主な参考資料
- Los Angeles Times
- YouTube
- Motion Picture Association
- Art of VFX
- fxguide
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本作でダグ・リーマンは、ダンテ・ハーパー稿の3分の2以上を外し、原作小説『All You Need Is Kill』(2004)の18歳の新兵を、実戦経験のない中年の広報将校へ変えて物語を組み直した。撮影開始8週間前にも最終幕が固まらず、完成稿を待たずに撮影へ入ると、リーマンは2日目に初日分をすべて撮り直し、出演者も毎日の脚本会議に参加した。製作者アーウィン・ストフは予算超過を抑えるため、ノルマンディー上陸戦の浜辺をワーナー・ブラザース・スタジオ・リーヴスデンへ建設させたが、2週間予定の撮影は3か月近くまで延びた。装具班は120着以上の実物エクソスーツを約5か月かけて作り、最大約61キログラムに達する武器付き装具を俳優が着て動けるよう、関節位置と着脱方法を作り直した。VFX班は、飛行許可の制約があるルーヴル周辺を現地資料からデジタルで再構築し、地上動物のような頭方向の移動を避けたミミックの運動規則を設計して、反復する戦闘のたびに異なる危険を見せた。The Numbersは製作費を1億7,800万ドル、北米興収を1億20万6,256ドル、世界興収を3億6,702万8,980ドルと集計しているが、製作費はスタジオの最終会計ではなく、興収も映画館との分配前であるため、数字だけで利益は断定できない。
原作者の桜坂洋は、本作を原作小説『All You Need Is Kill』(2004)とは別の作品として客観的に見ることができたと振り返っている。特に、リタがケイジを撃って時間を巻き戻す反復の速さは映像だから成立した表現だと評価した。遠景の実写とCGの境目も見抜けなかったといい、原作との一致より映画固有の見せ方を成功点に挙げている。
ダグ・リーマンは、ダンテ・ハーパーが書いた脚本の3分の2以上を外し、本作を一から組み直したと説明している。原作小説『All You Need Is Kill』(2004)の主人公は18歳の新兵だが、映画では実戦経験のない中年の広報将校ウィリアム・ケイジへ変更された。トム・クルーズを単なる熟練兵にせず、臆病な人物が失敗を重ねて戦い方を覚える物語にするための再構成だった。
本作は撮影開始の8週間前になっても、ダグ・リーマンが納得する最終幕を持っていなかった。ジェズとジョン=ヘンリー・バターワース、サイモン・キンバーグを経て、クリストファー・マッカリーが脚本へ参加したが、完成稿を待たずに撮影が始まった。リーマンが構成と調子を現場でも探し続けたため、出演者は撮影後の脚本会議にも参加している。
本作の撮影2日目、ダグ・リーマンは初日に撮った映像をすべて撮り直すと決めた。完成した脚本がないまま始めた現場で、前日に選んだ演出では作品の調子が定まらないと判断したためである。製作側を不安にさせた判断だったが、主演兼製作のトム・クルーズは、リーマンがより良い映画を求めて問題を率直に認める姿勢を支持した。
製作者アーウィン・ストフは予算超過を抑えるため、ノルマンディー上陸戦の浜辺をロケ地で借りず、英国のワーナー・ブラザース・スタジオ・リーヴスデンへ建設させた。ところがダグ・リーマンが場面を試しながら撮る方法を続けたため、2週間の予定は3か月近くまで延びた。出演者とエキストラは英国の冬に重い装具を着け、泥、爆発、ワイヤーを使う撮影を反復した。
本作のエクソスーツは、俳優の動きをCGで後から置き換えるのではなく、実際に着られる装甲服として120着以上が作られた。製作責任者ピエール・ボハナによれば、基本形だけで320点を超える製造部品から成る。アルミニウムの骨組みは人体の関節と同じ位置で曲がるよう設計され、装具を着た俳優の動きが機械の重さと直接結び付いた。
エクソスーツの骨組みは最大100ポンド、約45キログラムあり、武器を付けると135ポンド、約61キログラムに達した。トム・クルーズは装具を完全には克服できなかったと認めたが、その不自由さは戦闘経験のないケイジが兵士へ変わる過程に合っていた。重さを消すのではなく、主人公の未熟さへ利用したのである。
試作段階のエクソスーツは、4人の係員がトム・クルーズへ着せるだけで約30分、脱がせるのにも約30分かかった。クルーズは撮影開始までに1分未満へ短縮するよう求め、製作班は部品の固定方法と着脱手順を改めた。その結果、現場では約30秒で着脱でき、同じ場面を何度も撮る本作の進行を支えた。
エミリー・ブラントが演じるリタには、一般兵とは別の専用エクソスーツが作られた。ダグ・リーマンはリタにジャンヌ・ダルクのような英雄性を見いだし、胸へ赤い斜線を吹き付け、壊れたヘリコプターの回転翼を武器として持たせた。赤い印は原作小説『All You Need Is Kill』(2004)への視覚的な参照でもある。
VFX監修ジョナサン・フォークナーの班は、ミミックを頭の向きへ走る地上生物のようには動かさなかった。ダグ・リーマンが噛みつく怪物にしないよう求めたため、複数の触手が目的に応じて前後を入れ替え、全身が高速でほどける動きを設計した。VFXは撮影後に映像を足す作業だけでなく、観客が既知の動物へ置き換えにくい運動規則を作る工程になった。
終盤のパリでは自由な空撮許可が得られなかったため、VFX班はルーヴル美術館周辺の大部分をデジタルで建てた。約300フィート、約91メートルのクレーンから撮った資料と、周辺を一週間かけて記録した写真を立体モデルへ組み込んだ。カメラが実際には飛べない経路を、現地の建物配置と照明を保ったまま進めるための作業である。
納屋へヘリコプターが突っ込む場面では、制作班が実物大の胴体を可動台に載せ、壊れる屋根と一緒に撮影した。VFX班は回転翼を加え、胴体を動かした装置や安全用ワイヤーを画面から消し、危険な瞬間のリタをデジタル映像へ置き換えた。実写とCGのどちらか一方ではなく、重量のある衝突を実物で作り、安全に撮れない部分だけを補った場面である。
ダグ・リーマンは、原作小説『All You Need Is Kill』(2004)の題名では本作のアクションとユーモアが伝わりにくいと考え、劇場題を「Live Die Repeat」にしたかった。ワーナー・ブラザースは「Edge of Tomorrow」を選び、監督の案は宣伝文句として使われた。家庭用ソフトでは「Live Die Repeat」が大きく表示されたため改題のように見えたが、作品名から「Edge of Tomorrow」が消えたわけではない。
The Numbersは、本作の製作費を1億7,800万ドル、北米興収を1億20万6,256ドル、海外興収を2億6,682万2,724ドル、世界興収を3億6,702万8,980ドルと集計している。北米初週末は2,876万246ドルだった。製作費は宣伝・配給費を含む最終原価の公式会計ではなく、興行収入も映画館との分配前の売上であるため、数字だけで利益を断定することはできない。
「エクソスーツはすべてCGだった」という話なら、少し違う。製作班は120着以上の実物エクソスーツを作り、俳優はその重量を負って撮影した。VFXは武器、破損、危険な動作、ワイヤー消去などを補っており、実物かCGかの二択ではなく、実物装具を土台に両方を組み合わせている。
米国の家庭用ソフトで「Live Die Repeat」が大きく表示されたため、本作が正式にその題名へ変わったと説明されることがある。実際には「Edge of Tomorrow」も併記され、興行・商品データでも作品名として残っている。監督が望んだ題名を販売時に強調した宣伝上の再配置であり、元の題名を完全に廃止した改題ではない。