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2014年製作。原題は『マーセナリーズ』(Mercenaries)だが、「女性版エクスペンダブルズ」を前面に出し、低予算の模倣作品で知られるジ・アサイラムが『エクスペンダブルズ3』の米国公開直前に投入したアクション映画である。クリストファー・レイ監督の下、ゾーイ・ベル、クリスタナ・ローケン、ヴィヴィカ・A・フォックス、シンシア・ロスロックを救出部隊に、ブリジット・ニールセンを敵役に置き、男性版と同じく過去のアクション歴そのものを配役の売りにした。ロスロックの証言では、当初はニールセンが演じた敵役を依頼されていたが日程が合わず、撮影直前に降板したレベッカ・デモーネイの代役として別の役へ回ったという。女性アクションスターをまとめて主役にする発想は本家より先回りしていた一方、公開時の評価では台詞や制作規模の小ささが目立ち、豪華なのは主に出演者の履歴書だった。ハリウッドが女性版大作を会議している間に、ジ・アサイラムはとっくに撮って売ってしまったわけで、機会均等だけは予算審議より足が速かったのである。
原題『Mercenaries』には、The Female Expendablesという別名がある。女性アクション俳優を集めた低予算アクションとして、あえて大作シリーズを連想させる入口を作っているのだ。
Cynthia Rothrock本人は、Mona役についてRebecca De Mornayが直前に降板したため声がかかったと語っている。一方で別資料にはUlrika役予定説もあり、役変更情報は少し混線している。
武術アクションで知られるCynthia Rothrockは、本作の撮影が3日ほどだったと語っている。ファンが期待した格闘場面が少ないのは、彼女が最初から戦う役として組まれていなかったためでもある。
旧ソ連の監獄めいた要塞が出てくるが、撮影地として挙げられているのはカリフォルニアの映画牧場や施設だ。低予算アクションらしく、身近なロケ地を異国の要塞に見立てている。
主演級の顔ぶれには、T-X役で知られるKristanna Loken、スタント出身のZoë Bell、武術映画のCynthia Rothrockが並ぶ。作品の売りは、知名度よりもジャンル映画好きに刺さる顔ぶれなのだ。
脚本を担当したEdward DeRuiterは、キャスト欄ではVez役としても名前が出てくる。低予算映画らしく、裏方がそのまま画面の中にも参加している小ネタだ。
テレビ東京の午後のロードショーでは、本作の放送紹介に「水曜は危機に立ち向かう美女たち!」という方向性が添えられている。日本での見せ方も、やはり女性チームのアクションが入口になっている。
邦題や別名だけを見ると、『エクスペンダブルズ』シリーズの公式関連作のように見えることがある。しかし確認できる範囲では、The Asylumによる便乗型アクションとして見るのが自然だ。