『六番目の男』のアリゾナ撮影には、数百人の先住民が参加していた
『六番目の男』(1956)のアリゾナ撮影には、数百人の先住民が起用されたと当時のスタジオ資料が伝えています。AFIの制作史が紹介するのは、「パパゴ」と呼ばれていた人々です。現在のトホノ・オーダムに当たります。[1][2]
西部劇の風景の中には、撮影のために集まった地域の人々もいるのですね。
・砂漠の景色だけを借りたのではない
AFIによると、本作はツーソンや、ノガレス近郊のヴァカ・ランチなど、アリゾナの複数の場所で撮影されました。同じ制作史は、ジョン・スタージェス監督が数百人を先住民役に起用したというスタジオ資料の記述を挙げています。[1]
風景を撮りに行くだけでなく、人の集まりも映画の画面を作っていたことが分かります。ただし、数百人というのは起用の規模で、全員が同じ一カットに映るという意味ではありません。
・資料の呼び名と、人々の名前を分けて読む
トホノ・オーダム・ネーションの公式説明では、1986年に新しい憲法を採用し、それまでの「パパゴ・トライブ」から名称を変えたとされています。[2] 1950年代の制作資料にある名前と、現在使われる名前には、その時間差があります。
映画の中で「先住民」と一括りに見える人物も、撮影へ参加した人々には固有の土地や共同体があります。『六番目の男』(1956)の大勢の出演者を、名前のない背景としてだけ見ないための、小さな手がかりです。