映画『メイドラゴン』カンナと才川は、涙の塗り方まで違っていた
『さみしがりやの竜』では、カンナの涙には複数の色を使い、才川の涙は一色で塗っています。色彩設計の髙橋奈緒美が、公式のスタッフトークで明かした工夫です。同じ泣く場面でも、色を通して伝えたい感情は違っていました。[1]
・カンナの涙は、背景の美しさと一緒に見せる
カンナが涙を流す場面について、髙橋は、感動的な場面であり、背景やその場の空気も美しいと説明しています。その美しさと感動を、さらに引き立てるため、涙の中にもさまざまな色を入れました。涙だけを独立した記号にせず、周囲の景色と合わせて見せる色づかいです。[1]
・才川の涙には、テレビ版の愛情表現を残す
一方、才川がカンナを呼び止める場面では、涙を一色で塗りつぶす方法を選びました。テレビシリーズで見せてきた、ギャグに近い才川の愛情表現へつなげる狙いだったそうです。[1]
ところが、出来上がった場面を見た髙橋は、予想以上に感動的な仕上がりになったと振り返っています。[1]
・脚注
- abcd映画公式サイト:7月24日舞台挨拶レポート(2025年7月24日、MOVIX京都のスタッフトーク。「涙の色への気遣い」で髙橋奈緒美の発言を掲載)。