によると、後者で使ったのは、『ゲッタウェイ』の車のアクションで傷んだレンズでした。そのレンズ群がオーストラリアへ回ってきたのです。[1]
ミラーたちは、横長の画面でアクション映画を撮ろうとしていました。しかし、低予算の現場で手に入ったレンズのうち、正常に使えるものは一つしかなかったといいます。ほかは扱いが難しく、広い範囲を画面に入れるレンズを使うことになりました。[1]
ミラーは、広角の使い方を巧みだと評されたことにも触れ、実際には、希望する横長の方式で撮るなら選択肢がなかったと振り返っています。監督の美意識だけでなく、手に入る機材の状態も、映画の見え方を決めていたという話です。[1]
・脚注
- abcAustralian Screen/NFSA「George Miller」本人取材・文字起こし(聞き手Paul Byrnes)。「Making Mad Max on the cheap」の節で『ゲッタウェイ』のレンズ、損傷、正常に使えた本数、広角を使った理由を説明。