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1991年公開。カロルコが権利をまとめ直したことでジェームズ・キャメロンが続編へ復帰し、当時史上最高額級の約1億ドルを投じた。ILMは『アビス』で試した液体CGを発展させ、主要人物を部分的にコンピューター生成する史上初期の試みを実現したが、現場では実物大車両、特殊メイク、双子の俳優、ミニチュアも大量に併用した。規模の増大に対し撮影監督アダム・グリーンバーグは、前作の10倍以上の資金がありながら撮影時間はむしろ少ないと振り返っている。世界興収は5億ドルを超え、技術革新と物量の双方が回収された。未来から来た殺人機械より、予算と締切を同時に制御した制作班のほうが機械的に働いていたのである。
「Hasta la vista, baby」はキャメロン監督の脚本にはなく、シュワルツェネッガーのアドリブだ。監督が気に入り、そのまま採用された。
液体金属T-1000のCGIには当時の映画史上最高額級のVFX予算が投じられ、ILMが手がけたこの技術はアカデミー賞視覚効果賞を受賞した。いま見ても、映画の未来がここで一段進んだ感じがある。
T-1000役ロバート・パトリックはオーディション前に毎日10マイル走り込み、シュワルツェネッガーに追いつける体型を意識したとされる。無表情の追跡者にも、地味な肉体作りの痕跡がある。
「審判の日」として劇中で示される1997年8月29日、世界中のファンがその日をSNSで祝ったという都市伝説がある。映画内の日付が、現実のファン文化にまで残った形だ。
T-1000の液体金属表現は、ジェームズ・キャメロンの前作『アビス』で使われた水のクリーチャー表現が土台になったとされる。水の生き物から銀色の殺人マシンへ進化した、キャメロン映画内の技術リレーだ。
サラ・コナーが二人いるように見える場面では、合成だけでなくリンダ・ハミルトンの双子の姉妹レスリー・ハミルトンも撮影に参加していた。本当に“もう一人のサラ”がいたから、画面の違和感が少ないのだ。
T-1000が人間をコピーする表現でも、CGだけに頼ったわけではない。警備員の場面では双子俳優のドン・スタントンとダン・スタントンが使われ、同じ人物が二人いる不気味さを実写で出している。
『ターミネーター2』はCG革命の映画として語られがちだが、実際には特殊メイク、アニマトロニクス、ミニチュア、光学合成も大量に使われている。未来的に見える映像ほど、現場の手作業が混ざっているのだ。
T-1000のデジタル効果はILMが担い、実物のメイクやアニマトロニクスはStan Winston Studioが大きく支えた。液体金属の怖さは、CGチームと特殊造形チームの合わせ技でできている。
T-1000役はロバート・パトリックで強烈に定着しているが、ビリー・アイドルが先に候補に挙がっていたと語られている。事故による負傷で実現せず、結果的に無表情で走るパトリック版T-1000が生まれた。
ロバート・パトリックはT-1000を疲れない機械に見せるため、走り方や姿勢まで徹底して訓練した。ジョンを追う場面では速すぎてバイク側の調整が必要だった、という話まで残っている。
T-1000を人間離れして見せるため、ロバート・パトリックは銃を撃つときのまばたきや反動への反応を抑える訓練をしたとされる。小さな動きまで消すことで、液体金属の無機質さが増している。
劇場版では削られたT-800のCPUを切り替える場面は、後の特別版で見られる。サラとジョンがターミネーターを信じるかどうかを、頭の中のチップを通して見せる重要な削除シーンだ。
終盤のT-1000には、熱や衝撃の影響で体が不安定になる描写がある。劇場版では目立ちにくいが、特別版では異常描写が補強され、敵が壊れ始めていることが分かりやすくなる。
サラの核爆発の悪夢シーンは、デジタルだけで作られた映像ではない。Stan Winstonチームが核実験映像を研究し、ミニチュア都市や実物効果を使って、悪夢のような破壊を画面に出したとされる。
病院のエレベーター銃撃場面では、リンダ・ハミルトンが耳栓を戻し忘れ、聴覚にダメージを受けたと語られる。アクション映画の迫力の裏に、かなり生々しい撮影リスクがあった話だ。
シュワルツェネッガーの出演料をセリフ数で割ると、1語あたりが非常に高額になるという定番トリビアがある。ただし出演料やセリフ数の数え方で金額が変わるため、あくまで概算ネタとして語られる話だ。