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2022年公開。第1作の撮影時点では続編が決まっておらず、その大ヒットによって初めて、信の初陣となる蛇甘平原の戦いを本格的に映像化できた第2作である。ところが再始動直後に新型コロナウイルスが流行し、当初の制作体制は崩れ、撮影は2020年6月から段階的に始めて2021年10月まで続いた。中国へ渡れない場面のためにスタッフは衛星写真で国内の平原を探し、長野県東御市の工場予定地へ高さ12メートル、長さ100メートル級のグリーンバックを設置して約3か月撮影した。病院との提携、検査、保険まで組んだ現場では、約1年にわたる撮影中にスタッフ・キャストの撮影時感染者を出さず、興行収入も51億6,000万円に達した。戦場を作る前に感染対策と空き地探しで一年戦ったのだから、題名の「遥かなる大地」は制作側にもかなり切実だったのである。
『キングダム2 遥かなる大地へ』の大合戦は、リモート中国撮影という異例の制作体制で成立した作品である。日本側がカット割りを細かく共有し、中国側の大規模チームが現地で撮る方式が採られた。
蛇甘平原の一部は、長野県東御市で見つかった広大な土地に巨大グリーンバックを立てて撮影されたという。中国の大地を日本で成立させるため、地形探しから発想されたロケーション戦略だったのである。
信の騎馬アクションでは、山﨑賢人が本人で大半の乗馬カットをこなしたとされる。走る馬に飛び乗るレベルまで上達していたという証言は、映像の説得力を支える裏話である。
羌瘣の戦い方は、普通の剣劇ではなく身体操作から組み直された実写アクションとして設計されたという。清野菜名は長期練習を重ね、役の武器を常に身近に置いて身体へ染み込ませていったとされる。
羌瘣の象徴でもある『トーン、タンタン』は、原作者自身も言葉で説明し切れなかった要素だったという。実写版は曖昧なイメージを手がかりに、映画ならではのリズムへ再構築されたのである。
『キングダム2』のサブタイトル『遥かなる大地へ』は、主題歌『生きろ』から発想されたという。楽曲の壮大さが映画の呼び名そのものを決めたというのは、音楽と物語の関係性を示す裏話である。
蛇甘平原の戦車隊は、原作者ですら実写化は難しいと見ていた要素だったという。それでも制作側は実物を作って走らせる方向を選び、合戦の見え方を押し広げたのである。
王騎は第1作で削られる可能性もあったが、続編を見据えて残された人物だったという。『キングダム2』で王騎の重みが増す背景には、シリーズ設計そのものの判断があったのである。
王騎役の大沢たかおは、本作のために体を作り直した結果、衣装が5回も作り直されたという。王騎の人間離れした存在感は、ビジュアル面でも相当な執念で支えられていたのである。
『キングダム2』の撮影は約1年に及んだが、公式説明では撮影中の感染者ゼロで走り切ったという。徹底した感染対策そのものが、この作品の成立条件だったのである。
本作の騎馬戦では、日本と中国を合わせて約100頭の馬が用意され、監督は馬だけで億単位の費用が動いたと述べている。前作越えのスケールを目指した続編らしい物量戦である。
『キングダム2』は、最終的には2Kシネスコ作品でありながら、撮影段階では6K収録を選んだという。合成やトリミングの余地を残すため、現場で意図的に“余裕のある画”を確保していたのである。
中国側で撮られた一部素材は、露出や画角に課題を抱えた状態で戻ってきたという。だがポストで救済できる余白を確保していたため、画として成立させることができたとされる。
戦場の土埃を再現した撮影では、機材側も定期的な内部清掃が必要だったという。画面の迫力の裏で、カメラは本当に埃まみれの環境に置かれていたのである。
2024年の地上波放送版『キングダム2』は、単なる再放送ではなくスペシャルエディションとして再編集された別バージョンである。未公開シーンや後続作の要素を織り込んだ、放送向けの特別構成だったとされる。
2023年の地上波初放送では、本編だけでなく次作の冒頭11分も続けて流されていた。シリーズの連続視聴を前提にした番組編成だったといえる。
2024年の放送版には追加差分が複数ある可能性が指摘されているが、公式のショット別一覧は公表されていない。差分の全容は、現状では視聴比較ベースで追う必要がある。