ハリー・ポッターとアズカバンの囚人を配信で見られるサービスを、確認できた範囲で掲載しています。未確認のサービスは公式サイトで探せます。
2004年公開、映画シリーズ第3作で、アルフォンソ・キュアロンがコロンバスから監督を引き継ぎ、シリーズの見た目と演技の温度を意図的に変えた。キュアロンは生徒役に制服を各自の感覚で着崩させ、撮影監督マイケル・セレシンとともに光を暗くし、スコットランドの不安定な天候まで画面へ取り込んだ。時間逆行の長い移動撮影では、実写のステディカム、CGカメラ、モーションコントロール撮影を一続きに見せるため、背景の数時間を十秒へ圧縮する計算まで必要になった。リチャード・ハリスの死去に伴いダンブルドア役はマイケル・ガンボンへ交代し、ホグワーツの地理や衣装も含め、シリーズは子供向けの安全な反復から離れた。製作費は約1億3,000万ドル、The Numbersの再上映分を含む世界興収は約7億8,480万ドルで、オリジナル8作品中では最も低い集計だが、失敗と呼ぶには桁が大きすぎる。興収順位では最下位でも、後続作が借り続ける映像文法を作ったのだから、魔法学校の成績表は売上だけでは付けにくい。
デル・トロの一喝が監督就任を後押しした。そこでギレルモ・デル・トロから原作をすぐ読むよう強く勧められ、読み終えると、魔法の物語であると同時に思春期の少年たちを描くノワールとして捉えられると気づいた。既存シリーズへ自分の作風を押し込むのではなく、原作へ正直に向き合えば結果として個人的な映画になる、という助言も監督就任を後押しした。
参考情報:公開資料
主要三人との共通言語を作るため、アルフォンソ・キュアロンは演じる人物の誕生から本作冒頭までを一人称で書く課題を出した。エマ・ワトソンはハーマイオニーさながらに16ページを提出し、ダニエル・ラドクリフはA4用紙1枚にまとめた。一方、ルパート・グリントはロンなら宿題を出さないはずだとして、実際に提出しなかった。単なる面白話ではなく、三人が人物の感情と自分自身を結びつけるための演技準備だった。
参考情報:公式資料
三作目から制服が急に乱れたように見えるのは、思春期の生徒を同じ形へ押し込めないための判断である。アルフォンソ・キュアロンと衣装デザイナーのジャニー・ティマイムは、親が見ていない場所なら各人物がどう制服を着るかを俳優自身にも考えさせた。緩めたネクタイ、外に出たシャツ、まくった袖、授業外の私服によって、台詞のない瞬間にもハリー、ロン、ハーマイオニーの違いが出るようになった。
参考情報:公式資料
三作目のクィディッチ衣装は、従来の重いローブから、軽く動きやすい競技服へ作り直された。背中には選手名と番号を置き、サッカーやラグビーを見る子どもが説明なしで「チームスポーツのユニフォーム」と理解できる形を目指した。嵐の試合で布が風雨を受ける見た目も含め、魔法界の伝統衣装と現代スポーツの視覚言語を一着に重ねている。
参考情報:公式資料
スコットランドのロケ地は、過去の記録から5月なら雨は月に2日ほどと見込まれていた。ところが実際には30日のうち28〜29日が雨となり、撮影隊はほぼ毎日ぬかるみと曇天に向き合った。撮影監督マイケル・セレシンは撮影を止めるのではなく、柔らかな灰色の光が生む連続性を利用した。その判断は模型のホグワーツにも及び、苔や瓦、石を細かな霧で湿らせて、実景と同じ暗い質感へそろえた。
参考情報:映画専門誌(米)
本作の第一班撮影は約180日に及び、第二班は必要に応じて同時に最大12組まで動いた。模型班だけでも15週間、VFXはロンドンとカリフォルニアの8施設で500人以上が1年以上作業している。高さ約61メートルのブルースクリーンや約9メートルの城模型も使われ、子役の撮影時間が限られるなかで、実景、セット、模型、CGを多数の班が並行して組み立てた。
参考情報:映画専門誌(米)
撮影監督マイケル・セレシンは当初、粒子の風合いを好んで別の高感度フィルムを検討していた。しかし制作中に新しいコダックVISION2 500T 5218を試すと、細かな粒状性と深い黒、ブルースクリーンへの強さが得られたため、模型以外のVFX撮影を含むほぼ全編へ採用した。実写の人物とデジタルの環境が同じ画面へ混在する本作では、フィルムの一貫性そのものが合成の土台になった。
参考情報:映画専門誌(米)
子役は一日に撮影できる時間が短いため、通常なら複数のカメラで一度に多くの角度を押さえる方が効率的である。それでも本作は主要撮影の約90%を一台のカメラで進め、14、18、21、24ミリの広角レンズを多用した。複数方向を同時に撮る妥協を避け、人物の背後にいる大勢の生徒やゴシック建築まで同じ構図へ入れることで、ホグワーツを背景ではなく動きのある空間として見せた。
参考情報:映画専門誌(米)
タイムターナーが発動する約2分間は、医務室を360度回るステディカムから始まり、廊下、時計の歯車、塔の外壁、校庭へ一息で抜けていく。しかし実際には、実写カメラ、CGカメラ、モーションコントロール、24分の1と10分の1の模型、約36メートルのクレーン撮影を接続した複合ショットである。使用レンズ固有の歪みまで測ってCG側へ再現し、異なる撮影方式の境界を消した。
参考情報:映画専門誌(米)
医務室を時間が逆流する場面では、手前のハリーたちは通常の毎秒24コマで演技している。その背後では看護師や患者の約4時間分の動作を別撮りし、わずか10秒へ圧縮して逆再生した。窓外の光も調光器を使い、昼、夕方、薄暮、月明かりへ撮影時に変化させている。人物の速度、カメラ移動、光の変化を別々に設計し、同じ空間で時間だけが巻き戻る感覚を作った。
参考情報:映画専門誌(米)
本作では一人、時には二人が照明の記録だけを担当し、全セットのライト位置、方位、角度、高さ、拡散材、調光のタイミングを約500ページにまとめた。撮影班が最大12組へ増え、模型とCGの作業も別の場所で進むなか、このログが共通の設計図になった。デジタルの怪物にも実写と同じ方向から光が当たるよう、アニメーターへ数値と図面を渡している。
参考情報:映画専門誌(米)
湖を横切る守護霊はCGだが、その光が人物や地面へ与える影響は撮影現場で先に作られた。暗く設定した湖畔へ強力なミニブルート灯を並べ、調光しながら周囲より最大約10段明るくなる光を走らせた。VFX班はその焼き付き方や反射を基準に三次元の守護霊を合成できたため、半透明の魔法が後から貼り付けた映像ではなく、現場を照らす存在として見える。
参考情報:映画専門誌(米)
吸魂鬼を単なる黒い幽霊にしないため、制作陣は小型人形を水中へ沈めて動きを探った。布の種類を替え、前方光、逆光、側光を試し、高速、低速、通常速度で撮影して、重力から外れたような衣の揺れを記録した。実物人形をそのまま本編へ使う方法は断念したものの、アルフォンソ・キュアロンが選んだ水中の動きは、布見本や照明記録とともにCG担当へ渡された。
参考情報:映画専門誌(米)
バックビークを担当したフレームストアでは、約90人が15か月をかけて80カット以上を制作した。馬の胴体へ鳥の頭と翼を付けるだけでは骨格も動きも破綻するため、実際の馬毛と複数種の羽毛がどう重なり、光を受け、動くかを細かく研究した。台詞を話せず、くちばしの表情も限られるので、ハリーの姿勢のわずかな揺れに反応させるなど、俳優との相互作用から性格を作っている。
参考情報:VFX・撮影専門媒体
バックビークを立たせた設計図では、翼の長さは約6.1メートルだった。しかしそのまま広げると、馬ほどの胴体を空へ持ち上げる翼として小さく見える。そこで飛行するカットでは約8.5メートルまでデジタル上で拡大した。静止時の美しい体形と、離陸時の力強さを同じ寸法で無理に成立させず、場面ごとに形を変えることで一頭の生物としての説得力を保った。
参考情報:VFX・撮影専門媒体
ハリーがバックビークへ乗る撮影では、ブルースクリーン前にMリグと呼ばれる機械式騎乗装置を置いた。先に設計したCG版バックビークの動きを装置へ入力し、ダニエル・ラドクリフの身体を同じリズムと軌道で上下させている。スコットランドの空撮背景、仮のCG生物、撮影中の俳優をほぼ即時に合成して監督が確認できたため、視線や姿勢を完成映像へ近い状態で調整できた。
参考情報:VFX・撮影専門媒体
実物バックビークを三姿勢で作った。ニック・ダドマン率いる造形班は、立っている姿、後脚で立ち上がる姿、横たわる姿の三種類を実物大で制作した。猛禽類と馬を合わせた複雑な表面を近距離で見せるため、羽根は一本ずつ染めて手作業で貼り付けた。俳優が触れる場面や視線合わせには実物を使い、飛行や自在な動作はCGへ渡している。
参考情報:公式資料
ルーピンの狼人間は、力強い狼男の定型から意図的に外されている。毎月避けられない変身によって身体を消耗する病気として見せるため、毛を少なくし、肋骨が浮くほど細い胴と不自然に長い手足を与えた。変身後の姿に英雄的な格好よさを持たせず、人間としてのルーピンが抱える痛みと孤立を、輪郭そのものへ刻んだ設計である。
参考情報:資料・アーカイブ
忍びの地図を手がけたミラ・ミナとエドゥアルド・リマは、中世の地図や迷路を手がかりに、折るたび別の通路と階層が現れる多層構造を考えた。全面を手書き文字と細い線で埋め、ひと目では全貌を把握できない密度を持たせている。ホグワーツの秘密が平面へ整理されるのではなく、持ち主が紙を開き、回し、覗き込んで初めて道を発見できる小道具になった。
参考情報:公式資料
本作には舞台奇術師ポール・キーヴが魔法顧問として参加した。キーヴは魔法を「不可能に見えることを最も単純な方法で実現する効果」と考え、忍びの地図が人の手なしで折り畳まれる仕掛けなどを実物で作った。壮大なデジタル映像だけで魔法界を成立させるのではなく、紙や糸、機構のような低技術の仕掛けを画面へ混ぜることで、小道具が本当に動いた感触を残している。
参考情報:新聞社(英)
夜の騎士バスは、外観だけを合成した車両ではなく、公道を走れる三階建ての実車として作られた。ロンドンの場面ではバスを通常に近い速度で走らせる一方、周囲の車と歩行者にはゆっくり動いてもらい、撮影と再生の速度を調整した。その結果、車内の人物を危険な速度へさらさず、バスだけが交通の隙間を異常な速さで突き抜ける映像を作れた。
参考情報:公式資料
三作目ではホグワーツを個別のセットの集合ではなく、歩いて移動できる一つの土地として感じられるよう再設計した。中庭から木橋を渡り、斜面を下ってハグリッドの小屋へ至る経路を作り、スコットランドのグレンコーの谷や湖を学校の周囲へ組み込んでいる。人物の移動によって場所同士の距離が分かる構成は後続作にも残り、シリーズのホグワーツ像を更新した。
参考情報:公式資料(英)
最初の二作は約一年ごとの公開を前提に進められたが、本作から一本の製作周期を18か月へ延ばした。子役が実際に成長するシリーズで間隔を空けすぎることはできない一方、物語は複雑になり、ロケ、模型、実物効果、CGの準備量も増えていた。周期の変更によって、俳優の年齢を作品へ取り込みながら、第三作の大規模な技術工程へ時間を配分できた。
参考情報:公開資料
アルフォンソ・キュアロンは、本作へ入った時点の自分をVFXについて「幼稚園児」のようだったと振り返っている。多数の効果を人物中心の画面へ溶け込ませ、絡み合う物語を大規模な現場で整理した経験が、新しい実績になった。それ以前から脚本を書いても実現できなかった『トゥモロー・ワールド』は、『アズカバンの囚人』を経たことで製作へ進めるようになったという。
参考情報:YouTube(米)
ゲイリー・オールドマンにとってシリウス役の大きな魅力は、アルフォンソ・キュアロンと仕事ができることだった。同時に、暗い悪役の印象が強かった自分が、子どもたちにも見せられる作品で善人を演じられる機会でもあった。登場時には殺人犯と恐れられながら、終盤でハリーを思う味方だと分かる二面性が、従来の配役イメージを物語の仕掛けとして利用している。
参考情報:公式資料
二作目までダンブルドアを演じたリチャード・ハリスが2002年に死去し、三作目からマイケル・ガンボンが役を継いだ。ガンボンは原作を読み込むことで映画の脚本とは別の像に引かれることを避け、撮影用脚本を基準に演じたと説明している。そのため外見の継承だけを目指さず、動きや声に新しい軽さを持つ校長としてシリーズへ入り直した。
参考情報:公開資料(米)
リチャード・ハリスの死後、ダンブルドア役はイアン・マッケランにも打診された。だがハリスは生前、マッケランを俳優として高く評価していない旨を語っていた。マッケランは、自分を認めていなかった俳優の役を後から引き継ぐことはできないとして辞退したと明かしている。ガンダルフとの重複を避けただけ、という簡略化された説明ではない。
参考情報:公開資料
シリウスの侵入後、生徒全員が大広間で寝袋に入る場面では、ダニエル・ラドクリフの寝袋へ無線式の放屁音装置が隠された。マイケル・ガンボンとアラン・リックマンは台詞を続けながら装置を何度も鳴らし、周囲には大勢の子役とエキストラがいた。ラドクリフ本人は後年、二人が自分を狙って仕組んだいたずらだったと認めている。
参考情報:公式資料
スコットランドの撮影地近くで火災が発生し、およそ40ヘクタールが焼けた。現場にいた約40人の子役とエキストラは安全な場所へ避難し、負傷者は出なかったものの撮影は一時中断された。蒸気機関車の火の粉が原因だった可能性も報じられたが、当時の段階では警察が調査中であり、原因まで確定した事実としては扱えない。
参考情報:公開資料(日)
本作の英国撮影では、映画技術者を代表する組合と製作側の賃金交渉が難航した。スタッフ側は撮影を止める準備に入り、ストライキ実施の直前まで進んだが、最終的に条件面で合意して中断を回避した。大規模なVFXやスター俳優だけでなく、撮影を支える技術者の待遇交渉も、長期シリーズの進行を左右する現実的な要素だった。
参考情報:新聞社(英)
英国公開は米国より4日早く、上映を撮影した海賊版が先に流出する危険が高いと考えられた。そこでワーナーは一部の劇場へ軍用型の暗視装置を送り、場内係員が暗闇の中でビデオカメラを探せるようにした。家庭用カメラによる劇場盗撮が主要な流出経路だった時代ならではの対策で、配給会社が上映現場の監視機材まで用意した。
参考情報:公開資料
シリーズの観客には12歳未満の子どもも多かったが、暗さと恐怖表現を増した本作はドイツで12歳以上区分となった。より低い区分を得るため、短い編集版を審査へ出す動きがあったと伝えられている。ただし公的な審査記録で明確に確認できるのは、完成版が12歳以上とされた事実であり、どの場面をどれだけ切る案だったかまでは確定していない。
参考情報:資料・アーカイブ(独)
新学期の大広間でカエルを抱えた合唱団が歌う「ダブル・トラブル」は、ジョン・ウィリアムズが本作のために書いた曲である。歌詞にはシェイクスピア『マクベス』で魔女たちが唱える言葉を使った。生徒を迎える学校歌のように聞こえながら、裏切り、予言、変身が絡む一年の不吉さを冒頭から響かせる構成になっている。
参考情報:YouTube(米)
フレッドとジョージがハリーへ忍びの地図を見せる場面を止めると、ホグワーツ内を歩く人物名の中にニュート・スキャマンダーが見つかる。原作世界では著名な魔法動物学者だが、この時点では『ファンタスティック・ビースト』の映画シリーズは始まっていない。来校理由を説明する台詞はなく、物語設定を増やす伏線ではなく、細密な小道具へ忍ばせた遊びとして確認できる。
参考情報:公式資料
忍びの地図に記されたルーピンの呼び名は、原作の「Moony」ではなく「Mooney」になっている。本作のVFXスーパーバイザーにはカール・ムーニーという人物がおり、画面上の綴りはその姓と一致する。意図を説明した小道具デザイナー本人の資料までは確認できないが、単純な誤植ではなくスタッフへ向けた内輪の献辞として複数の資料で扱われている。
参考情報:資料・アーカイブ
スコットランドの天候で撮影が予定より遅れた際、アルフォンソ・キュアロンは時間を取り戻すため場面を削る案をスタジオへ出した。するとワーナー側は、創作上の理由ではない決定をしないよう求めたという。大作では日程と費用の圧力が編集へ及びやすいが、この時は撮影の遅れだけを理由に物語を削ることを、スタジオ側が止めた。
参考情報:公開資料
叫びの屋敷では、シリウス、ルーピン、スネイプ、ピーターの正体と関係が次々に反転する。撮影は同じセットで約3週間続いた後にいったん別の場面へ移り、約2週間後に戻って別の断片を追加した。ゲイリー・オールドマンは、動き続けるカメラと分割された芝居がどうつながるのか撮影中には見えにくかったが、編集後には一つの緊張した場面になったと振り返っている。
参考情報:公式資料
漏れ鍋でハリーが周囲を見回す場面には、ストーン・ローゼズのイアン・ブラウンが客として座っている。手元のスプーンは魔法で勝手にカップをかき混ぜ、その間にスティーヴン・ホーキングの『ホーキング、宇宙を語る』を上下逆さにして読んでいる。魔法使いが現代物理学の本を読む取り合わせと、魔法を使いながら読み方だけは不便なままという小さな笑いになっている。
参考情報:映画データベース(米)
トム・フェルトンが撮影中に食べ物をポケットへ入れていたため、衣装担当が制服のポケットを縫い付けたという逸話が広く紹介されている。人物名と具体的な対応を含む話なので追加検索したが、今回確認できた範囲ではフェルトン本人や衣装担当者が当時の経緯を説明した原典へ到達できなかった。面白い現場話ではあるものの、現時点では未確認情報として扱う必要がある。
参考情報:映画データベース(米)
アルフォンソ・キュアロンの監督契約には、子役の前で悪態をつかないよう定める条項があったという話がある。子ども中心の大規模撮影という状況には合うが、契約書、スタジオ発表、キュアロン本人や製作者の具体的な証言は確認できなかった。事実として断定できる材料がないため、現場の雰囲気を示す逸話ではなく、未確認説として分離する。
参考情報:映画データベース(米)
ハーマイオニーがドラコへ放つ一撃は、脚本段階の平手打ちから拳へ変わったと伝えられている。完成映像と脚本の違いは追えるものの、エマ・ワトソンが即興で変えた、本人が提案した、監督が変更したという複数の説明が混在している。誰の判断で撮影時に変更されたかを示す本人または監督の証言が確認できないため、変更の主体までは断定できない。
参考情報:映画データベース(米)
アルフォンソ・キュアロンの英語の発音をエマ・ワトソンが聞き違え、「冷たい目」を求める指示が氷を持つ動作になったという逸話がある。しかし、場面の特定、撮影台本、ワトソンまたはキュアロンの説明のいずれも確認できなかった。発音を題材にした後付けの笑い話である可能性もあり、作品トリビアとしては未確認のまま残す。
参考情報:映画データベース(米)
スコットランドでホグワーツ特急を撮影していた際、列車へ石が投げられ、窓が割れて撮影が止まったという逸話がある。事故なら安全管理上も重要な出来事なので追加検索したが、発生日、場所、被害、警察対応を記録した同時代資料へ到達できなかった。山火事による撮影中断とは別の話であり、混同を避けて未確認候補に留める。
参考情報:映画データベース(米)
巨人族を大きな人物として見せる代わりに、小柄な人物で表す逆転案をアルフォンソ・キュアロンが出し、J・K・ローリングが設定上の理由から止めたという話がある。発想は監督らしいが、どの場面の準備段階だったのか、誰がどの媒体で語ったのかを確認できない。具体的な未使用案として紹介するには根拠が不足している。
参考情報:映画データベース(米)
時間を巻き戻した後、ハーマイオニーが自分の髪について口にする一言は、エマ・ワトソンが撮影中に加えた即興だったと紹介されることがある。完成映像と流通脚本の差は手がかりになるが、現場でどの稿を使ったのか、ワトソン本人が提案したのかを示す証言は見つからなかった。台本にないことと即興であることは同義ではないため、断定を避ける。
参考情報:資料・アーカイブ
バックビークの翼幅について、畳んだ状態が21フィート、飛行時が28フィートという数字が流布している。しかし担当したフレームストアの公式解説では、畳んだ設計は20フィート、飛行時は28フィートと記載されている。数値が競合する場合は制作会社の記録を優先し、21フィート説は確認済みカードへ混ぜない。
参考情報:公式資料