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007/ムーンレイカーの映画トリビア用メインビジュアル
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007/ムーンレイカー

Moonraker / 1979
IMDb ⭐ 6.3🕐 126分🎬 イーオン・プロダクションズ1979年
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007/ムーンレイカーはどこで配信?

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N
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U
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D
DMM TV
D
Disney+
T
TSUTAYA DISCAS
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📀
DVD / Blu-ray
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探偵アイコン 探偵による映画背景メモ

1979年公開。イーオン・プロダクションズ製作の007シリーズ第11作、ロジャー・ムーア版の第4作で、前作の末尾で予告していた『ユア・アイズ・オンリー』を先送りし、SF映画人気とNASAのスペースシャトル計画に合わせて急きょ宇宙へ進路を変えた作品である。製作陣は空想ではなく「科学的事実」を目指すと掲げ、通常のパインウッド中心の体制からパリへ移って市内の撮影所を総動員し、複数国のスタジオとロケ地を渡り歩いた。デレク・メディングスの特撮班は光学合成に頼らず、同じフィルムを巻き戻して宇宙船や光線を重ね、宇宙戦の一カットでは最大48回もの多重露光を行い、アカデミー視覚効果賞候補となった。『スター・ウォーズ』の成功を見て007まで宇宙へ送った結果、興行は当時のシリーズ最高になったのだから、便乗も軌道へ乗れば経営判断と呼ばれるのである。

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制作秘話
信頼度

『私を愛したスパイ』の最後は、次回作を『ユア・アイズ・オンリー』と明記していた。しかし製作側はその約束をいったん撤回し、SF人気と宇宙開発の熱気を受けて『ムーンレイカー』を先に作った。地上の諜報劇を予定していたシリーズが、観客の時代感覚へ合わせて宇宙へ進路を変えたのである。エンドクレジットより市場の現在を優先した判断が、ボンド史上最大級の大胆な方向転換になった。

制作秘話
信頼度

宇宙へ行く企画を、ブロッコリは単なるSF便乗として説明しなかった。NASAのスペースシャトル初打上げと時期を重ね、「空想科学ではなく科学的事実」にしたいと考えたのである。ケン・アダムもNASAを訪れ、まだ一般客が実物運用を見ていない設備と計画を調べた。未来を空想するより、未到来の現実を先に撮る発想が、シャトルと管制設備の具体性を支えた。

制作秘話
信頼度

英国の威信を託された核ミサイルであり、物語も主に英国国内で進む。原作のムーンレイカーは、宇宙へ人を運ぶシャトルではない。映画は題名とロケットの発想だけを残し、複数のスペースシャトル、ブラジルの発射基地、軌道上ステーションへ作り替え、1950年代の国家兵器を1979年の宇宙産業へ更新したのである。原作に忠実な小道具ではなく、時代が変われば同じ名の脅威も変わるという翻案になった。

制作秘話
信頼度

税務上の理由から製作の本拠をフランスへ移し、ケン・アダムの美術は現地最大級の三つのステージを長期間占有した。宇宙ステーションを含む巨大セットは、いつものパインウッドだけで建てられたのではない。初めはフランスの労組との衝突もあったが、完成時には現地スタッフが建造物を誇るまでになったという。架空の国際宇宙計画を実際の国境を越えた巨大な国際製作で構築したのである。

制作秘話
信頼度

ケン・アダムは巨大なロケット排気ダクトを会議空間の中心へ押し出し、経営者が宇宙船の機械構造に囲まれて権力を示す部屋にした。ドラックスのシャトル施設は、NASAの格納庫を正確に縮小したセットではない。技術設備を建築の主役へ変えることで、まだ飛んでいないシャトルが企業帝国の宗教装置のように見える。人物の背後を走る巨大な円筒は、現実のNASA調査を大胆な誇張へ変換した結果である。

制作秘話
信頼度

資料では三層構造を約220人が組み、約100トンの金属、2トンの釘、1万フィートの木材を使ったとされる。ドラックスの宇宙ステーション内部は、平らな床へ壁を一列だけ立てたセットではない。俳優が上下の回廊を走り、別の高さで戦闘が続くのは、その立体構造を実際に建てたからである。無重力を演じる前に百トンの重さを地上へ置いたという豪快な逆説が、画面の空間へ厚みを与えている。

画面内の小ネタ
信頼度

マイケル・G・ウィルソンの発想を、本当に撮れるか確かめるため、主要撮影より先に独立して実験した。ボンドが落下中にパラシュートを奪う導入は、本編の撮影が進んでから追加した安全な見せ場ではない。成立しなければ企画全体へ傷を残さず捨てるためであり、映画の最初の二分を製作の最初の賭けにしたのである。特典には学習用の降下テストと絵コンテも残され、完成前の試行を具体的に追える。

制作秘話
信頼度

007公式は5週間で83回を超える降下、別の制作記録は88回と伝えており、回数には小さな差がある。空中格闘は、長い一回の落下を数台で撮った場面ではない。それでも80回以上の分断から約2分の連続場面を作ったことは共通する。一度に撮れる数秒ごとに姿勢、距離、太陽、カメラ位置を組み直した編集の精度が、地面のない追跡を一続きに見せている。

制作秘話
信頼度

約7ポンドまで軽量化したカメラを別のスカイダイバーのヘルメットへ載せ、演者と同じ速度で落ちながら撮った。自由落下のカメラは、地上から長い望遠レンズで追っただけではない。ショットによっては、画面に見える腕や脚がボンド役ではなく撮影者自身のものだという。カメラマンの身体を画面の一部へ流用することで、観客も一緒に落ちるような、合成では得にくい距離と回転が生まれた。

画面内の小ネタ
信頼度

本物の主傘と予備傘は衣装の内側へ隠し、外から見える傘は途中で外せるダミーにした。空中で二人が奪い合うパラシュートは、どちらかの命を実際に支える装備ではなかった。スタントマンは落下中に偽物を処理してから自分の隠し傘を開く、安全装置を隠し、危険の象徴だけを見せる設計である。上着の縫い目まで開傘を妨げないよう作られ、衣装が極めて精密なスタント機材そのものになった。

制作秘話
信頼度

ロイス・チャイルズがルイス・ギルバートと飛行機で偶然会ったことが配役のきっかけになった。CIAの科学者ホリー・グッドヘッド役は、宇宙飛行士らしい候補を段階的に絞った結果だけではない。空の移動で生まれた出会いが宇宙へ行く役へ直結したのである。研究室でボンドの先入観をひっくり返し、終盤にはシャトルを操縦する人物だけに、偶然を役の専門性へ仕上げた配役の落差が面白い。

制作秘話
信頼度

製作班は4艘を用途別に改造し、運河を走る仕様は最高約60マイル毎時に達した。ボンドが操るゴンドラは、一艘の船へエンジンと車輪を全部詰め込んだ万能艇ではない。伝統的な黒い船体の外見を残したまま、高速艇と陸上ホバークラフトの役を分担したのである。観光都市の象徴を複数のスタント車両へ分解したため、水上から広場へ続く冗談が絵空事に見えない長く滑らかな一つの動作になる。

制作秘話
信頼度

撮影は5回行われ、最初の4回は艇が転覆し、ロジャー・ムーアも水へ落ちた。ゴンドラが水面から広場へ滑り上がる場面は、機械を置いて一度で成功したギャグではない。成功した一回だけを見ると軽く通過する変形だが、実際には水と陸の境目が最も不安定だったのである。笑いの一秒を合計四度もの失敗で調整したことを知ると、上陸直後の平然としたボンドの顔までスタントの結末に見える。

制作秘話
信頼度

約12人の演者をそれぞれ別のワイヤーへ吊り、数日かけて高さと軌道を調整し、高速度撮影で動きをゆるやかに見せた。宇宙ステーションの無重力は、セット全体を回転させたのではない。全員を一枚の画面で違う方向へ漂わせるための、十二の振り子を一つの無重力へ見せる演出であり、当時最大の模擬無重力場面とされた。人物ごとの回転を追うと、群衆の偶然に見える動きが細かく分離されている。

制作秘話
信頼度

デレク・メディングス班は一要素を撮るたび同じフィルムを巻き戻し、次の光を重ねた。宇宙戦のシャトル、星、レーザー、爆発は、別々の映像を最後に簡単に合成したものではない。一つのショットが最大48回の露光を必要とする、完成像を現像まで見られない実に四十八段階であり、終盤の失敗は前の工程まで失わせる。暗い宇宙に多数の光が同居するほど、撮影時の慎重さが増したのである。

制作秘話
信頼度

撮影班はパインウッドのステージを閉じ、二丁の散弾銃で模型を撃って外殻を砕いた。宇宙ステーションの崩壊は、模型の内部へ火薬を均等に詰めただけの爆発ではない。弾丸が構造物へ不規則な破片を作り、そこへ光と炎が重なる、宇宙の破壊を地上の実弾で起こす方法だったのである。完成画面で部材が一方向へ整然と開かず、細かく崩れるのは、模型が本当に強い衝撃を受けた生々しい痕跡である。

情報不足・要確認
信頼度

専門誌の制作記録では、撮影所火災による遅れの中で、無重力衛星のために用意したセットと撮影済みの素材が本編から外れたとされる。完成版の宇宙パートは、建てたセットをすべて使い切った結果ではない。最大級の無重力場面の外側に、もう一つの未使用実験があったのである。特典映像と制作フィルムを照合すれば、完成版のテンポのため何が捨てられたかをさらに細部まで具体的に追える。

制作秘話
信頼度

公式資料は、当時の映画で一場面に使われたブレイクアウェイ・ガラスとして最大量だったと記す。ベネチアのガラス工房で次々と作品が砕ける場面は、同じ数枚を角度違いで見せたのではない。俳優の近くで連続して壊すため、見た目は硬く、衝撃では安全に崩れる膨大な量の素材が必要だった。美術品の大量破壊を安全工学で成立させ、透明な破片そのものを格闘のリズムへ組み込んだのである。

制作秘話
信頼度

当初はジョニー・マティスが歌う予定だったが、曲との相性が整わず、ジョン・バリーが急遽バッシーを招いた。「ムーンレイカー」は最初からシャーリー・バッシーの三度目のボンド曲として書かれたのではない。予定外の突然の交代がシリーズ最多登板の声を戻したのである。壮大なバラードが宇宙映像を包み、終幕では別のテンポへ変わるため、同じ曲が夢と祝祭の二つの役割を担っている。

制作秘話
信頼度

『ムーンレイカー』は、シリーズが宇宙まで膨張した作品であると同時に、初期からMを演じたバーナード・リーの最後の重要な映画出演作でもある。彼は本作で11度目のMを演じ、地上の簡潔な命令系統を保った。一方、数百の効果ショットを作ったメディングス班はアカデミー賞候補となり、世界興行は約2億1,000万ドルへ達した。最も遠くへ行った作品に最も古い声の別れが刻まれている。

制作秘話
信頼度

完成版の脚本名義はクリストファー・ウッドだが、撮影が始まってからも物語は固定されていなかった。マイケル・G・ウィルソンは、問題のある箇所、とくに結末をリチャード・メイボームが書き直し、自分も作業を手伝ったと振り返っている。これが次作以降の共同執筆へつながった。宇宙規模の結末は撮影と並行して組み替えられたのである。

情報不足・要確認
信頼度

一部の制作記録では、索を甘草菓子で作り、歯と俳優を傷つけずに「噛み切れる金属」を見せたという。ジョーズがケーブルカーの索へ金属歯を立てる場面は、硬い素材同士を本当に噛ませたわけではない。恐ろしく見せるほど小道具は柔らかくする必要がある。歯が食い込む瞬間を見直すと、材質の偽装が効果音と編集で完成していることが分かる。

キャスト秘話
信頼度

ケーブルカー上の戦いでは、ボンド役のスタントマン、リチャード・グレイドンが安全具を付けない状態で足を滑らせた。はるか下にリオの街が広がるなか、片手で車体へつかまり、撮影班が見守る前で落下を免れたという。完成版の「危うくぶら下がる演技」には、演技ではない危機が混じった。高所ショットの手と腰回りを追うと安全設計の限界が見える。

情報不足・要確認
信頼度

ロジャー・ムーアは腎臓結石のためリオ撮影への到着が遅れたという。空港へ着くと、そのまま衣装とメイクを整え、いったん機内へ戻ってボンドがリオへ到着する場面を撮影したとされる。現実の移動遅延を、物語上の到着へ即座に変えた現場対応である。空港の表情には長旅と体調不良の直後という別の時間が重なっているかもしれない。

情報不足・要確認
信頼度

パインウッドを離れてパリの撮影所を使った本作では、働く時間の規則も現場のリズムを変えた。ロジャー・ムーアは、フランスでは一日8時間が上限で、正午近くから始まる日程を楽しんだと振り返っている。巨大セットを支えたのは短い労働日でもあった。英国式の長時間撮影とは異なる条件が、宇宙基地の場面を作る毎日の組み方まで変えた。

裏取り強め
有力ソースあり
未確認・噂寄り
情報不足・要確認

主な参考資料

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