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1987、ある闘いの真実の映画トリビア用メインビジュアル 画像は生成イメージです
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1987、ある闘いの真実

1987: When the Day Comes / 2017
IMDb ⭐ 7.7129分Woojeung Film / CJ Entertainment2017年
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2017年公開の本作は、韓国の六月民主抗争を題材に、実在人物と創作人物を組み合わせた劇映画である。チャン・ジュナン監督によれば、朴槿恵政権下では企画が外に漏れることを恐れて準備を秘密裏に進め、当事者への取材にも制約があった。制作陣は当時の街並みを探して全国を回り、木浦で古い商店を見つけた一方、姿が変わった延世大学の正門は撮影用セットとコンピューター映像で再現した。キム・テリ演じる女子大生は創作人物で、ユ・ヘジン演じる刑務官も実在の二人を組み合わせており、「実話」は全人物や全台詞の忠実な再現を意味しない。韓国内では延べ約723万人を動員し、韓国映画振興委員会の掲載する韓国内興収は約4,311万ドルと、企画段階の不安とは対照的な規模に育った。歴史を撮るにも、まず映画を作れる政治と資金の隙間を探さなければならなかったわけである。

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この映画の トリビア!!!
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『1987、ある闘いの真実』は、当事者にも会えない極秘企画だった

本作は、韓国の民主化運動を実在の人物たちとともに描いた映画です。

これだけ多くの実在人物が登場する作品なら、準備段階から本人や遺族へ詳しく取材したように思えます。

ところが!企画の初期は真逆でした。

映画の存在が外へ漏れることを恐れて、当事者への接触さえ控えていたのです。[1]

・企画が始まったのは朴槿恵政権下

チャン・ジュナン監督が脚本の初稿を読んだのは、2015年の冬でした。[1]

当時の韓国は朴槿恵政権下です。後に、政府の方針へ批判的と見なされた文化人のブラックリストが存在したことも明らかになりました。(怖すぎる)

監督はブラックリスト自体を当時知っていたわけではないと断っています。それでも周囲で起きていたことから、文化業界への圧力を感じていたと振り返っています。[1]

本作は韓国政府から正式な制作禁止命令を受けたわけではありませんが、

制作側が恐れたのは、企画が知られた後に何が起きるか分からないことでした。

『1987、ある闘いの真実』の制作背景を語るチャン・ジュナン監督
企画の秘匿と資料調査について語ったチャン・ジュナン監督。朝日新聞GLOBE+の監督インタビューから、証言者を示すために引用。Photo: Yamamoto Kazuo。

・実在人物へ会わず、新聞と記録を読んだ

実話を映画化するときは、当事者へのインタビューが重要な調査になります。

しかし監督によると、本作では脚本や企画の情報が外へ漏れる危険を考え、当事者への接触を控えました。代わりに、新聞などの文字資料を中心に調査を進めたそうです。[1]

これは取材を軽くしたのではありません。

会いに行けば、映画を作っていると相手へ伝わります。関係者が増えれば、企画の存在が広がる可能性も高まります。

そこで、まず公に残っている記録を読み込み、できるだけ少人数で準備する方法を選びました。

秘密を守るための判断が、映画のリサーチ方法そのものを変えたのです。

・出資を見送る人もいた

警戒していたのは制作陣だけではありません。

監督の回想では、政権の目を恐れ、投資家が手を引くこともありました。このままでは出演者を集めることも難しくなる状況だったといいます。[1]

転機になった一人が、イ・ハニョル役のカン・ドンウォンでした。

監督が草稿を見せると、カン・ドンウォンは企画の必要性を理解し、自分から出演を希望しました。監督は、彼の参加がキム・ユンソクやハ・ジョンウらのキャスティングにも力を与えたと振り返っています。[1]

・脚注

  1. abcdef朝日新聞GLOBE+「『韓国のタブー』を映画化 カン・ドンウォンは自ら『出たい』」。チャン・ジュナン監督への直接取材。2015年冬の企画開始、文字資料中心の秘密調査、出資見送り、出演者が集まった経緯を収録している。(リンク)
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【ネタバレあり】カン・ドンウォンは脚本を読んで2〜3日ほどで、自分から学生役を希望した。監督によると、その段階の記述は「容姿のよい学生」という程度だったが、ドンウォンはイ・ハニョルを演じる意義を理解していた。

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【ネタバレあり】キム・テリが演じる女子大生ヨニは、脚本が作った人物だ。チャン・ジュナン監督は、民主化運動から距離を置く普通の学生の視点で、パク・ジョンチョルの死からイ・ハニョルの死へ物語をつなぐ役割を持たせたと説明している。

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ハ・ジョンウが演じたチェ検事の酒の描写には、実在の検事から指摘が届いた。チャン・ジュナン監督は、チェ・ファンから自分は飲酒しないと伝えられ、謝罪したと取材で説明している。性格を際立たせる脚色が、実在人物の受け止め方とずれた例だ。

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キム・ユンソクが演じるパク所長の険しい顔には、マウスピースの工夫があった。実在人物の写真を調べたユンソクは、下顎の目立つ輪郭を出すため、撮影中ずっと装着していたと語っている。表情だけでなく、顔の形から人物を作っていた。

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ヨニが暮らす雑貨店の風景は、木浦でのロケによるものだ。チャン・ジュナン監督は1980年代らしさが残る場所を全国で探し、全羅南道の木浦にたどり着いたと語っている。物語の舞台と、画面を作るために選んだ町は同じとは限らない。

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雑貨店へ飴を買いに来る子供の一人は、監督の娘だった。チャン・ジュナン監督は、歴史を描いた本作に娘も参加すれば、将来その出来事を理解する助けになると考えたという。大事件の物語の片隅に、監督自身の次世代への思いが残っている。

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同じニュースを見る場面でも、テレビの選択は分けられている。監督は、警察側にはSony、学生側には韓国のAnamのテレビを置いたと説明した。警察なら外国製機器を使っていそうだという制作側の考えを、小道具へ落とし込んだのだ。

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大学で光州事件の映像を見る場面には、監督自身の体験が入っている。チャン・ジュナンは高校時代、全州の教会でユルゲン・ヒンツペーターが撮った映像をひそかに見た。あの衝撃を、ヨニが現実に触れる場面へ取り入れたと語っている。

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【ネタバレあり】冒頭の拷問場面でパク・ジョンチョルが発する「母さん」は、撮影中の即興から生まれた言葉だ。監督は2018年の取材で、外国語字幕からその一言が抜けていることに気づき、制作側へ戻すよう求めたとも話している。

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【ネタバレあり】デモで火炎瓶や石を投げる場面は、撮影後に外された。監督は、火炎瓶は話の進行に必要ないと考えた一方、投石は残したかったが製作者・出資側の懸念を受けて妥協したと語っている。同じ削除でも、監督が説明する理由は異なる。

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【ネタバレあり】ラストには、別の説明字幕を置く案もあった。チャン・ジュナン監督は、その年の12月に盧泰愚が大統領へ当選したことを告げる字幕を検討したが、映画では人々が成し遂げた姿をより強調したという。監督がその後の歴史を知らずに終えたわけではない。

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【ネタバレあり】イ・ハニョルの片方の靴は、遺品からの着想だった。監督は記念館で見た靴の印象を脚本に入れたと語っている。映画で使う運動靴は、映画会社が提供した資料を使い、靴の会社が7か月かけて再現した。遺品そのものを撮影に貸したという話とは違う。

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終盤で流れる合唱には、当時の参加者の声が重なっている。1987年の運動に参加した人々らが2015年に作ったイ・ハニョル合唱団が、本作の歌へ参加した。かつて集会で歌った人々が、30年後の映画にも自分の声を残した。

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【ネタバレあり】終盤で「護憲撤廃、独裁打倒」と先導する声は、ムン・ソリのものだ。監督の妻でもあるソリは、撮影現場で群衆役の演技を助け、声でも本作へ参加した。大きな役で顔を見せる出演とは違う形で、広場の場面を支えている。

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【ネタバレあり】本作は、主人公が交代する形を選んでいる。監督は一人か二人を追ってきた自分の従来作と違い、パク所長を中心に複数の人物がぶつかり、最後に人々が広場へ集まる構造にひかれた。検事だけに物語を任せず、役割を受け渡す作りだ。

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ガラスや鏡の反射が目につくのには、監督の狙いがある。チャン・ジュナンは、映画そのものが過去を振り返りながら現在も映す鏡になればと考え、反射する画面を多く使ったと説明している。後から観客が読み込んだだけの解釈ではない。

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検事がガムを吐く場面は、現場で生まれた。ハ・ジョンウが事前の相談なしにガムをかんで演じているのを見て、監督が車のフロントガラスへ吐く動きを思いついたという。役の態度を作る俳優の試みが、撮影中に具体的な場面へ変わった。

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本作の前半と後半は、撮り方も切り替わる。監督は、前半をニュースのように追わせるため大胆なズームや、焦点が外れる画面も使ったと説明する。ヨニの物語へ移ると、くっきり見える奥行きの範囲と色調を変え、別の視点へつないだ。

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チェ検事が紙でたたく場面は、紙が破れる瞬間が決め手になった。監督は相手の反応を別々に撮る予定だったが、ハ・ジョンウの手にした紙が破れる動きが面白く、その場面を編集で切り分けずに使ったと語っている。

情報不足・要確認
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明洞聖堂では、本作が最初に撮影を許された韓国映画だったという旅行者の紹介がある。ただし、聖堂や制作会社の許可記録、過去の映画の撮影例まで示した説明ではない。「最初」の範囲は、この紹介だけでは決められない。

裏取り強め
有力ソースあり
未確認・噂寄り
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主な参考資料

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1987、ある闘いの真実はどこで配信?

1987、ある闘いの真実を配信で見られるサービスを、確認できた範囲で掲載しています。未確認のサービスは公式サイトで探せます。

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