『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(2026)では、トム・ホランドの目を接写で撮影したシーン、スパイダーマン目線から撮影したPOVシーンが存在します。そのシーンのためのカメラリグを開発をしたメイキング記事があったのでご紹介します。American Cinematographerの撮影記事です。
マスクの中の目を、どう撮るか
まずはこの動画をご覧ください。
投稿元:ソニー・ピクチャーズ 映画。一人称視点のアクション撮影を紹介する日本公式の舞台裏映像。YouTubeで見る
この目の接写シーンとPOVシーンを撮影するために試行錯誤がありました。
撮影監督ブレット・ポーラックが最初に試したのは、細長いレンズをマスクの中へ入れる方法でした。しかし、それではホランドが動きにくくなり現実的ではありませんでした。そこで、スティーヴ・エリングワースが専用ヘルメットを製作。Sony Venice 2 Mini Rialtoと、Panavisionが作った24mmの接写レンズを取り付け、俳優の動きについていける撮影装置を開発しました。撮影監督の説明

レンズを担当したダン・ササキに求めたのは、軽くて短く、目のすぐ近くの接写でもきちんとピントが合うこと。既存のレンズをいくつも試した末、結局、専用レンズを作ることになったそうです。Panavisionによる撮影スタッフの取材
下の映像では、ポーラックと照明スタッフのジョナサン・スペンサーが撮影を振り返っています。目の接写だけでなく、スーツや部屋の照明も紹介する英語のインタビューです。
投稿元:Nanlux Global。撮影監督と照明スタッフへの制作インタビュー。照明メーカーによる製品紹介も含みます。YouTubeで見る
で、POV (一人称視点) にも、カメラ付きヘルメット
もう一つ、日本公式が公開した映像(冒頭のものです)では、ホランドが一人称視点の撮影について説明しています。こちらは額の位置からカメラを下向きに設置し、ミラーを設置して前景を写すことで、目線を遮らず前方の景色を映す仕組みを作りました。カメラシステムは同じものですが、カメラの角度を変えてミラーを付けることで、装置はそのままに目そのものを撮る接写と、スパイダーマンの視点を撮る別の方法を実現しました。
映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』
人々から存在を忘れられたピーター・パーカーが、ニューヨークでヒーロー活動を続けるアクション映画。自分の体に起こる変化と、街を襲う新たな脅威に向き合います。
- 監督: デスティン・ダニエル・クレットン
- 撮影: ブレット・ポーラック
- 出演: トム・ホランド ゼンデイヤ ジェイコブ・バタロン ジョン・バーンサル
- 日本公開: 2026年7月31日