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日本のいちばん長い日(1967)の映画トリビア用メインビジュアル
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日本のいちばん長い日(1967)

Japan's Longest Day / 1967
IMDb ⭐ 7.7🕐 157分🎬 東宝1967年
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日本のいちばん長い日(1967)はどこで配信?

日本のいちばん長い日(1967)を配信で見られるサービスを、確認できた範囲で掲載しています。未確認のサービスは公式サイトで探せます。

N
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U
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D
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D
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T
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CASE FILE
探偵アイコン 探偵による映画背景メモ

1967年公開。東宝創立35周年記念作として、橋本忍の脚本と岡本喜八の演出、三船敏郎ら男優陣の大規模な配役を組み合わせた戦争超大作である。終戦前夜の24時間をドキュメンタリー風に描くため、史実の時刻進行と群像劇の整理が製作上の核心になった。国立映画アーカイブは、岡本喜八がスター・キャストをメリハリのある演出でさばいた大作と位置づけている。国家の一日を描く映画なのに、現場ではまず大量のスターを同じ時計に合わせる必要があった。

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キャスト秘話
信頼度

八代目松本幸四郎は本作で、存命中の昭和天皇を日本人俳優が商業劇映画で演じる初の例になった。天皇を通常の歴史人物と同じように動かし、発言させること自体が敏感な時代であり、出演と撮影には特別な条件も付いた。松本はその後、『日本海大海戦』(1969)で昭和天皇の祖父にあたる明治天皇も演じている。

撮影技術
信頼度

昭和天皇を登場させる一方、顔を鮮明に映さないことが製作上の条件だった。岡本喜八監督は、御前会議や玉音盤の録音場面で、遠景、アウトフォーカス、手や後ろ姿だけを入れる構図を組み合わせた。松本幸四郎の演技は声と動作で確かに存在するが、肖像としての顔は固定しない。異例の配役を成立させるための制約が、本作独自の撮影法になった。

音楽・音響
信頼度

終戦詔書を玉音盤へ録音する宮中の場面と、命令を知らないまま出撃準備を続ける特攻隊の場面は、平行編集で交互に描かれる。軍歌『若鷲の歌』(1943)と航空機の音は画面が切り替わっても途切れず、宮中と基地を一つの時間の中へ結び付ける。玉音放送が録音されても即座に全ての命令系統が止まるわけではない。終戦の決定と、それが届く前に進む出撃を、音の連続で衝突させている。

制作秘話
信頼度

半藤一利による原作だけでなく、NHKの放送資料、毎日新聞社と読売新聞社の写真資料、写真家の記録、『太平洋戦争史』などの戦史、宮中・軍関係者の資料が調査に使われた。その資料提供先は正式クレジットにも列挙されている。宮中、政府、軍、放送局が同じ時間に別々の場所で動く構成は、一冊の原作を映像化するだけではなく、異なる種類の記録を同じ時刻へ並べ直す作業から組み立てられた。

公開・受容
信頼度

本作の興行的成功を受け、東宝は終戦前後の出来事を扱う大作を「8.15シリーズ」として継続した。『連合艦隊司令長官 山本五十六』(1968)、『日本海大海戦』(1969)、『激動の昭和史 軍閥』(1970)などが作られ、数年にわたる企画枠になった。本作は終戦の24時間を一度の特別企画として描いただけでなく、東宝が太平洋戦争を組織と指揮官の側から再検証する映画群の起点となった。

制作秘話
信頼度

岡本喜八監督は本作の次に、名もない特攻要員の青年を描く『肉弾』(1968)を企画した。東宝は企画を認めず、岡本はATGの1,000万円映画として製作し、予算の半分を自ら負担した。東宝の記念大作では賞与された歴史を、次作では一人の兵士が敗戦を迎える身体感覚へ置き直した。同じ監督が続けて撮った二作は、規模も視点も対照的である。

制作秘話
信頼度

本作は当初、橋本忍の脚本を小林正樹監督が映画化する予定だった。しかし、小林とプロデューサーの藤本真澄の意見が合わず、小林は企画を離れた。後任として岡本喜八を推薦したのは脚本家の橋本だった。岡本の参加時点で撮影開始まで残り三か月しかなく、完成していた脚本を自分の速度感で映像化する準備が始まった。

制作秘話
信頼度

岡本喜八監督が企画に参加した時、撮影開始まで約3か月しか残っていなかった。岡本は157分の本編に必要な全ショットを絵コンテに起こし、宮中、政府、陸軍省、放送局が入り組む構成を撮影前に画面単位へ分解した。大人数の俳優と多数の場所を扱う大作を短い準備期間で撮るため、現場に入る前にカット割りを固めていた。その絵コンテは後に出版されている。

公開・受容
信頼度

本作は当時約1億9,000万円の製作費を投入した歴史大作として作られた。公開後は百万人以上を動員し、東宝の興行記録を更新する成功を収めたと記録されている。終戦前後の24時間を、多数の俳優、大規模セット、複数の組織が交錯する157分の群像劇として映画化した。その興行成功が、後の「8.15シリーズ」を継続する根拠になった。

制作秘話
信頼度

本作は、東宝の前身の一つであるPCLが1932年に撮影所を建設してから35周年の記念作として製作された。三船敏郎、加山雄三、仲代達矢、志村喬、笠智衆など、異なる世代の俳優を配した。一人の英雄が戦局を動かす物語ではなく、宮中、内閣、陸軍、放送局を同時に追うため、周年企画の規模を多数の実在人物と組織の広がりで表現した。

編集・構成
信頼度

本編はポツダム宣言を受諾するか否か、政府と軍の対立を描く場面から始まる。しかし、『日本のいちばん長い日』という作品名が現れるのは約30分後である。岡本喜八監督は、宣言受諾への抵抗、御前会議、軍内の対立を先に積み上げ、題名が指す8月14日から15日までの24時間へ入る。タイトルを導入ではなく時間の境界として使っている。

編集・構成
信頼度

157分を二つの異なる速度で構成した。前半はポツダム宣言を受諾するか否か、宮中、内閣、軍の会議と交渉を長い台詞で積み上げる。後半は宮城事件、玉音盤の据索、放送会館の占拠を、走る人物、軍用車、切り返し、衝突で進める。終戦を決めるまでは言葉が主役で、決定後はその命令を守る、奪う、届けるという身体の行動が主役になる。

編集・構成
信頼度

岡本喜八監督は本編の最後に、太平洋戦争で約300万人が亡くなったことを示す文字を入れることを譲らなかった。宮城事件を止められるか、玉音盤を守れるかというサスペンスだけで幕を閉じると、軍人や政治家の決断が主役になってしまう。その一日に至るまでの戦争全体の死者数を出すことで、映画の最後の視点を会議室から犠牲者へ戻した。

制作秘話
信頼度

原作は当初、評論家の大宅壮一の名義で公表されたが、関係者への取材と実際の執筆は、当時文藝春秋の編集者だった半藤一利が担当した。大宅が率いるプロジェクトの成果として刊行されたため、映画のクレジットや古い資料では大宅の名が原作者として目立つ。後の決定版では半藤の著作として整理され、本作の原作者表記が資料によって異なる理由もここにある。

公開・受容
信頼度

2022年、国立映画アーカイブの「東宝の90年 モダンと革新の映画史」で、本作の4Kリマスター版がDCP上映された。オリジナルは35mm白黒シネマスコープ、モノラル音声の157分作品で、所蔵記録には全長14,151フィートというフィルム長も残る。1967年の映像と音は、後年のデジタル上映規格に合わせた素材で公開された。

キャスト秘話
信頼度

昭和天皇役の松本幸四郎をはじめとする歌舞伎俳優、新劇の舞台俳優、東宝や黒澤組の映画俳優が同じ群像劇に配された。例えば歌舞伎の声と形を持つ天皇、映画的な重さを持つ阿南惟幾、素早い身体で動く青年将校が同時に登場する。宮中、内閣、陸軍、放送局の人物を、制服や肩書だけでなく、発声、間、身体の使い方で区別する配役である。

公開・受容
信頼度

庵野秀明は『シン・ゴジラ』(2016)の準備段階で、本作と岡本喜八監督の『激動の昭和史 沖縄決戦』(1971)を繰り返し鑑賞した。本作は宮中、内閣、軍を短いカットで往復し、多数の実在人物を役職と会議内の発言で整理する。その方法は、怪獣が出現した後に政府と省庁が決定を回す『シン・ゴジラ』(2016)の会議場面、肩書の文字表示、素早い編集に受け継がれた。

情報不足・要確認
信頼度

志村喬と藤田進が『虎の尾を踏む男達』(1952年公開)の撮影現場で玉音放送を聞き、22年後の本作で同じ日を演じたという説が広く流布している。しかし、撮影日記などを調べた研究では、同作の撮影開始は1945年8月15日より後だったとほぼ結論づけられている。志村と藤田が同作に出演したことは正しいが、「8月15日の撮影中」という日付と状況は裏付けられない。本作の配役に実体験が重なったという逸話としては、事実扱いできない。

裏取り強め
有力ソースあり
未確認・噂寄り
情報不足・要確認

主な参考資料

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