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1995年公開。クリス・ヴァン・オールズバーグの32ページの絵本を長編化するため、ジョナサン・ヘンズリーらが町の過去と家族の物語を大幅に加え、ジョー・ジョンストンが監督した。架空の町ブラントフォードにはニューハンプシャー州キーンが選ばれ、荒廃した現在と整った1969年の双方を同じ広場で撮るため、装飾を壊しては元へ戻す作業を繰り返した。動物の襲来はアニマトロニクス、模型、スタントとILMのCGを組み合わせ、ILMは表情や毛を扱うための新しいソフトウェアまで開発した。ロビン・ウィリアムズの映画に見えても、現場で最も手間のかかった出演者は、台本を読めないライオン、猿、象の大群だったのである。
「ジュマンジ」はズールー語で特別な意味を持つ、という説明が広まったことがある。だが原作者クリス・ヴァン・オールズバーグは、自分で作った言葉で意味はないと話している。意味より先に響きが生まれた題名だったらしい。
絵本の『ジュマンジ』は、子どもたちの家へ災厄が押し寄せる短い物語だった。映画はアランの少年時代と長い空白を加えたが、原作者自身も初期の開発に参加している。混乱の手触りを残した長編化だったわけだ。
群れや猿はILMのCGだが、崩れていくパリッシュ邸には大型模型も使われた。自由に走る動物と、重力に従って壊れる家を別の技法でつないだのだ。CGと模型の役割分担に気づくと、画面の重さが変わる。
図書室へサイが突っ込む瞬間は、実際に壁を壊す仕掛けから始まる。そのまま不可能な数の動物が走り抜ける映像へ受け渡した。割れる壁からCGの大群へつなぐ、90年代らしい大技だ。
ニューハンプシャー州キーンに描かれたParrish Shoesの看板は、撮影後も町に残った。ロビン・ウィリアムズの死去時には、そこへ花やろうそくが集まったという。架空の店が現実の追悼場所になった話だ。
ジョナサン・ハイドは、アランの父サムと狩人ヴァン・ペルトを一人で演じている。同じ顔が父と追跡者の両方に置かれるから、アランの怖さが少し二重に見える。父の顔をした狩人という配役の仕掛けだ。
スタンピードの撮影で象が死んだ、という噂がある。だがILMの制作記録では、群れはデジタルで作られている。生きた象の大群を走らせた場面ではないと見るのが自然だ。
終盤のクリスマス場面はバンクーバーで撮られたが、街は雪より雨になりやすい。山から雪を運んで邸宅前へ敷いたという話が残る。白い静けさを運び込む撮影だったらしい。
20周年記念版には、従来の日本語吹替だけでなくテレビ放送版も収録された。声優も台詞の運びも違うため、同じ場面の印象が少し変わる。テレビ時代の別バージョンまで残したソフトだ。
スタンピードで少し遅れて走るサイは、制作ミスを残して個性にしたのだという説がある。画面上の動きは確認できるが、その経緯を語るILM担当者の証言は見つかっていない。愛称まで付いた制作ミス説として広まった小ネタだ。