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2011年公開、映画シリーズ第8作にして完結編で、PART1と主要撮影を共有しながら、後半はホグワーツ決戦のための大規模なポストプロダクションへ比重を移した。十年にわたり増築された学校は、最終戦で自由に破壊できるよう全景をCG環境へ移され、Double Negativeは『謎のプリンス』制作中の2008年から約18か月かけて建物と破壊工程を準備した。MPCは約1,000人規模のCG闇の陣営や巨人、石像兵を作り、実物セットも戦闘の各段階に合わせて壊しては組み直された。PART1で断念した3Dは本作では完成し、前へ物を飛び出させるより奥行きを作る方針で変換されたため、同じ連続制作でも公開仕様は別物となった。The Numbersは本作の推定製作費を約1億2,500万ドル、再上映分を含む世界興収を約13億1,210万ドルと集計し、シリーズ最大の興収で幕を閉じた。十年かけて建てた学校を最後に壊すため、さらに一年半かけてデジタルで建て直すのだから、映画の卒業式はずいぶん建設業寄りである。
原作最終巻は、分霊箱、死の秘宝、ダンブルドアの過去、ホグワーツ決戦が互いに結びついており、一つの筋を削ると別の結末まで成立しにくい構造だった。製作陣は一本の長編に収める案も検討したが、人物の感情と伏線を保つには二本が必要だと判断した。その結果、前編を逃亡と喪失の物語、後編をホグワーツへ帰還する決戦篇として分けられた。
参考情報:公式資料(日)
デイビッド・イェーツは前編を静かで親密なロードムービー、後編を巨大なオペラとして捉えていた。前編の脚本は撮影開始時に比較的固まっていたが、後編は長い撮影期間のなかでも構成が変化した。グリンゴッツからホグワーツ決戦までがほぼ休みなく進むのは、原作を二等分した結果ではなく、後編そのものを一気に高揚する映画として組み直したためである。
参考情報:公開資料
シリーズ前半のホグワーツ全景は大型模型が中心だったが、最終作ではカメラを自由に動かし、城を段階的に破壊する必要があった。ダブル・ネガティブは2008年夏から約30人を二年間投入し、無傷の状態と破壊後の状態を備えた全長約7マイル相当のデジタル資産を構築した。遠景用の軽い模型から接写用の高精細模型まで自動で切り替えられるため、同じ城を広角の全景にも崩れた壁の接写にも使えた。
参考情報:VFX・撮影専門媒体
環境担当のピエトロ・ポンティは三台のカメラを左右と中央へ向け、スコットランドの山々を異なる高度から半円状に撮影した。事前に地図と衛星情報を使い、季節ごとの太陽位置まで考えて飛行座標を決めている。持ち帰った写真はフォトグラメトリーで立体地形へ変換され、美術監督スチュアート・クレイグが城の周囲へ山を再配置した。
参考情報:VFX・撮影専門媒体
デジタル・ホグワーツの基礎には、窓や瓦だけでなく手すりの断面まで記された美術部の建築図面が使われた。さらに破壊場面では、壁を割った断面が単純な煉瓦三層にならないよう、外側の煉瓦、内部の瓦礫、反対側の壁という実在建築の構造を指定した。崩れた瞬間に初めて見える部分まで設計したことで、城は空洞のCG模型ではなく、長年建ってきた建物として壊れる。
参考情報:VFX・撮影専門媒体
三千枚の屋根瓦を物理計算で落とした。屋根を約3000枚の瓦から実物同様に組み、そこへ仮想の砲弾や大きな力を加えて物理シミュレーションを走らせた。自然に生まれた崩れ方を基礎にしながら、人物の動線や画面構成に必要な部分だけを手作業で調整している。
参考情報:VFX・撮影専門媒体
ロンドンのVFX会社は競合せず資産を交換した。ダブル・ネガティブがホグワーツを渡し、MPCから石像兵や橋の要素を受け取るなど、担当者同士がデジタル資産を直接交換した。一つのショットで背景、人物、怪物、立体変換を別会社が担う場合もあり、全体VFX監督とプロデューサーが依存関係を先に整理した。
参考情報:VFX・撮影専門媒体
ダブル・ネガティブの担当範囲は、グリンゴッツ到着からトロッコ、ドラゴン、ホグワーツの外景、橋、結界、空を飛ぶ死喰い人、タイトルまで及んだ。完成版に残った同社の仕事は約50シークエンス、410ショットで、本作だけでも250人を超えるスタッフが参加した。シリーズを通じて継続したVFX体制が、最終作の大量の異なる魔法表現を同時に処理する基盤になった。
参考情報:VFX・撮影専門媒体
グリンゴッツのトロッコには実物の車両が作られ、俳優を乗せたまま六軸モーションベースで動かした。揺れ方は事前映像のアニメーションから抽出して装置へ送り、撮影現場ではカメラ映像へ仮の洞窟を合成して一致を確認した。デイビッド・イェーツは骨が震えるほどのジェットコースター感を求め、実写の表情とデジタルの落下軌道を同じ設計図で動かしている。
参考情報:VFX・撮影専門媒体
地下洞窟の全体像は、高さ約10フィート、幅約6フィートの模型をスキャンして作られた。ただしCG上では線路を先に敷かず、カメラとトロッコの動きを決めた後、車軸の通過位置からレールを自動生成した。曲がりくねる線路が突然カメラ前を横切る問題を避けながら、編集で順番が変わったショットにも洞窟の部品を組み替えて対応できた。
参考情報:VFX・撮影専門媒体
ウクライナ・アイアンベリーは、恐ろしい怪物であると同時に、長年虐待されてきた囚われの動物として設計された。デイビッド・イェーツは観客が嫌悪する姿ではなく、怖さと同情を同時に感じる姿を求めた。VFX班は虐待された犬や保護動物、ロシアのサーカス熊の姿勢と目つきを参照し、痩せた体、伏せた頭、音に怯える反応へ落とし込んだ。
参考情報:VFX・撮影専門媒体
三人がドラゴンへしがみつく場面では、完成したCG模型から約12フィートの背中を等身大で削り出し、柔らかな皮膚と可動装置を取り付けた。空気圧シリンダーで両肩、背骨の三点、首と尾を動かし、その指令にはCGドラゴンのアニメーションデータを使った。重い装置が予測映像ほど速く動けないショットは18コマ毎秒で撮影し、再生時に速度を上げている。
参考情報:VFX・撮影専門媒体
ドラゴンの痩せた体は、表面へ皺を描くだけでは表現できなかった。骨格を変形の基礎にして筋肉を膨らませ、首や肩の腱、骨の上を滑る皮膚、皮下の血管、翼膜、首輪と鎖を別々の層で計算した。呼吸に合わせて肋骨が上下し、余った皮膚が揺れ、翼を広げると薄い膜がたわむため、静止画ではなく動いた時に衰弱が伝わる。
参考情報:VFX・撮影専門媒体
グリンゴッツのロビーには実物セットが建てられ、当初は撮影した背景へドラゴンを合成する計画だった。しかし巨大な体、炎、床の崩壊、シャンデリアを同じ空間で衝突させるには実写背景の制約が大きく、多くのショットでセットを精密なCG環境へ置き換えた。シャンデリアだけでも二万〜三万個の結晶を剛体計算し、ドラゴンと接触させている。
参考情報:VFX・撮影専門媒体
ホグワーツを覆う防護結界には、硬いガラスのドームではなく、生き物のように脈動する薄い膜が求められた。発光の手がかりには深海生物やクラゲ、表面の細かな網目には昆虫の翼やアカシアの枝が使われた。粒子と布のシミュレーションだけで形を決めず、合成担当が手描きの質感も重ね、呪文が当たった場所から光が伝わる表情を作った。
参考情報:VFX・撮影専門媒体
八作品を十年かけて作ったことで、美術部には過去作の扉、窓、階段、装飾を保管する巨大な部品庫が生まれた。新しいセットを毎回ゼロから作るのではなく、以前の部材を別の場所へ組み込み、必要の部屋には歴代作の小道具を積み上げられた。シリーズの連続性は、同じデザインを描き直すだけでなく、実際に同じ物を使い続けることで保たれた。
参考情報:公開資料
中庭は最終決戦のたびに成長した。全七巻が出そろう前に映画化が始まったため、後の脚本に必要な塔や通路がその都度追加された。正面の中庭も第一作には存在せず、作品ごとに広がり、最終作ではハリー、ヴォルデモート、両陣営をまとめて配置できる決戦空間へ作り替えられた。
参考情報:公開資料
通常の映画セットは、石に見える表面の下が木枠や合板でできている。そのまま壊せばホグワーツではなく撮影セットの断面が見えてしまうため、美術部は破壊後の城を別の建築として設計した。石の断片、梁、壁の内部が見える廃墟用セットを作り、デジタルの崩壊と位置を合わせることで、戦闘後の大広間や中庭に実際の重量を持たせた。
参考情報:VFX・撮影専門媒体
ベラトリックスの金庫を埋めるため、最終二作向けに約21万枚の硬貨が作られた。すべてを同じ大きさで積むのではなく、山の上へ行くほど小さな硬貨へ替え、奥行きと高さを実際以上に見せる強制遠近法が使われた。財宝が増殖する場面はデジタル効果を含むが、俳優の足元と画面手前には大量の物理的な硬貨が存在した。
参考情報:公開資料
シリーズ十年間で、衣装部は600着を超えるホグワーツ制服を含む2万5000点以上の衣装を制作した。制服の基本形は保ちながら、監督と衣装デザイナーが各作で襟やフード、着崩し方を調整している。最終作では生徒、教師、死喰い人が同じ空間へ集まるため、長年蓄積した衣装が決戦場面の人数と歴史を同時に支えた。
参考情報:公式資料(日)
グリンゴッツへ入るベラトリックスは、本人ではなくポリジュース薬で姿を変えたハーマイオニーである。そこでエマ・ワトソンが台詞、視線、歩き方まで場面全体を先に演じ、その映像をヘレナ・ボナム=カーターが研究した。完成画面は、ヘレナがエマの演技を通して、ベラトリックスの姿になったハーマイオニーを演じる三重構造になっている。
参考情報:映画データベース(米)
ヴォルデモートがドラコを抱き寄せる不自然な動作は、レイフ・ファインズが複数テイクのうち一度だけ加えた即興だった。事前に知らされていなかったトム・フェルトンは、受け入れるべきか逃げるべきか分からず硬直した。監督はその戸惑いが、忠誠を装うマルフォイ家と支配者の関係を一瞬で表すと判断して完成版へ残した。
参考情報:公開資料
アラン・リックマンがスネイプ役を始めた時点では、原作はまだ三巻までしか刊行されていなかった。J・K・ローリングは、彼が単純な悪役ではないと理解できる小さな手がかりを本人へ伝えた。リックマンは詳細を公表せず、過去作の監督から動機を問われても人物の判断を守ったため、最終作の記憶場面によって十年前からの視線や間の意味が反転する。
参考情報:公式資料
スネイプとマクゴナガルの対決では、二人の俳優が杖を向け合う実写に炎や呪文の効果が加えられた。アラン・リックマンは、長年敬愛してきたマギー・スミスを相手に、小さな杖だけで脅威を表すことへ気後れしたと回想している。スミスの表情と身振りを受けながら演じ、最後に炎のCGが加わることで、俳優同士の緊張が魔法の決闘へ変換された。
参考情報:映画データベース(米)
原作でスネイプが死ぬのは、彼の過去とも深く結びついた叫びの屋敷である。映画では美術部が、閉じた室内から出し、透明な壁越しに戦火のホグワーツを見せられる舟小屋を提案した。J・K・ローリングの了承を得て場所を変更し、水とガラスに囲まれた静かな空間を、城全体の戦闘から切り離された最期の舞台にした。
参考情報:映画データベース(米)
「十九年後」のエピローグは長期撮影の中盤に一度撮影された。しかし重い老けメイクが俳優の表情を覆い、監督が大勢の子役へ遠くから指示する撮り方も親密な家族場面に合わなかった。そこで撮影終了後、化粧を軽くし、カメラを家族の近くへ置いて再撮影した。物語の最後を実際の撮影の最後に置いたことで、出演者の別れの感情も場面へ重なった。
参考情報:資料・アーカイブ
十九年後の人物を年長の別俳優へ交代させる方法もあったが、デイビッド・イェーツは十年間演じた本人でなければ物語の輪が閉じないと考えた。そこでダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソンらが軽い老けメイクで38歳前後を演じた。ドラコの妻アステリア役には、当時トム・フェルトンの恋人で本作のスタント部門にも参加したジェイド・ゴードンが立っている。
参考情報:映画ニュースサイト(日)
ハグリッドの腕からハリーが飛び起きる直前、ドラコが両親と死喰い人の列を離れ、ハリーへ杖を投げ渡す場面が撮影された。この案では、迷い続けたドラコが公然とヴォルデモートへ背くことになる。完成版では人物の変化を決定的にしすぎるためか削られ、マルフォイ一家が戦場を離れる曖昧な着地が残された。
参考情報:公開資料
アレクサンドル・デスプラは、ハリーとリリーだけでなく、最終作で明かされるスネイプの感情まで結ぶ「リリーのテーマ」を中心に据えた。純粋な独唱を遠くの幽霊のように全編へ漂わせ、冒頭、スネイプの最期、ハリーが死者と歩く場面をつないでいる。冒頭では弦楽器を四群に重ね、合計約240人分の厚みを作りながら、音量ではなく静かな密度を狙った。
参考情報:公開資料
三次元化は七か月かけて場面ごとに強弱を変えた。完成映像の変換には七か月をかけ、人物中心の貝殻の家では奥行きを控え、ドラゴン脱出やホグワーツ決戦では大きく広げた。監督は飛び出し効果へ観客の注意が移ることを避け、物語上の強弱と立体感を一致させる方針を採った。
参考情報:公開資料(米)
ホグワーツ決戦の特殊効果撮影中、火が予定外の部分へ移りセットの一部が損傷した。初期報道では大火災のように伝えられたが、スタジオの消防班と消防隊が一時間以内に鎮火し、負傷者も主要俳優の巻き込まれもなかった。ワーナー・ブラザースは、損傷した箇所は別の場面のため元々作り直す予定だったと説明している。
参考情報:公式資料
原作の必要の部屋では、クラッブが制御不能の悪霊の火を放ち、自ら命を落とす。ところがクラッブ役ジェイミー・ウェイレットが2009年の薬物事件後に最終二作へ戻らなかったため、映画ではブレーズ・ザビニを三人組へ加えた。火を放つ役と死ぬ人物はゴイルへ移され、現実の出演者問題が場面の人物関係と結末を直接変えた。
参考情報:公開資料(豪)
戦闘後、ハリー、ロン、ハーマイオニーが橋の上で並ぶ場面は、主要三俳優がそろう最後の大規模撮影になった。デイビッド・イェーツは撮影前、これは物語上の一場面であると同時に、十年演じた人物と現場への別れだと三人へ伝えた。撮影全体は2010年6月12日に正式終了し、場面の静けさには役柄だけでなく俳優自身の区切りも含まれている。
参考情報:公式資料
ダニエル・ラドクリフは2026年、シリーズ八作品を一対一で比較する企画に参加し、最終的に本作を個人的な一位へ選んだ。二位は『炎のゴブレット』で、自身の演技への苦い記憶から『謎のプリンス』を最下位に置いている。公開時の宣伝文句ではなく、十年以上を経て主演本人が作品を並べ直した結果である。
参考情報:公開資料(英)
ロンとハーマイオニーが再び秘密の部屋へ入る場面では、第二作の空間をそのまま保存していたのではなく、実物セットとデジタル拡張を組み合わせて再建した。床に残るバジリスクの頭蓋骨と頸椎は、彫刻班が全長約8フィートの原型を作り、ガラス繊維で成形している。九年前の怪物を骨格として戻すことで、シリーズ初期の出来事を物理的な小道具へ変えた。
参考情報:映画データベース(米)
巨大蜘蛛を九年前の担当者が作り直した。旧制作会社の閉鎖によってデータが残っておらず、当時も蜘蛛を担当したアンディ・カインドが九年前の完成映像を参照して再構築した。画面上では同じ種の再登場だが、制作上は記録映像から過去の造形を復元する作業だった。
参考情報:映画データベース(米)
2011年7月の公開時、本作は北米初週末で約1億6900万ドル、世界初週末で約4億8300万ドルを記録し、当時の初動記録を更新した。最終的にはシリーズで初めて世界興収10億ドルを突破し、その年の世界興行収入一位となった。十年間続いた物語の完結が、各国で同じ週末に集中して観客を動かした結果である。
参考情報:公開資料(米)
十九年後、子どもたちを乗せた列車がキングス・クロス駅を離れる場面では、第一作の終幕でハリーがハグリッドへ手を振った時の「ホグワーツを去る」が再使用された。アレクサンドル・デスプラは、最終作が学校と友人のもとへ戻る物語だからこそ、ジョン・ウィリアムズの主題を再び置けたと説明している。新曲だけで締めず、十年前の旅立ちを次世代へ渡す構成である。
参考情報:公開資料
ダニエル・ラドクリフが撮影の待ち時間に杖で物を叩き、シリーズ全体で80本壊したという話は広く紹介されている。一方、別資料には本人が使い切った杖を60〜70本とする数字もあり、「80本」「故意にドラムスティックとして壊した」という部分を裏づける本人または小道具担当者の発言へ到達できなかった。小道具の大量消費はあり得るが、原因と本数は保留が妥当である。
参考情報:映画データベース(米)
後編の作業版が5時間半、撮影台本が約500ページに達したため前後編へ分けた、という説明が流布している。しかし二部作化は脚本完成や編集より前に決まっており、完成した作業版の長さが分割理由になることは時系列上あり得ない。長い素材が存在した可能性と、分割を決めた理由は分ける必要があり、現状では両方の数字も製作者の原発言で確認できていない。
参考情報:映画データベース(米)
エマ・トンプソンは別作品との日程を調整してトレローニー役へ戻った。一方、ヘレナ・ボナム=カーターとの過去の私生活を理由に、二人が同じ撮影日に入らないよう組まれたという話は、当事者や制作側の証言を確認できなかった。二人の場面が完成版で重ならないことだけでは、撮影日を意図的に分けた証拠にはならない。
参考情報:映画データベース(米)
ヘレナ・レイブンクロー役にはケイト・ウィンスレットが検討され、英国俳優が皆参加するシリーズへ続くのを望まないと代理人が本人へ伝える前に断った、という話がある。完成版の役はケリー・マクドナルドが演じたが、候補入りと辞退の経緯を示す配役記録や当事者証言は確認できない。ウィンスレット本人が拒否したと書くのは避けるべきである。
参考情報:映画データベース(米)
十年間のシリーズで、ハリーの稲妻形の傷は本人、スタントダブル、代役へ約5800回施され、そのうち約2000回がダニエル・ラドクリフ本人だったという集計がある。本人だけに毎回描いた数字ではなく、複数の演者と撮影日の累計である。出版物でも同じ数字を確認できるが、メイク部門の制作台帳や担当者の原発言までは公開資料で確認できていない。
参考情報:公開資料
破壊後のホグワーツを埋めるため、大型トラック五台分のポリスチレン瓦礫が用意されたという数字が広く流布している。しかし英語資料では「29トン積みトラック五台」「合計32トン」など表現が一致せず、軽量なポリスチレンそのものの重量としても不自然である。車両の積載区分や容積を指した可能性があり、正確な数量は美術部資料で確認する必要がある。
参考情報:映画データベース(米)
大広間の決闘をハリー対スネイプへ変更し、最終作で二人を直接戦わせる案が検討されたものの、J・K・ローリングがマクゴナガルの重要な場面として残すよう求めた、という話がある。完成版が原作と同じ対戦になったことは確認できるが、企画の提案者と原作者の介入を示す監督、脚本家、原作者の公開証言は見つかっていない。
参考情報:映画データベース(米)
ホグワーツ決戦は1998年5月に起きる設定だが、ドラゴンでロンドン上空を飛ぶ場面には完成したロンドン・アイが見える。観覧車の建設は1998年に始まったものの、一般公開は2000年であり、物語の日付には完成形で存在しない。現代のロンドンを背景素材として使ったことで生まれた、小さな時代考証上のずれである。
参考情報:映画データベース(米)